
ここ最近、不思議なくらい任天堂3DSの修理相談が増えています。
「懐かしくなってまた遊びたくなった」「昔使ってた本体を復活させたい」――この理由はすごく分かるんです。むしろ、そういう相談は嬉しい。
ただ、増え方がちょっと独特で。体感ですが、「直して転売したいので、修理いくらですか?」という“温度感”の問い合わせも混ざってきています。もちろん、お客様の事情はそれぞれなので、そこを責めたいわけじゃありません。けれど、こちらとしても少し考えるところがあるのが正直なところです。
似た話として、昔iPhoneでよくあった相談
以前、iPhoneでよくあったんですよね。「下取りに出す前にバッテリー交換した方が得ですか?」という相談。
結論から言うと、個人で交換できるならプラスになる可能性はあります。でも、修理店を挟むと“工賃”が入ります。つまり、バッテリー代+手数料が上乗せされる。すると、売り値の上昇分より修理費の方が大きくなって、結果として旨味が薄いことが多いんです。
だからその時は、こうお伝えすることが多かったです。「自分で交換できるならアリ。でも店に出すくらいなら、そのまま出しても良いと思いますよ」と。

3DSも同じで、むしろ「未開封・未分解」が価値になる
3DSも近い構図があります。いまの時代って、未開封とか未分解、つまり“触ってないこと”そのものが魅力になりやすい。これは中古市場では強いです。
逆に「修理コン」って、普通のジャンクよりややこしいことが多い。中を開けて、慣れていない人がハンダ付けをしてしまった結果、
- パターン(基板の配線)が剥がれている
- 変な改造が入っていて原因が追えない
- 触った箇所が危険な状態になっている
…こういうケースが混ざると、ジャンクより“地雷率”が上がります。
パターン剥がれは特に厄介です。復旧には高度な技術が必要になりますし、こちらとしても過去に頻繁にやってきた領域ではありません。さらに言えば、状態次第では発火リスクの話も出てくるので、慎重にならざるを得ません。

だから今、3DS修理は「積極的に受けたい気持ち」と「現実」の間で揺れている
正直に書くと、3DS修理は今後も“控えめ”な対応になると思います。理由は単純で、部品が潤沢ではないのと、状態の当たり外れが大きいからです。
輸入すれば部品が手に入るものもあります。でも、これは「自分で楽しむために直す」ならまだいい。一方で、転売目的が前提になると、こちらの気持ちとしては複雑になります。もちろん、最終的にどう使うかはお客様次第です。ただ一つだけ、はっきり言えるのはこれです。
当店の修理費は、転売で“おいしくなる前提”では組んでいません。(むしろ、転売にとってはおいしくない価格になると思ってください。そう思っていただけたら、こちらとしては気が楽です。)
直して遊びたい人は歓迎。でも「修理痕跡」は本当に注意
3DSをまた遊びたい、思い出を復活させたい。
その相談は、今でもすごく嬉しいです。
ただし、ネットで買った「修理痕跡」「手が入っているジャンク」は、見た目以上に危険だったり、直せない領域に入っていることがあります。そしてその場合、こちらも安全面を優先して、お断りや“診断止まり”になる可能性がある――これは先にお伝えしておきたいです。















