
ゲームパッドのスティック、なんかこれ固いな…とか、もうちょっと軽かったらなあ…って思ったことありませんか? 実はこれ、コントローラー選びの悩みとしてけっこうあるある話なんです。
先日、FLYDIGIというゲーミングデバイスメーカーの新製品「DIRE WOLF 4」が国内で発売されたんですが、これがちょっとおもしろい機能を搭載しているんですよ。スティックの固さ(テンションと言います)を、本体のダイヤルで調整できるんです。
今回は修理屋目線でこのパッドをざっくり見てみました。ゲームパッドって正直壊れてくる機器のひとつでもあるので、そのあたりの話も交えながら書いていきます。
まずここから整理しましょう。スティックテンションとは、アナログスティックを動かしたときに感じる「抵抗感・固さ」のことです。
たとえばXboxのコントローラーを触ったことがある人なら、あのスティックの感触がわかるかと思います。あれが「標準的なテンション」のひとつ。PlayStation系はもう少し軽めに感じる人が多い。どちらが正解というわけじゃなくて、好みや用途によって最適値がちがうんです。
FPSや三人称視点のシューターゲームをやる人の場合、細かい照準操作があるので「少し重めで誤入力を防ぎたい」という人と、「軽くてすばやく動かしたい」という人に分かれます。格闘ゲームやRPGなら操作の精度よりも疲れにくさが優先されることも。
これまでは「このコントローラーはスティックが重すぎる…」と感じたとしても、別の製品を買い直すか、中を分解して改造するかという二択しかありませんでした。それを本体のダイヤルで調整できるようにしたのがDIRE WOLF 4の大きな特徴です。
技術的な詳細は後ほど書くとして、まずは全体像を把握しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 5,480円(店頭) |
| 接続方式 | 有線 / 2.4GHz USBドングル / Bluetooth 5.0 |
| ポーリングレート | 有線・無線ともに1000Hz |
| バッテリー | 約16時間 |
| 重量 | 214g |
| 対応プラットフォーム | Windows 10以上 / Nintendo Switch / Android 10以上 / iOS 13.4以上 |
| 同梱物 | 本体・USBドングル・USB Type-Cケーブル |
ゲームパッドって、壊れやすい場所がだいたい決まっています。その筆頭がアナログスティックのドリフトです。
ゲームパッドのスティックを触っていないのに、画面上のキャラクターが勝手に動いてしまう現象を「スティックドリフト」と呼びます。Nintendo Switch のJoy-Conでこれが頻発して問題になったのは記憶に新しいところです。
原因はスティック内部の部品の摩耗や劣化。使えば使うほど起きやすくなる、消耗品的な問題です。
今回のDIRE WOLF 4は、アナログスティックに「フォースフレックスレバージョイスティック」という機構を採用していて、500万回の操作に耐えるとスペックに明記しています。1日100回スティックを動かしても5万日分。現実的に考えると、普通の使い方ではまず寿命に達しないくらいの数字です。
ドリフト問題への対策をここまで前面に出しているのは、それだけ「ユーザーが壊れやすさを気にしている」という裏返しでもあります。製品の訴求ポイントとして耐久性を出してくるのはわかりやすくていいなと思いました。
LT・RTトリガーは背面のスイッチで2種類に切り替えられます。
ストローク9mm。じんわり深く押せる感触。RPGやアドベンチャーなど、長時間プレイでも疲れにくい。
ストローク0.7mm。浅くカチッと入力できる。FPSなど素早い連射・入力切替が必要なゲームに向く。
ゲームのジャンルごとに本体設定を切り替えられるのは、1本で複数ジャンルをやる人にとってかなりうれしいポイントだと思います。
スティックテンション調整・トリガーストローク切替・背面ボタン・1000Hzポーリングレート。これが5,480円です。
数年前までこういった「カスタマイズ性の高い」ゲームパッドは、1万円後半〜2万円以上する上位モデルの専売特許でした。それがミドルレンジの価格帯に降りてきているのは、シンプルにゲーマーにとってありがたい流れです。
FLYDIGIは中国のゲーミングデバイスメーカーで、日本国内での知名度はまだそこまで高くないですが、前世代のDIRE WOLF 3からコツコツと評判を積み上げてきているブランドです。今回はXboxの公式ライセンスを取得した「VADER 5S」という別モデルも同時期に発表しており、日本市場への本腰が見えてきた感じがします。
修理の現場で言うと、コントローラーって案外「使い捨て感覚」で買い換える人が多いんですよね。でも500万回耐久のスティックが当たり前になっていけば、そのサイクルが変わるかもしれない。長く使えるものが増えるのは純粋にいいことだと思っています。
ゲームパッドの話から少し外れますが、「使っているパソコンの調子が悪い」「周辺機器がうまく認識されない」といったお困りごとがあれば、苫小牧のピシコにお気軽にご相談ください。まずは状況をお聞きするところからです。
LINE返信対応:月〜土 9:30〜19:00
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/2112957.html














