ご連絡・ご予約・アクセスはこちら

パソコン内部の掃除は半年に1回|ホコリによる熱暴走・騒音・故障を防ぐ方法

ホコリだらけのデスクトップパソコン内部とエアダスターを持つ人物のブログアイキャッチ画像
パソコンの中には「家賃を払わない同居人」がいる

8月です。人間は扇風機とアイスでなんとか夏を乗り切れますが、パソコンはそうもいきません。最近ピシコには「ファンの音がうるさくなった」「本体を触るとやけに熱い」「動作が重い」という相談が立て続けに来ています。ピシコの本田です。

原因の多くは、ケースの中にたまったホコリです。……で、先日。お客様に偉そうに説明する前にふと思い立って、店の作業用デスクトップを開けてみたんですよ。すごかった。人に「掃除しましょうね」と言っている側のパソコンがこれなんだから、世の中のデスクトップの中身は推して知るべしです。全部私が悪い。

ホコリというのは、パソコンを買ったその日から住み着く「家賃を払わない同居人」です。勝手に入ってきて、冷却ファンの上に布団を敷き、ヒートシンクの隙間に家財道具を詰め込み、家賃を払うどころか冷却性能を踏み倒し続ける。しかも自分からは絶対に出ていきません。今日はこの同居人に立ち退いてもらうための話を書きます。よろしくお願いします。

先に結論
デスクトップPCの内部掃除は、基本「半年に1回」。床置き・ペット・喫煙環境なら3カ月に1回に短縮を。
道具はエアダスターが基本です。掃除機を内部に直接当てるのは、静電気と部品破損のリスクがあるため避けてください。掃除しても熱さや騒音が改善しない場合は、ホコリ以外の原因(グリス劣化・ファン故障など)が疑われます。
なぜホコリがパソコンの寿命を縮めるのか

パソコンは、CPUなどの部品が出す熱を外へ逃がすために、外の空気を吸い込んで中を通しています。つまり構造上、空気清浄機の逆をやっている機械なんです。部屋のホコリを吸い込んで、内部にせっせとため込んでいく。床に近い場所やカーペットの上に置かれたパソコンほど、この吸引が捗ります。

冷却ファンの目詰まりと熱暴走

吸い込まれたホコリは、冷却ファンやヒートシンク(放熱用の金属フィン)に付着します。ファンにホコリが積もると回転が重くなり、冷却効率が落ちる。すると足りない冷却を補おうとファンが余計に高速回転して、音が大きくなる。あの「ゴーッ」という音は、同居人の重みに耐えながらファンが必死に走っている音です。

それでも冷やしきれなくなると、熱暴走による突然のシャットダウンやフリーズが起きたり、「サーマルスロットリング」と呼ばれる保護機能で性能が強制的に引き下げられたりします。「最近パソコンが遅い」の正体が、買い替え時でもメモリ不足でもなく、ただのホコリだった——というケースは店頭でも珍しくありません。

最悪の場合はショートによる故障も

さらに怖いのがショートです。基板の上に積もったホコリに湿気が加わると、本来つながってはいけない場所に電気の通り道ができてしまうことがあります。熱で性能が落ちるだけなら掃除で元に戻りますが、ショートで部品が壊れたら修理か交換です。同居人、ついに放火までやる。

店長 店長より
ファンの音が「前より大きくなったな」と感じたら、それは同居人が太ってきたサインです。音は嘘をつきません。異変に気づいた時点で、一度だけでも中を覗いてみるのがおすすめですよ。
掃除の目安は「半年に1回」、環境によっては3カ月に1回

では、どのくらいの頻度で立ち退き交渉(掃除)をすればいいのか。BTOパソコンメーカーのサイコムが公式に出している目安が参考になります。

一次情報
パソコン掃除の頻度は、一般的な目安で3カ月に1回程度。使用頻度が低い場合でも半年に1回、少なくとも1年に1回は必須とされています。ペットを飼っている・床置きでホコリがたまりやすい環境では1〜2カ月に1度、喫煙環境ではヤニでホコリが付着しやすくなるため最低でも月1回の掃除が推奨されています。

メーカー基準、なかなかストイックです。ただ店頭で見ている実感として、まず「半年に1回」を習慣にできれば十分立派です。そのうえで、床に直置きしている・カーペットの上に置いている・ペットがいる・布団のそばに置いている、という方は3カ月に1回へ短縮してください。床上30cmはホコリの一等地。同居人にとっての駅近物件です。

自分でできる掃除の手順

用意するのは、エアダスター(缶タイプでOK)・プラスドライバー・あれば静電気防止ブラシ。この3つで基本は足ります。ここからは手順です。読者の皆さんが得する部分なので、ふざけずに書きます。

1
電源を切り、ケーブルをすべて抜いて数分待つ
シャットダウンして電源ケーブルをコンセントから抜き、数分置いて放電させます。あわせて、ドアノブなどの金属に触れて体にたまった静電気も逃がしておきましょう。火花が見えなくても、静電気は部品を壊します。
2
ケースの側板を開ける
背面のネジを外して側板をスライドさせます。メーカー製パソコンの場合は、開ける前に保証条件の確認を(このあと詳しく書きます)。開けたら最初に中の写真を撮っておくと、元に戻すときの保険になります。
3
エアダスターでファンとヒートシンクのホコリを飛ばす
缶は必ず立てたまま、ノズルを近づけすぎず、少し斜めから吹きます。ファンに吹くときは羽根を指で軽く押さえて、風で空回りさせないこと。勢いよく回すと軸を傷めます。
4
取れないホコリは静電気防止ブラシでやさしく
基板の隙間に残った分はブラシで掃き出します。マザーボードは精密部品の集合体なので、力は入れない。取りきれない分を深追いしないのも技術のうちです。
5
元に戻して動作チェック
側板を閉じ、ケーブルをつなぎ直して起動確認。パーツを外した場合は、ファンの電源ケーブルの挿し忘れが定番の事故なので要チェックです。起動して、いつもより音が静かになっていたら立ち退き成功です。

