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大手のiPhoneパーツサプライヤーが撤退、原因は小規模サプライヤーの自社製造が影響?

iPhoneXS乾燥

先日、一通のメールが届く。

それは大手パーツサプライヤーがiPhone修理部品事業を撤退するとの内容でした。個人的には打撃はありませんが、一部のフランチャイズ店は多用していた様子なので仕入れの変更を余儀なくされそうです。

このような撤退は日常茶飯事とは言え、大手サプライヤーまでもがiPhone修理部品の供給を停止する事態となるのは半導体の高騰だけではなく、数年前ではライバルにもならないような企業が勢力をつけてきた事にあると考えます。

FC店が製造委託まで行う時代

話は横道にそれますが、当店はiPhoneの修理をして12年が経過しております。昔は視察のように札幌や帯広や旭川など同業者が当店の様子を見に来ては冷やかしを受けておりましたが、結果として何故か当店だけが残っている状況。

これはどういう事か、少しだけ考えれば分かることなのですが、フランチャイズ店(以下 FC店)に加盟しなかったから?大手のサプライヤーだけで受注を回していなかったから?

結果はどれも正解なのですが結論は手広く行わなかったから、でしょう。

当店がiPhone修理に従事して5年間は地域に他の修理店がおりませんでした。その時は独占状態ですので作業工賃をしっかりと確実に頂ける時代もありましたが、地域に店舗が増えれば個性を出す必要がある、もちろん修理価格もギリギリでの提示となります。

FC店を敵視した事はありませんが、撤退後に市場の草の根を一本も残さない程までに価格やサービスを荒らされてしまう事を何度も経験しております。また一部のフランチャイズ店では「他店に電話をしてその修理価格を聞いてみてください、その価格よりもお安くします」と伝えたそうです、料金価格はホームページに記載しているのに電話での問い合わせをさせるなんて・・・完全に業務妨害と言っても過言ではない時期もありました。

小ロッド受注が容易に可能になった時代

話は戻り、そんなFC店がどんどん増え、価格競争が激化している中で一番打撃があると思われるのがパーツサプライヤーだと思いますが、大手は小ロッドを発注する小規模の修理店を相手にしませんのでFC店だけを優良な顧客として扱った結果、安定した供給を行える安価で品質が良い国内企業が増えた事で鞍替えが起きたのでしょう。

中国の企業も昔は大量のロット数を受注しなければ購入出来ない時代がありましたが、ここ最近では一個から購入可能で送料無料というECサイトが登場しております。

そして更に、iPhoneパーツ販売の戦国時代は次のフェーズへ。それは国内のパーツサプライヤーが中国同様の自社製造と販売を行う流れになりました、品質が良く安価。これが中国を本社にもつ国内企業が撤退をした理由なのかな?と思います。

現代では品質の高いiPhone修理部品は誰でも手に入る時代となりました。一昔前のAmazonで購入出来るパーツは知識のないサプライヤーが売り投げをする墓場と化し、現代ではちょっとだけググれば星の数ほど出てきます。

良い時代になりましたね、当店も小ロッドでの受注が行え、数日で到着する流れとなっており、個人的には嬉しい限りですが、この背景にあぐらをかいていた大手サプライヤーがどんどんと撤退しているのですよね。

さてさて、今後はどうなるか、もしこれからiPhone修理業を始められる方は仕入れ先は安易になりましたので、価格で競争するよりも年中無休で24時間営業にするか深夜営業で運営する方が生き残れる気がしますね、利益は別としてですけど。

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