
※本記事は株式会社Tenorshare様よりライセンス提供を受けて制作しています。検証内容と評価は店長本人の実機確認に基づきます。
「パソコンが遅い」と持ち込まれたノートPCのCドライブを開いたら、残り3GB。ディスクのクリーンアップツールを探している方の多くは、たぶんこの状態か、その一歩手前だと思います。ゴミ箱は空にした。ダウンロードフォルダも片付けた。それでも空き容量が増えない。私はこれを「消したつもり貯金」と呼んでいます。
今回は、Tenorshareの4DDiG Partition Managerに2026年4月から加わった「Windowsクリーナー」機能を店のPCで実際に回して、この貯金がどこまで崩せるのかを見ていきます。無料でどこまでできるのかも、ちゃんと確かめました。
店頭で「残り3GB」のCドライブを開くとき、持ち主はほぼ例外なくこう言います。「そんなに使ってないんですけど」。合っています。使っていないのは本人で、使っているのはWindowsとアプリのほうです。
Windows Updateが更新のたびに残していく古いファイル、アプリが「次回のために」と溜め込む更新キャッシュ、ブラウザが勝手に貯めるサイトの部品、ダウンロードフォルダで眠り続ける3年前のインストーラー。どれも本人は保存した覚えがない。覚えがないから消せない。そうやって貯まっていくのが消したつもり貯金です。利息だけは着実に増えます。
厄介なのは、これらがエクスプローラーで普通に見える場所にいないことです。Windowsフォルダの奥、AppDataという隠しフォルダの奥。自力で掘りに行くと、消してはいけないものまで一緒に見えてしまう。「知らないフォルダは触るな」と教わって育った人ほど、ここで手が止まります。止まるのが正解です。だからツールの出番になる。
空きが数GBを切ると、まずWindows Updateが失敗し始めます。更新には作業用の空きが要るからです。次にアプリの起動が重くなり、ファイルの保存でエラーが出て、最後は起動そのものが怪しくなる。店頭で「遅い」と言われて診るPCのうち、原因が容量不足だったケースは珍しくありません。パーツは何も壊れていないのに、症状は故障そっくり。貯金が満期を迎えると、PCは止まります。
店長より
Windowsには最初から「ディスク クリーンアップ」が入っています。スタートメニューで検索すれば出てきますし、無料です。私も長年お世話になりました。で、今回の検証機で実際に動かしてみた結果がこちら。
695MB。健闘はしている。している、けど。
通常の選択で695MB、「システム ファイルのクリーンアップ」を押して古いWindows Updateまで含めると2.09GB。ゼロではない。ゼロではないのですが、この後に出てくる数字と並べると、やる気がないわけではなく、見える範囲が狭いのだと分かります。標準機能が守備範囲にしているのは、あくまでWindows自身が作った一時ファイル。ブラウザのキャッシュ、各アプリの更新カス、ダウンロードフォルダの中身には、そもそも手を伸ばしません。
「サムネイルと一時ファイルさえ消せれば十分」という人は、標準機能で終わって構いません。むしろ終わってください。問題は、それで空かなかった人です。
つまり本業はパーティション管理ソフトで、クリーナーは新しく増えた副業です。当店では以前からSSD換装のクローン作業で使っていたので、ソフト自体は見慣れていました。公式ページから無料でダウンロードでき、料金は執筆時点で月額2,580円・年額6,580円・永久ライセンス9,780円(いずれも税込、1ライセンスで2台まで)。価格は変わることがあるので、購入前に公式で確認してください。
Windowsクリーナーが掃除するのは、次の4カテゴリです。「ダウンロード&ごみ箱」「システムジャンクファイル」「アプリのキャッシュ」「ブラウザのデータ」。標準機能が触らなかった後ろ3つを、まとめてスキャンします。さっきの話でいえば、消したつもり貯金の口座を4つとも開けるということです。
Windowsクリーナーの画面。4カテゴリにチェックを入れて「スキャンを開始」を押すだけの構成です。
検証機は店のデスクトップPC。Cドライブは930GBのSSDで、空きは465GB。冒頭の「残り3GB」のPCではまったくありません。仕事で使う機械なので、さすがに限界まで追い込んでから撮影する勇気はなかった。その代わり、ここに写る数字は全部この1台から出たものです。
検証前の状態。余裕はある。あるからこそ、何が出てくるのか怖い。
起動直後の画面。左メニューの4番目に「Windowsクリーナー」が住んでいます。ここをクリック。
Pantherフォルダ。Windowsのセットアップログが眠る場所です。地味に肥えます。
17.2GB。空き465GBのPCから出てきた数字です。残り3GBのPCなら、たぶん助かる。
システムログだけで270件・291MB。誰が読むんだこれ。
一覧を眺めていると、プリフェッチデータが133件、フォントキャッシュが3件、IISログが0件。IISログというのはWebサーバー機能のログで、一般家庭のPCで増えることはまずない。じゃあなぜ項目にあるのかというと、企業向けの用途も想定して……と、ここまで書いて気づきましたが、皆さんはプリフェッチとIISの話を聞きに来たわけではないですね。消したつもり貯金の話に戻ります。
無料版のゴール地点。ここで「じゃあいいや」と閉じるのも、立派な選択です。
登録画面。コードは当然ぼかしています。
5.3GB。DVD1枚と少し分の貯金を取り崩しました。
なぜ17.2GB全部を消さなかったのか。ダウンロードフォルダには「保存したつもりで実はここにしかない」ファイルが紛れていることがあり、ブラウザのデータを消すと各サイトからログアウトされてパスワードの再入力祭りが始まるからです。デフォルトでそこが未選択になっているのは、たぶん同じ理由。ソフト側が慎重なのは好感が持てます。
作業後の空きは619GB。ただし、この差の大半は撮影の合間に私が自分で別の大掃除をした分です。4DDiGの取り分は5.3GB。盛りません。
店長より
見つける量が違う。これに尽きます。標準機能の695MBに対して17.2GB、同じPCで約25倍。しかもスキャン1分で、消す前に一覧を開いて中身を確認できる。メニューが全部日本語で、「Windowsクリーナー」という名前のとおりの場所にある。私が店頭で一番困るのは「ソフトが何をしたのか説明できない」ことなのですが、これは説明できます。スキャンして、見せて、選ばせて、消す。それだけ。
それと、本業がパーティション管理ソフトである意味は大きい。掃除しても空かないPCの本当の原因は「ストレージそのものが小さい」ことで、そうなると次の手はSSD換装かCドライブの拡張です。同じソフトの左メニューにそのための機能が並んでいる。掃除で済むか、引っ越しが必要か、一つの画面で判断できるのは修理屋目線でありがたい。
無料で消せないこと。これは何度でも書きます。クリーナー機能だけが目当てなら、月額2,580円は正直に割高です。永久ライセンス9,780円が元を取れるのは、この先SSD換装やクローン作成まで自分でやるつもりの人。「掃除だけしたい、他はいらない」という人には、私はまず標準機能の「システム ファイルのクリーンアップ」を勧めます。それで足りたなら、この記事は忘れてください。
もう一つ、「ブラウザのデータ」を消すとログアウトされる件は、画面上でもう少し目立つ注意書きがあっていい。デフォルトで未選択になっているのは正しい設計ですが、理由が書かれていないので、勢いでチェックを入れる人は出ると思います。チェックを入れるのは、パスワードを全部覚えている人だけにしてください。
店長より










