
最近、またひとつ「これは現場で効くぞ…」と思えるツールが形になりました。今回は、当店が独自に作った エラーチェックツール のお話です。
結論から言うと、これは ご来店前に、お客様のPC状態を“ボタン1つ”で当店へ送れる ツールです。しかも、個人情報は一切預からない 仕組みにしてあります。
どんなツールなのか?
このツールは、お客様のパソコンで簡単な検査を実行していただき、結果だけを当店側に送るものです。送信先は 当店のDiscord で、通知が飛ぶようになっています。やることは基本的に
ボタンを押すだけ
変な入力や、難しい設定は極力させない思想で作りました。
ただし当然ながら、これは「チェックツール」なので パソコンが起動していることが前提 です。起動しない場合は、送ること自体ができません。そこは割り切っています。
なぜ作ったのか?
修理相談で、かなりの頻度で起きるのがこれです。
これ、責める話じゃないんですよ。普通に使ってたら分からないです。でも現場としては、最初のヒアリングで“情報が薄い”と、どうしても判断が難しくなる。だったら、機械にできるところは機械にやらせよう という発想で作りました。
具体的に何をチェックできるの?
現時点で想定しているのは、「初期症状」や「環境の構成」を把握するためのチェックです。たとえば…
- ウイルス関連の兆候(あくまで初期チェックレベル)
- ブラウザ通知許可が異常に多い(いわゆる“びっくり箱”系に繋がる条件)
- HDDのSMART情報(障害予兆の確認)
- ドライバーの状態やバージョン(GPUドライバーなど)
- OS情報や基本スペックの取得
SSDの細かい判断は難しい部分もありますが、少なくとも 「見える範囲の地雷」 は先に拾えるようにしています。
これがあると何が変わるのか?
一番大きいのはここです。
人間で言うなら「お腹が痛い」を、もう少し具体的にしていく感じです。どこが怪しいのか、何が起きていそうなのか。人間相手だと難しいことでも、機械なら淡々と拾ってくれるんですよね。
提供方法は、まだ検討中です
ここが悩ましいところなんですが、無制限に配布すると…
いろんな人がボタンを押して、Discordがボコボコ鳴る
…これはさすがに困ります(笑)
なので現時点では、たとえばこんな形が現実的かなと思っています。
もちろん「操作が分からないから予約する」というのも本当にごもっともです。ただ、可能な方にはこの仕組みを使ってもらえると、双方かなり楽になります。
画面の流れ
ここからは、ざっくり流れを説明します。
1)ツール本体と送信のイメージ

まずここでお客様の方は診断して送信を押すだけです。
更に「Deep検査」というのがありまして、簡単に言えばエラースキャンとWindows Defender Scanをかけます。その内容に関して問題があれば、その内容が当店に通知するようになっています。いわゆる2段階ですね、また連写されないようにボタン1回しか押せないようにしています。
2)送られてきた内容を当店側で確認(Discord側)

ボタンを押された時に即座に私の方にDiscordで通知が来るようになっています。
これは一般的にメールでもいいんですが、メールとなるとお客様の情報をメールで送信するということになりますので、パケットで送信することを考えた時に一番適していたのがDiscordでした。
ですので、私の方にはDiscordで通知するようになっていますし、このような形でたくさんボタンを押していただいた中でも私はメールフォルダーがパンパンになることがないという合理的な点をつきました笑
3)診断基本情報(管理者専用画面)

そして次にオンライン予約が来たときの管理者メニューです。
管理者だけが見られる特殊な場所ですので、お客様の名前は一切書かずに診断IDだけを出していますが、リスクや問題点などは今後修正していこうかなと思っています。

個人的に知りたいのは、パソコンのOSのバージョンと搭載しているメモリー、そしてストレージと言われる識別がSSDなのかHDDなのか、これだけでもかなり貴重な情報なんですよ。
4)受信データ・検出された問題点

そして今回の検出された問題点は私のパソコンなのですが、Windows Updateが5回失敗したよとのことで、システムに不具合等があるんじゃないか?みたいな形があったりと、結構有名なエラーがあるのですが、そのエラーを特定するという内容を受信データの中に入れてます。
そうすることで、お客様と私たちの間では必要以上の情報は手に入れなくても最低限のエラーはああく出来る仕組みとなっております。
個人情報は送らない。結果だけ送る
このツールは、個人情報を入力させない ことを最優先にしています。送るのは PCの状態(結果)だけ。また、ツールの表示も、あえて分かりやすすぎないようにしています。たとえば最終的な見せ方は、
- グリーン
- イエロー
- レッド
この3色で、ざっくり判断できる形にしています。理由は単純で、PCって 憶測で断言できない 世界だからです。“それっぽく見える情報”をそのままユーザーが解釈すると、逆に事故ります。
このツールの目的はあくまで、
当店に状況を送ってもらうためのツール
ここに徹しています。
もう少しバージョンアップしてから出します
現状、すでに動く状態ではあります。プログラム容量も 約10MB程度 で、導入の重さもそこまでありません。ただ、いろんなパターンのエラーをもっと見たい。これは机上では限界があって、実際にお客様のPCでチェックし、統計を取った方が確実です。
なので、提供開始は もう少しだけ調整してから にします。とはいえ完成しているので、内部チェックを細かくするのはそこまで難しくありません。
“持ち込み前に送る”という新しい形へ
「修理店に持ち込んで、そこで初めて状況が分かる」
これは普通の流れですが、今はもう少し賢くできると思っています。
持ち込む前に、状況を送る。
しかも個人情報なしで、結果だけ。
これができると、パソコン修理ってもっとスムーズになります。
当店としても、よくある修理店の枠を少し超えていける気がしています。