手順そのものはシンプルです。ただし、やってはいけないことがいくつかあります。ここを間違えると、掃除のつもりが故障の引き金になります。

やってはいけない:掃除機の直当て・水拭き
内部のホコリを掃除機で直接吸うのはやめてください。ノズル付近で静電気が発生して基板を壊す恐れがあるうえ、強い吸引力でネジや小さな部品を吸い込んだり、ケーブルを引っ掛けて抜いてしまう事故も起きます。掃除機を使っていいのは、ケースの外側と吸気口まわりだけです。また、水拭き・洗剤・アルコールも内部には使わないでください。わずかな水分がショートや腐食の原因になります。

エアダスターにも、意外と知られていない注意点があります。

店長 店長より
エアダスターの缶を逆さや横向きにして吹くと、中の液化ガスがそのまま噴き出して部品にかかることがあります。缶は立てて使う。可燃性ガスの製品なら火気厳禁。この2つだけは、作業中ずっと覚えておいてください。

より詳しい手順やパーツごとの掃除方法は、以下の記事も参考になります。

掃除しても直らないとき、疑うべきは「グリス」

手順どおり掃除したのに、まだ熱い。ファンがうるさい。シャットダウンする。この場合、同居人(ホコリ)はもう容疑者から外れます。次に疑うのはCPUグリスです。

ここから少しだけ深い話をします。CPUとクーラーの金属面は、一見ぴったり密着しているようで、顕微鏡レベルでは凸凹だらけです。その隙間を埋めて熱を受け渡すのがグリスの仕事。ところがグリスは年数がたつと乾いて硬くなり、熱の受け渡し効率がどんどん落ちていきます。つまり、ファンとヒートシンクがどれだけきれいでも、熱がそもそもクーラー側に渡っていない状態になる。ホコリ掃除が「道路の渋滞解消」だとすると、グリス劣化は「橋が落ちている」状態です。道をいくら整備しても、橋が落ちていれば荷物は届きません。……この例え話、あと10分は続けられるんですが、話が膨らみすぎるのでやめておきます。

グリスの塗り直しにはCPUクーラーの取り外しが必要で、ここから先は難易度が一段上がります。古いグリスの拭き取り、適量の塗布、クーラーの均等な締め付け。ひとつ間違えると掃除前より熱くなる、という切ない結末もありえます。ほかに、冷却ファン自体のモーター劣化や、電源ユニットの寿命が原因のこともあります。

プロに任せたほうがいいケース
ここ、見落としがちです
メーカー製パソコンは、ケースを開けたりパーツを外したりすると保証の対象外になる場合があります。保証期間内の方は、掃除の前に必ず保証条件を確認してください。「掃除したら保証が飛んだ」は、節約のつもりが一番高くつくパターンです。

そのうえで、次のどれかに当てはまるなら、自分で粘るより点検に出したほうが早くて安全です。

こんなときはご相談を
エアダスターで掃除しても、熱い・うるさい・電源が落ちるが続いている
ファンから「カラカラ」「ジー」といった異音がする
購入から3年以上、グリスを一度も交換していない
メーカー保証が残っていて、自分ではケースを開けられない
そもそもケースを開けるのが不安で、手が止まっている

ピシコでは、分解洗浄からグリス交換、ファン・電源まわりの点検まで対応しています。「これは自分でやれる掃除なのか、点検が必要な状態なのか」——その切り分けのご相談だけでも大丈夫です。

店長 店長より
「掃除くらい自分でやらなきゃ」と気負う必要はないですよ。手順を読んで「ちょっと怖いな」と思ったら、その感覚は正しいです。無理して壊すより、不安なところだけプロに任せるほうがずっと安上がりです。

あなたのパソコンの中でも、今日も家賃を払わない同居人が静かに太り続けています。半年に1回の立ち退き交渉、今週末あたりどうですか。エアダスター1本で、ファンの音は驚くほど静かになります。私も店のパソコン、ちゃんと掃除しました。人に言う前にやれという話でした。

同居人に、そろそろ立ち退いてもらいましょう。
自分でやるのが不安なとき、掃除しても直らないときは、内部点検ごとピシコにお任せください。分解洗浄からグリス交換まで対応します。
まずはご相談から
LINEは24時間受信・返信は月〜土 9:30〜19:00
シェアお願いします!!
ABOUT US
アイコン
ピシコ
苫小牧でパソコン修理店「ピシコ」を16年経営。 毎日テックブログを更新しながら、 企業のAI導入・業務自動化を伴走支援しています。 自分の会社で実装した「自動化」: ✅ 予約システムの完全自動化 ✅ 見積書の自動生成 ✅ 請求書の自動発行 あなたの会社でも、同じ仕組みが作れます。 📞 初回30分無料オンライン相談実施中