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BUSINESSぷららメール終了|過去メールをGmailへ救出

BUSINESSぷららメール終了|過去メールをGmailへ救出

BUSINESSぷららのメールが、ある日を境に受信できなくなった。Outlookを開くと送受信エラーが出て、設定を何度見直しても直らない。「@bz03.plala.or.jp」のようなアドレスを長年お使いの方から、9月に入って店頭でもこのご相談を受けるようになりました。

先にお伝えすると、これは故障でも設定ミスでもありません。そして、Outlookの中にメールが残っているなら、まだ救えます。

先に結論:BUSINESSぷららのメールサービスは2026年8月31日で終了し、アドレスそのものは他社で使い続けられません。ただし、パソコンのOutlookに残っている過去のメールとアドレス帳は、新しいGmailとGoogle コンタクトへコピーして救出できます。

移したあとは、Outlookを起動しなくてもスマホや別のパソコンから昔のメールを検索して読めます。最初にやることは、Outlookのデータを丸ごとバックアップすることです。

BUSINESSぷららのメールはなぜ受信できない?

理由は1つだけです。BUSINESSぷららのメールサービスそのものが、2026年8月31日で提供を終えました。9月1日からは、利用者ごとに順番にメールの送受信が止められています。

BUSINESSぷららのメールサービスは2026年8月31日で提供を終了し、2026年9月1日以降、利用者ごとに順次メールの送受信を停止する。停止の時期は利用者ごとに異なり、@plala.or.jp のアドレスは他社の代替メールサービスでは使えない。

出典:BUSINESSぷらら「メールサービスの提供終了について」(2026年7月24日更新)

つまり、POPやSMTPのサーバー名、ポート番号、パスワードをいくら打ち直しても、相手の建物がもう閉まっているので戻りません。Outlookが壊れたわけではないので、Office の修復や再インストールも要りません。

もう1つ、はっきりさせておきたいことがあります。今回の作業は「ぷららのアドレスをGmailに変える」ものではありません。新しいGmailのアドレスを作り、そこへ昔のメールを引っ越させる作業です。

メモ:会社の独自ドメイン(例:@会社名.co.jp)をBUSINESSぷららで使っていた場合は、ドメインを他社へ移管すれば同じアドレスを使い続けられます。この記事は @plala.or.jp のアドレスを使っていた方向けの手順です。

ぷららのメールをめぐっては、サービス終了の前から受信トラブルのご相談が続いていました。当時の様子は、こちらの記事にまとめています。

Outlookに残っていれば救える|移行できる人・できない人

ぷららのサーバーはもう閉まっているので、サーバーからGmailへ直接メールを取り込むことはできません。Gmailの「他のアカウントからメールを取り込む」機能も、元のサーバーにつながることが前提なので使えません。

頼れるのは、パソコンのOutlookの中に残っているメールだけです。まず、次の3つを確かめてください。

  • Outlookを開くと、ぷららのアカウントの受信トレイに昔のメールが並んでいる
  • 古いメールを1通開くと、件名だけでなく本文と添付ファイルまで表示される
  • 画面の左上に[ファイル]のタブがある(あればクラシック版のOutlook)

3つとも当てはまれば、この記事の方法で移せます。逆に、ブラウザのWebメールだけで読んでいた方は、パソコンの中にメールが残っていないので、この方法では救えません。

用語:PSTファイルとは、Outlookがメール・連絡先・予定をパソコンの中に保存しておくデータファイルのことです。拡張子は .pst で、1つのファイルにフォルダーごとまとめて書き出せるので、バックアップや別のパソコンへの持ち出しに使います。

新しいOutlook(画面の左上に[ファイル]が無いもの)でもPSTのメールは扱えますが、連絡先の扱いに制限があります。メールとアドレス帳をまとめて移すなら、クラシック版で作業するほうが確実です。

それから、まだ送受信が止まっていない方もいるはずです。停止は利用者ごとに順番なので、今日つながっているなら、今のうちに[送受信]を押して、届いているメールを全部パソコンに落としておいてください。

注意:バックアップを取る前に、Outlookからぷららのアカウントを削除しないでください。特にIMAPで使っていた場合、Outlookの中のメールはサーバーの写しなので、アカウントを消すと写しも一緒に消え、サーバーが無い今は二度と取り戻せません。

エラーが毎回出てうっとうしいからと、アカウントを消してしまう。これがいちばん取り返しのつかない失敗です。

店長
店長
エラーが出るたびに「アカウントを作り直せば直るかも」と考える気持ちはよく分かります。でも今回だけは、作り直しは消去と同じです。触る前に、まずバックアップです。

PSTファイルそのものが見当たらなくなった、という別のトラブルについてはこちらで書いています。

Outlookのメールデータが消える、pstファイルが指定のフォルダから消えてしまったら?

