
パソコン修理店の店長のiPhoneが、iOS 26にアップデートした夜からポケットの中でじんわり発熱していました。人様の機械を直す仕事をしている人間の私物が、真っ先に不調になる。世の中はこういうふうにできています。
ただ、おかげで「アップデート後の発熱」を自分の端末でじっくり観察できました。この記事では、そのとき私が実際にやった確認手順を「発熱トリアージ」と名付けて紹介します。トリアージとは救急医療の言葉で、症状の重さを見極めて処置の順番を決めること。iPhoneの発熱も、まさにこれをやるのが一番の近道です。慌てて手当たり次第にいじるより、先に「どのレベルの発熱か」を見極める。今日はその手順を書いていきます。
アップデート後の発熱には定番の顔ぶれがあります。①アップデート直後のバックグラウンド最適化処理、②新OSに未対応のアプリの暴走、③空き容量不足によるシステムの負荷増、④もともとのハードウェア劣化がアップデートを機に表面化した、の4つです。私の場合は①でした。丸2日、写真アプリの裏で何かが黙々と働き続けていて、3日目の朝にはウソのように平熱に戻っていました。なお、この現象はiOS 26だけの話ではなく、iOS 27のパブリックベータでも同様の報告が出ています。メジャーアップデートの宿命のようなものです。
店長より
ここからが本題です。順番に意味があります。上から順にやってください。私が自分の端末で実際にやった順番そのままです。
最適化が終わったはずの時期になっても発熱が続く場合、iOSのシステム自体がアップデートでつまずいている可能性があります。こうなると設定の見直しでは届きません。選択肢は「次の修正アップデートを待つ」か「システムを修復し直す」の二択です。
後者を自宅でやる手段が、TenorshareのiOSシステム修復ツール「ReiBoot」です。パソコンにiPhoneをつないで、iOSのシステム部分だけを正常な状態に入れ直すツールで、「普通モード」なら写真や連絡先などのデータを消さずに修復できます。発熱のほか、フリーズ、リンゴマークで止まる、といった症状にも対応しています。
ここで料金の話も先に書いておきます。無料版でできるのは、リカバリーモードの起動・解除(ワンクリック)までです。システム修復そのもの、つまり「普通モード」での修復には有料ライセンスが必要です。無料でどこまでできて、どこからお金がかかるのか。これを知らずにインストールして「話が違う」と感じるのが一番もったいないので、先にお伝えしておきます。
紹介するからには自分でやります。私のiPhone 14 Proを実際につないで、普通モードの修復を最後まで完走させました。流れは「ライセンス認証」→「修復を開始」→「普通モード」を選択→ファームウェアのダウンロード→自動修復→再起動、これだけです。
起動画面。①の右上アイコンからライセンス認証(ログイン)を済ませてから、②の「修復を開始」へ
ここでライセンス認証を先に済ませておくのがコツです。画面右上のアイコンからTenorshareアカウントでログインすると、購入したライセンスが有効になります。認証しないまま進むと、修復の直前で購入画面に案内されて手が止まります。買ったのに使えない、と慌てる前に、まずログイン。ここでつまずく方が多い場所です。
左の「普通モード(データを保持)」を選ぶ。今日この記事で一番大事な操作です
つないだ瞬間に機種とiOSバージョンを自動判定。こちらがやることは「ダウンロード」を押すだけ
一点だけ準備の注意を。ファームウェアは約9.8GBの大容量です。パソコン側の空き容量と、光回線などある程度速い通信環境は確保しておいてください。うちの環境では毎秒100MB超で落ちてきて、数分で終わりました。
9.78GBがゴリゴリ落ちていく。ここは席を立ってコーヒーでも
修復中の実機。リンゴマークとバーを見守るだけの時間。ケーブルには絶対触らない
「普通モードでの修復が完了しました」。ここまでノートラブル
再起動後。アプリも写真もデータもそのまま、いつものホーム画面に帰ってきた
やってみて一番驚いたのは、安定感です。仕事柄この手の修復系ソフトはいくつも触ってきましたが、この種のツールはリカバリーモードへの移行や接続の段階でつまずきがちなんです。リンゴマークが出た後に「接続に失敗しました。もう一度やり直してください」と出て、振り出しに戻る。あの画面を見たことがある人なら分かってもらえるはずです。今回は、それが一度もなかった。一発で修復モードに入り、一発で完走。やり直し画面を最後まで見ませんでした。この安定感だけでも、普通モードで十分に価値があると感じました。
仕様面の補足を一つ。普通モードで修復すると、iOSはその時点の最新の公式バージョンに更新されます。私の場合は元から検証時点の最新だった26.6だったので、バージョンは据え置きのまま修復されました。何らかの理由で古いiOSに留まりたい人は、この仕様だけ頭に入れておいてください。
店長より
これを書かないと不公平なので書きます。次のサインが出ている発熱は、ソフトウェアの問題ではありません。背面や画面がわずかに膨らんでいる(バッテリー膨張)、充電中だけ異常に熱くなる、水濡れや落下の後から発熱が始まった。この3つのどれかに当てはまるなら、修復ツールの出番ではなく、Appleサポートや修理店で診てもらう領域です。バッテリー膨張の放置は特に危険なので、優先度を上げてください。
店長より
発熱トリアージ、これにて終了です。私のiPhoneは今日も平熱で、ポケットの中は平和です。次のiOS 27正式版が来たら、また同じ手順でトリアージするだけ。手順を持っている人は、アップデートが怖くなくなります。伝えたいことは書きました。









