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「パソコンは10年は使えますよね?」というご質問にはどう答える?

「パソコンは10年は使えますよね?」 というご質問にはどう答える?

本日はお客様から比較的多いご質問で「パソコンは10年使えますか?」にお答えさせて頂ければと思います。

まず最初に、パソコンの寿命のお話をさせて頂こうと思うのですが、これをお読みになられておられる方は何年だと思いますか?

私はパソコンが維持ができるのは「7年」だと考えておりますが、あくまでも私の持論でありハードディスクなどの記憶媒体の平均寿命を示しております。これは車もバイクもiPhoneも同じ例えとなりますが、稼働しているものには平均的な経年劣化というものがあり、仮にバッテリーの交換だけで寿命が延びるとお考えになる方は少ないと思っております。

それはパソコンも同じ、経年劣化の過程から寿命を計算し、故障までの年月を正確にお伝えするのはあくまでも予測である、とお考え頂ければと思うのです。

しかし近年、パソコンも年々と低価格化が進み、組み込まれているものが全てがシンプルになってきている事から、交換を行える箇所が少なくなってきております。

例えばMacBook、近年では一枚板と呼ばれるほどにCPUとGPUとメモリが一つになったアップルシリコンと呼ばれる半導体に変わった事で、高性能且つ低価格で従来のパソコンよりもお求めやすいシロモノになっているのは、取り付ける部品が最小限に抑えられているからです。

このような機器に関して、本来では交換修理で延命が行えるものが一枚板になった事で、平均寿命を計算するとなれば仮に記憶媒体が破損をしてしまうと民間での修理が行えない状況に陥る状況から、未知数となっているのが現状。

逆に、高度な手法で半導体の交換などを行う事が出来れば修理は可能になると思われますが、そもそも修理とは「そのパソコンに価値があるか」と考えられるのが一般的で、データだけを取り出したい方もいれば、費用に見合うと判断された方のみが修理をご依頼される、つまりお客様が「あと10年使えますか?」というお問い合わせの言葉には次のパソコンに買い換えるまでの期間をお知りになりたいというお気持ちがあるのだと判断し、機体の仕様に併せてご返答を行う期間が変わるのです。

使い捨て、という言葉は個人的には好きではありませんが、現状でのiPhoneやMacBookなどに関しては6年前後で入れ替えを検討せざるを得ない、そしてこの記事を書いている最中でも「2年しか使っていないSurfaceのキーボードの一部が認識しなくなったのですが、これは修理は行えますか?」とお電話があり、これも同様にメーカーに郵送するか入れ替えざるを得ない、という回答を行う事しか出来ないのが現状です。

お車でもエンジンは正常だが、錆びや足回りで買い換えをご検討される方がいらっしゃる様に、パソコンも同様に買い換えせざるを得ない、という状況を一つでも多くの情報を蓄え、適切なご提案を行う事が私達修理屋の使命だと思っておりますので、今後も少しでも多くの機器に触れ、お客様がご納得して頂きやすいご説明を行えるように精進してゆきたいと思います。

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