![苫小牧 パソコン 修理](https://picico.net/wp-content/uploads/2018/09/computer_doctor.png)
ノートパソコンで画面が付かない問題はリフローで直るかも
ここ最近ではパソコンの電源が入らないというお客様のお声を頂きまして、日々診断を行っておりますが、稀に画面が映らないのはグラフィックチップがハンダ浮きしている事が多いです。
このハンダ浮きは過去(修理の器具や材料などもここで説明しています)にも記事にしてきましたが、PS4やグラフィックボードでの修理の効果を出していることで、かなり有効な修理方法です。今回はこれをノートパソコンのグラフィックチップにリフローを行い、ハンダ浮きしたチップを修復しましたので記事にしてみました。
ノートパソコンはマザーボードを取り外す作業が大変
基本的な所ですが、ノートパソコンの場合では取り出しが非常に困難な機器があります。今回のノートパソコンはマウスコンピュータ製なので比較的容易に背面を拝むことができました。
そしてそのマザーボードでネジ止めされているヒート管の下にCPUとグラフィックチップがある事が多いので全て取り外すとこのような形になります。写真ではアルミホイールを使用して周りに熱と行き届かないように敷いているだけですので、特に難しい事はしていません。
![ノートパソコン グラフィック チップ リフロー](https://picico.net/wp-content/uploads/2018/09/IMG_7557-1024x768.jpg)
この後は定番のヒートガンを使用してフラックス剤をシリンジを使ってチップ周辺に流し込み、230度(具体的な目安としてはもうちょっと高めに)以上で温めます。軽くフラックス剤が沸騰しましたら1分ほどヒートガンを全体になじませるイメージで温め、完全に冷えるまで放置して完了です。
無事リフロー処理は成功し画面が写りました
チップが完全に冷え切った所で元の状態にもどして電源を入れれば結果が出ます。ここで電源が入れば成功ですがそれでもつかない場合は他の箇所に問題があるか、温めが足りない可能性があります。
![リフロー後 ノートパソコン](https://picico.net/wp-content/uploads/2018/09/IMG_7591-1024x768.jpg)
無事起動しましたら、簡単な負荷テストを行いながら仕上げを行います。意外と簡単ですが手順や処置を間違えると完全に壊れますので慎重に作業を行ってくださいね。因みに作業料金は5,000円からとなります。機器によって分解や確認方法が異なりますのでお値段は固定では難しそうです。
![](https://picico.net/wp-content/uploads/2018/03/7adf3d7d9ea9c314a327b10dd9099fc9.png.pagespeed.ce.JnzNYaLd05.png)