
Windows11の初期設定の最後に、TikTokやNetflixを入れるかどうか聞かれる画面が加わろうとしています。Microsoft が試している「Assisted Setup」という仕組みで、初期設定が終わった直後に、アプリのおすすめや壁紙の明るさ、更新の確認などをまとめて案内するものです。
新しいパソコンの電源を入れて、Wi-Fi をつないで、Microsoft アカウントを入れて、PIN を決めて……やっと終わったと思ったところで「TikTok いかがですか」。断ったら何かまずいのか、と手が止まる気持ちはよく分かります。結論は「押さなくていい」です。この記事では、その画面の見方と、初期設定のときに本当に気にしてほしいことを整理します。
先に結論:初期設定の最後の「Your PC is ready」画面で「Go to desktop」を選べば、TikTok などの案内は出ずにそのままデスクトップへ進めます。アプリは自分でチェックを入れない限り入りません。
案内の中身は、あとから「Get Started」アプリでいつでも開けます。入れてしまったアプリは、設定の「アプリ」から削除できます。
Windows11の初期設定でTikTokが出てくる「Assisted Setup」とは
まず、この画面がどこから来たのかを確認しておきます。これはウイルスや広告ソフトではなく、Windows そのものに組み込まれた案内です。Microsoft が新しいパソコンの「最初の数分」を手伝うために用意したもので、試験版の Windows11 で確認されています。
用語:Assisted Setup とは、Windows11 の初期設定(OOBE)が終わった直後に、アプリのインストールやタスクバーへのサイトのピン留め、見た目の設定、更新の確認を順番に案内する仕組みです。選ぶと「Get Started」というアプリが開き、その中で進めます。
海外の Windows 専門サイトの報道をまとめると、事実関係は次のとおりです。
Assisted Setup は試験版のビルド 26340.9354 から入った機能で、Windows11 26H2 に含まれる見込み。25H2 や 24H2 にも来る可能性があるが、一般向けの提供時期は Microsoft から発表されていない。
出典:Pureinfotech「Windows 11 26H2 has a new Assisted Setup experience」
ちょっと笑ってしまうのは、Microsoft 自身が 2026 年 3 月に「初期設定をもっと静かに、ページも再起動も減らす」と約束していたことです。ページは減ったのかもしれません。ただ、静かになったかと聞かれると、TikTok が手を振っています。
Windows11の初期設定でTikTokをすすめられたら、どちらを押す?
初期設定の最後に「Your PC is ready(パソコンの準備ができました)」という画面が出て、ボタンが 2 つ並びます。報道で確認されているボタンの名前と、押したあとに起きることを表にしました。
| ボタン | 押すとどうなるか | アプリは入る? |
|---|---|---|
| Show optional setup | デスクトップが出て、Get Started アプリが自動で開く | 自分でチェックしたものだけ |
| Go to desktop | そのままデスクトップへ。案内は自動では開かない | 入らない |
「Show optional setup」を選ぶと、Get Started の中に「人気のアプリ」として WhatsApp・Duolingo・TikTok・Netflix・LinkedIn・Spotify の 6 つが並びます。チェックを入れたものは、Microsoft Store を開かなくても Get Started の中でそのままダウンロードされます。逆に言えば、チェックを入れなければ何も入りません。
Assisted Setup は任意で、簡単に飛ばせる。デスクトップへ直接進んだ場合、案内は自動では開かないが、Get Started アプリからいつでも開ける。アプリのほか、タスクバーへのサイトのピン留め、ライト/ダークの切り替え、更新の確認、Windows のヒントへの案内も含まれる。
出典:Windows Latest「Windows 11 setup now offers to install TikTok and Netflix on your new PC」
なので、迷ったら「Go to desktop」で構いません。使いたいアプリがあれば、あとで自分で入れればいいだけの話です。家族や親のパソコンを設定してあげている場合は、なおさら本人が使わないアプリを入れないほうが、あとの説明が楽になります。

すでに入れてしまったアプリを消す手順
勢いで「Show optional setup」を押して、勢いで全部にチェックを入れてしまった。そういうこともあります。入れたアプリは、Windows の設定からふつうに消せます。消してもパソコンの動作に悪い影響はありません。