OutlookのメールをGmailへ移す手順

ここからが本番です。やることは、Outlookに新しいGmailを追加して、ぷらら側のメールをGmail側のフォルダーへコピーするだけ。Outlookを「引っ越し業者のトラック」にして、パソコンの中の荷物をGoogleの倉庫へ運ぶイメージです。

手順1:OutlookのデータをPSTにバックアップする

移行の途中で何かあっても戻れるように、いまのOutlookを丸ごと書き出しておきます。

  1. クラシック版Outlookで[ファイル]→[開く/エクスポート]→[インポート/エクスポート]を開く
  2. [ファイルにエクスポート]→[Outlook データ ファイル (.pst)]を選ぶ
  3. ぷららのアカウント(いちばん上の階層)を選び、[サブフォルダーを含む]にチェックを入れる
  4. 保存先をドキュメントなどのパソコン内のフォルダーにして、[完了]を押す
  5. できたPSTファイルを、USBメモリや外付けSSDにもう1つコピーしておく

サブフォルダーを含めておけば、受信トレイだけでなく送信済みアイテムやご自分で作ったフォルダー、添付ファイルもまとめて書き出されます。保存先はOneDriveの同期フォルダーを避けてください。MicrosoftはPSTをOneDriveに置くことをすすめていません。

手順2:新しいGmailを作ってOutlookに追加する

今後使うGmailのアドレスを作ります。取引先に覚えてもらいやすいよう、これまでのアドレスの前半に近い名前が取れると理想的です。作るときに電話番号と再設定用のメールアドレスを登録し、2段階認証も設定しておきましょう。

アドレスができたら、ぷららのメールが入っているOutlookに追加します。[ファイル]→[アカウントの追加]でGmailのアドレスを入れて[接続]を押すと、Googleのログイン画面が出るので、ログインしてOutlookからのアクセスを許可します。サーバー名やポート番号を手で入れる必要はありません。

昔は先にGmail側で「IMAPを有効にする」設定が必要でしたが、個人のGmailは2025年1月からIMAPが常に有効になっています。この設定を探す必要はありません。追加が終わると、Outlookの左側にぷららとGmailの2つのアカウントが並びます。

手順3:Gmail側に「旧ぷららメール」のフォルダーを作る

昔のメールを新しい受信トレイに混ぜると、どれが昔のものか分からなくなります。OutlookでGmailのアカウント名を右クリックし、[フォルダーの作成]で「旧ぷららメール」を作ります。その中に「受信」「送信」「保存」のように、ぷらら側のフォルダーに合わせて分けておくと後で探しやすくなります。

Outlookではフォルダーに見えますが、ブラウザのGmailでは同じ名前の「ラベル」として表示されます。

手順4:10〜100通だけコピーして、ブラウザのGmailで確かめる

いきなり全部を運ばず、まず古いメールを少しだけ試します。ぷらら側の受信トレイでメールを選び、[ホーム]→[移動]→[フォルダーにコピー]で、Gmail側の「旧ぷららメール」の中のフォルダーを指定します。

ここ、見落としがちです:マウスのドラッグで運ぶと「移動」になり、ぷらら側からメールが消えることがあります。途中で通信が切れると、どちらにも無いメールが出る恐れがあるので、必ず[フォルダーにコピー]を使ってください。

コピーが終わったら、Outlookではなくブラウザで Gmail を開きます。左側に「旧ぷららメール」のラベルがあり、中のメールを開けたら、パソコンの中からGoogleのクラウドへのアップロードは成功です。

何通か開いて、件名・差出人・宛先・日付・本文・添付ファイルが元のとおりかを見てください。ここで問題がなければ、同じやり方で全部を運べます。

手順5:残りのメールと送信済みアイテムを小分けにコピーする

数百通なら一度にコピーしてもかまいません。数千通、数万通ある場合は、年ごとや数百通ずつに分けて、1回ごとにGmail側へ入りきるのを待ちます。量が多いとOutlookが固まったように見えますが、画面下の状態表示が動いているうちは強制終了しないでください。

コピー中は、Outlookを閉じない、パソコンをスリープさせない、ネットを切らない。この3つだけ守れば大丈夫です。

忘れられやすいのが[送信済みアイテム]です。昔、誰に何を送ったかは、あとで効いてくる記録です。Gmail本来の「送信済み」に混ぜず、「旧ぷららメール」の中の「送信」へコピーしておくと、ぷらら時代に送ったものだとすぐ分かります。

店長
店長
一晩で全部終わらせようとして、翌朝固まったOutlookを前に途方に暮れる。これ、よく聞く話です。急ぐ作業ではないので、数日に分けてください。

Outlookのアドレス帳をGoogle コンタクトへ移す

メールだけ移しても、長年ためてきたアドレス帳がパソコンの中にしか無ければ、引っ越しは半分です。Outlookの連絡先はCSVファイルに書き出して、Google コンタクトに読み込ませます。

  1. Outlookで[ファイル]→[開く/エクスポート]→[インポート/エクスポート]→[ファイルにエクスポート]を選ぶ
  2. [テキスト ファイル (コンマ区切り)]を選び、ぷららのアカウントの[連絡先]を指定して保存する
  3. ブラウザでGoogle コンタクトを開き、左側の[インポート]からそのCSVファイルを選ぶ
  4. [インポート]を押し、名前・電話番号・メールアドレスが正しく入ったかを数件確かめる

