破壊したSSDを再利用して販売していた秋葉原の某店舗が話題になっていますね。これは責任の押し付け合いのようなお話になっておりますが、良くある話だと思うんですよ。
穴の空いたSSDの写真をSNSで拝見した時に、真っ先に「廃棄物からの流出品」だと私は思いました。
私たちの修理業などでも様々なお客様がご来店され、ご依頼の際にはこの手のパソコンの修理のお見積もりがなされております。お客様としても内容は明かせないとして私たちも修理のご依頼であれば破損した部品を交換するだけですので、入手経路は大抵の予測が付きます。
因みに、この穴あきSSDは500～1,000円でやりとりされていたという事なのですが、買い取った際での元値はキロ数で計算していたと思います。つまりは重量で買い取っている可能性が高いので、言わばボロ儲けだったんじゃないかな？と思いますね。
この店舗の謝罪と弁明の説明がTwitterに挙がっておりますが、内容としては「破壊したと思っていたが実際には破損されていないSSDのデータ消去のご依頼を受けた」後に「そのデータを消去を行ったSSDを店舗で買い取りを行った」との事ですので、実際にそのようなフローの元に入手していたとは思いますが、第三者を使った調査が行われた場合は、どこかに事実ではないウソが混じっているような気がするのです。
その「ウソ」を問い詰める必要はありませんが、私が不思議に思うのは「何故そんなグレーというより真っ黒な疑惑を感じさせるようなSSDを写真に撮って店舗のTwitterに掲載したのか」という事。こんな告知なんて出さなくても店舗に置いておけば勝手に売れるものをあえてTwitterで宣伝を行って居た事に入手経路は不明であるものの、店舗としては健全な対処の元に買い取りを行ったと思っているんでしょう。
とは言え、誰が見ても怪しい穴の空いたSSDを掲載するのは店舗としては愚かでしたね。実際にTwitterのコメント欄(本件のツイートは既に削除されており別のツイート)には「こういうのも本当に新品SSDかすら疑わしくなるな」と書かれてしまっており、完全にこの店舗はお客様からの信頼を失ってしまいました。
このようなものを販売しなくても実績を獲られる店舗が犯した、この事故とも言えぬ疑わしき事件に今後パソコン及び周辺機器の販売を行っている店舗はジャンク品であったとしても入手経路が購入者にご納得頂けるものだけを販売するなど、改めて欲しいと思いますね。