ここ、見落としがちです:Netflix や Spotify などに、初期設定のついでにアカウント登録まで済ませていた場合、アプリを消しても有料の契約は止まりません。契約していたら、先にそれぞれのサービスの側で解約の手続きをしてください。
アプリそのものを消す手順は次のとおりです。
- スタートボタンを右クリックし、「インストールされているアプリ」を選ぶ(または 設定 → アプリ → インストールされているアプリ)。
- 一覧の検索欄に、消したいアプリの名前(TikTok など)を入れる。
- アプリ名の右にある「…」を押し、「アンインストール」を選ぶ。
- 確認が出たら、もう一度「アンインストール」を押す。ほかのアプリも同じように消す。
タスクバーにサイトがピン留めされていたら、そのアイコンを右クリックして「タスクバーからピン留めを外す」で消えます。どちらも数十秒の作業です。ここで「パソコンが汚れた」と思い詰める必要はまったくありません。
TikTokより大事な、初期設定で控えておくこと
ここからが、パソコン屋として本当に伝えたいところです。TikTok を入れたか入れなかったかは、あとからいくらでも直せます。直せないのは、初期設定のときに決めたのに、誰も覚えていない情報です。
- Microsoft アカウントのメールアドレスとパスワード
- パソコンにサインインするときの PIN
- Microsoft アカウントに登録した電話番号・予備のメールアドレス
- Office が付いている機種なら、ひも付けたアカウント
- BitLocker(デバイスの暗号化)の回復キーがどのアカウントに保存されたか
Microsoft アカウントでサインインした機種では、ドライブの暗号化が自動でオンになり、その回復キーがアカウントに保存されることがあります。ふだんは意識しませんが、修理や部品の交換、Windows の大きな更新のあとに回復キーを求められることがあります。
注意:回復キーを求められたときに、そのキーを保存した Microsoft アカウントに入れないと、パソコンの中のデータを読み出せなくなります。暗号化はデータを守る仕組みなので、持ち主であっても鍵が無ければ開きません。初期設定が終わったら、どのアカウントでサインインしたかを必ず控えてください。
もう 1 つ、前のパソコンからの引っ越しも初期設定と同じ時期に来ます。写真や書類、メール、ブラウザーのお気に入りは、新しいパソコンに勝手には移りません。古いパソコンは、新しいほうで全部そろったと確かめるまで手放さないでください。
考えてみると、Assisted Setup が案内する「アプリ・ピン留め・見た目・更新」は、どれも失敗してもやり直せるものばかりです。やり直しの利かないパスワードや回復キーのほうは、最初の画面で一瞬聞かれるだけ。……と、Microsoft の優先順位にもの申したくなったところで止めておきます。修理屋の結論は「アプリは後回し、控えは今すぐ」で十分です。

メモ:Assisted Setup は試験版で確認された段階の機能です。日本語の画面ではボタンの名前が訳されて表示される可能性があります。「準備ができました」の画面で、デスクトップへ進む側のボタンを選べば同じ結果になります。
初期設定やデータの引っ越しを人に任せたいときは、新しいパソコンと古いパソコンの両方を持ってきていただくか、出張でお伺いして一緒に進めることもできます。
よくある質問
Windows11の初期設定で「Go to desktop」を選んだら、あとで困りますか?
困りません。Assisted Setup は入れても入れなくてもよい案内で、デスクトップへ進んでも、同じ内容はあとから Get Started アプリでいつでも開けると報じられています。
初期設定のあと、TikTokなどが勝手に入っていることはありますか?
自分でチェックを入れない限り入りません。報道では、Get Started の中でチェックを入れたアプリだけがダウンロードされています。入っていたら、設定の「インストールされているアプリ」からアンインストールできます。
今使っているWindows11にもこの画面は出ますか?
この画面が出るのは、新しいパソコンや初期化したあとの初期設定のときだけです。いまは試験版で確認された機能で、26H2 に入る見込みとされ、24H2 や 25H2 に来る可能性も報じられていますが、提供時期は発表されていません。
まとめ
Windows11 の初期設定の最後に TikTok や Netflix をすすめられるのは、新しい「Assisted Setup」の案内です。「Go to desktop」を選べば何も入らずにデスクトップへ進めますし、入れてしまったアプリは設定から消せます。あとから Get Started アプリで同じ案内を開くこともできます。
アプリは後回しで構いません。初期設定の日にやっておきたいのは、Microsoft アカウントとパスワード、PIN、回復キーの保存先を控えること。それさえ済んでいれば、TikTok が手を振ってきても笑って通り過ぎられます。設定や引っ越しで迷ったら、ご来店か出張で気軽に相談してください。