一度に読み込めるのは3,000件までです。それより多いときは、CSVを複数のファイルに分けてから読み込みます。詳しい条件はGoogle コンタクトのインポートの説明にあります。

ここでつまずきやすいのが、日本語の名前です。読み込んだら名前が記号の羅列になっていた、ということが起こります。

ここ、見落としがちです:名前が文字化けしたら、CSVファイルをメモ帳で開き、[名前を付けて保存]で文字コードを「UTF-8」にして保存し直してから読み込み直してください。化けたまま使い始めると、あとで1件ずつ直すことになります。

文字化けしたまま取り込んでしまった場合は、Google コンタクトで今回取り込んだ分をまとめて削除してから、直したCSVで入れ直すほうが早く済みます。

移行が終わったら|スマホでの確認と、最後にやること

iPhoneでもAndroidでも、Gmailアプリに新しいGoogleアカウントでログインすれば、「旧ぷららメール」のラベルごと昔のメールが見られます。iPhoneの標準の連絡先アプリでGoogle コンタクトを使うときは、設定でGoogleアカウントを追加し、「連絡先」の同期をオンにします。

引っ越しが済んだ後の状態を、ひとつの表にまとめます。

もの移行後
これからの送受信新しいGmail
昔の受信メールGmailの「旧ぷららメール」
昔の送信メールGmailの「旧ぷららメール」
添付ファイルメールと一緒に移る
アドレス帳Google コンタクト
スマホ・別のPCから見られる
@plala.or.jp のアドレス使えない
最後の保険手順1のPSTファイル
アドレスだけは連れて行けません

容量にも気をつけてください。無料のGoogleアカウントは15GBまでで、Gmail・Googleドライブ・Googleフォトの合計です。PSTファイルが10GBを超えるような方は、コピーの前にGoogle側の空きを確かめ、足りなければ不要なメールを整理するか、Google Oneで容量を足します。

全部を確かめ終えたら、Outlookからぷららのアカウントを削除してかまいません。確かめる順番は、ブラウザのGmailで昔のメールが開ける、スマホでも開ける、送信済みも入っている、連絡先が入っている、PSTのバックアップが2か所にある、です。削除後に昔のメールをパソコンで見たくなったら、[ファイル]→[開く/エクスポート]→[Outlook データ ファイルを開く]でPSTを開けば読めます。

そして最後に、いちばん大事な仕上げが残っています。ぷららのアドレスを登録したままのサービスを、新しいGmailに変えることです。

アドレスの変更を忘れやすいところ

  • 銀行・クレジットカード・証券会社
  • Amazonなどの通販サイト
  • 携帯電話会社・電気・ガス・水道
  • MicrosoftアカウントとApple Account
  • 役所・病院・各種の予約サービス
  • 仕事の取引先と、名刺・ホームページ

パスワードを忘れたとき、本人確認のメールは登録したアドレスに届きます。ぷららのアドレスのままだと、そのメールを二度と受け取れません。

メールが届かなくなったと気づいてから変えるのでは、たいてい遅いのです。思い当たるものから先に変えておいてください。

店長
店長
Gmailへの移行が済んでも、PSTファイルは捨てないでください。大きな添付のメールなど、たまにコピーしきれないものが残ります。PSTは最後の1冊として、外付けのドライブで保管しておくのが安心です。

よくある質問

BUSINESSぷららのメールアドレスをGmailで使い続けられますか?

使い続けられません。BUSINESSぷららの案内では、@plala.or.jp のアドレスは他社のメールサービスで使えないとされています。新しいGmailのアドレスを作り、過去のメールだけをそこへ移します。

Outlookの設定を直せば、ぷららのメールはまた受信できますか?

受信できません。メールサービスそのものが2026年8月31日で終了しているため、サーバー名やパスワードを入れ直しても送受信は戻りません。Outlookに残っているメールを別の場所へ移すことが、いまできる対処です。

新しいOutlookでも同じ手順で移行できますか?

メールの移行はできますが、連絡先まで移すならクラシック版のOutlookをおすすめします。新しいOutlookでは、PSTに保存された連絡先や予定の扱いに制限があるためです。

Gmailの容量が足りなくなったらどうすればいいですか?

不要なメールを整理するか、Google Oneで容量を追加します。無料のGoogleアカウントの容量は15GBで、Gmail・Googleドライブ・Googleフォトの合計なので、コピーの前に空きを確かめておくと途中で止まりません。

まとめ

BUSINESSぷららのメールは2026年8月31日で終わり、アドレスごと連れて行くことはできません。ただ、パソコンのOutlookに残っているメールは、サーバーが閉まった後でも運び出せます。バックアップを取り、新しいGmailを追加し、コピーして、ブラウザで確かめる。流れはこれだけです。

今回の件は、プロバイダーのメールに長年の記録を預けておく危うさを見せてくれました。回線や端末を変えても使い続けられるメールに移る、いいきっかけだと思います。数万通あって手が止まってしまった、アカウントを消してしまったかもしれない、という方は、パソコンをお持ちいただくか出張でお伺いして、一緒に中身を確かめます。