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PCパーツの価格調査リストを自作してみたら、想像以上に仕事が楽になった話

PCパーツの価格調査リストを自作してみたら、想像以上に仕事が楽になった話

いやもう、本当に自分でも思うんです「一体何本アプリを作るんだよ」 と。

ここ最近はCloud Codeを使いながら、利用トークンの消費を気にしつつ、いろんなものを少しずつ形にしてきました。その流れの中で、今回またひとつ、かなり実用的なものができました。

それが、PCパーツの価格調査リストです。

正確に言うと、最初からこれを作ろうと思っていたわけではありません。もともとはブログのネタ出しツールのようなものを作っていたんです。ところが、作っているうちに市場価格を拾う流れが偶然できてきて、「あれ、これって普通に使えるんじゃないか?」となりました。

そこから発想が少し変わりました。

「だったら、自分がよく使うPCパーツを登録しておいて、一番安いタイミングで通知が来るようにしたら便利じゃないか」

そんな流れで、このツールが生まれました。

もともとはブログネタ用。でも途中から方向が変わった

AIで何かを作っていると、たまにあるんですよね。最初に考えていた用途とは全然違う方向に、急に化けることが。

今回もまさにそれでした。

ブログのネタ出しを構成しているうちに、市場価格を比較していく処理が見えてきて、そこから「価格調査アプリ」として組み直したら、思っていた以上に面白いものになりました。

皆さんからすれば「それ普通じゃない?」と思われるかもしれません。でも、僕にとってはかなり大きかったんです。なぜかというと、普段からパソコンの構成を考えたり、修理や販売の中で「どの店が安いか」「今この部品を買うタイミングか」を見ているからです。その確認作業って、地味なんですが、意外と時間を取られます。

それをまとめて見られるなら、これはもう十分すぎるほど価値がある、そう思いました。

価格調査の仕組みは、意外と単純ではありませんでした

このアプリでは、主に以下のような情報を見ています。

  • ドスパラ
  • ツクモ
  • 価格.com
  • Yahooショッピング
  • 楽天市場
  • Amazon
  • ヨドバシ

このあたりを中心に、価格を比較できるようにしています。

ただ、ここでひとつ問題がありました。Yahoo、楽天、AmazonあたりはAPIが用意されていて、理屈の上ではかなりきれいに価格取得ができます。事前調査をした時点では、「これはいけるな」と思っていました。

ところが、実際にVPSサーバー上で動かそうとすると、思っていた以上に厳しい。APIそのものというより、VPSからのアクセスがボット扱いされやすいんですね。つまり、技術的にはできるのに、運用すると止められやすい。

ここが一番やっかいでした。

VPSでは止まりやすい。でもローカルサーバーだと通る

そこで方針を変えました。価格を収集するエンジン部分は、VPSではなく、手元にあるミニPCのUbuntuサーバー側で動かす。一方で、ユーザーインターフェースやデータベース、操作画面についてはVPS側に持たせる。

つまり、

  • 見た目と管理画面はVPS
  • 価格を取りに行く実行部分はローカルのUbuntuサーバー

という形に分けたわけです。さらに、VPSとローカルサーバーの間はトンネルを作って接続し、VPSの画面から見れば一体の仕組みとして動くようにしています。

これで1週間ほど試したところ、少なくとも現時点では、ローカル側からのアクセスは大きくBANされる様子がありませんでした。この差はかなり大きいです。

やはり固定IPのVPSや、有名なデータセンター経由のアクセスというのは、それだけで疑われやすい。逆に、一般家庭寄りのローカル回線からのアクセスは、比較的自然な通信に見えるのかもしれません。このあたりは、作ってみないとわからない部分でした。

今のところ、機能はかなり実用的です

まだドメイン周りの反映待ちがあるので、完全実稼働は来週あたりになりそうなのですが、中身はかなりできています。主な機能は、ざっくりこんな感じです。

市場検索機能

まずひとつ目は、市場検索です。

一般的にGoogleで探して価格を比較するような流れを、この中でまとめて見られるようにしています。検索すると、対象商品の情報が価格順に上から並び、どこが安いのかがすぐわかるようになっています。これだけでも、かなり便利です。

ウォッチリスト機能

次に、登録した商品を追いかけるウォッチリスト機能があります。

例えば、あるPCパーツを登録しておけば、登録時より安くなった時に通知が来るようにしています。通知先はDiscordボットです。普段の作業中にDiscordは見ていますし、余計なものを増やさずに済むので、この形が一番扱いやすいと思いました。

市場比較機能

さらに、市場比較機能もあります。

たとえばドスパラで見つけた商品を登録したとします。そのあと他の市場と比較し、それより安いものが見つかったら知らせる、という流れです。つまり、「今見ている店の価格が本当に最安なのか」を自動で見てくれるわけです。

カテゴリー別リスト管理

僕がよく使うパーツや、よく見る商品だけをカテゴリー別に分けて登録しておく機能も付けています。

全部の商品を網羅する必要はありません。自分に必要なものだけを追いかけられれば十分です。CPU、メモリ、SSD、マザーボード、電源、ノートパソコン本体など、必要なものを登録しておくだけで、価格の上下が見えてきます。

プライスアラート

急に値下がりした、あるいは急に値上がりした。そういった変動を拾うためのプライスアラートも入れています。

価格はただ安いか高いかだけではなく、変動の勢いも大事です。「今下がった」のか、「じわじわ下がっていた」のかで判断が変わることもあります。

この機能は、今後もっと磨いていく予定です。

実はこれ、自分の構成表とも相性がいい

このツールが特に便利だと思っているのは、単品の価格確認だけではありません。僕の中には、「こういう用途ならこの構成」というパソコンの部品リストがいくつかあります。お客様向けに組む時の定番構成ですね。

それをひとつの構成表として登録しておけば、

  • この構成の総額はいくらか
  • どの店で買うのが一番安いか
  • どのパーツだけ別の店にしたほうが得か

といったことが、かなり見えやすくなります。要するに、これは単なる価格チェックではなく、自分専用の構成管理ツールとしてもかなり優秀なんです。

公開はしません。でも、自分の仕事にはかなり効いています

これは一般公開する予定はありません、完全に自分用です。

ただ、自分用だからこそ、遠慮なく必要な機能だけ詰め込める。その意味では、すごく贅沢な道具だと思っています。

世の中にはもっと立派な比較サイトもありますし、もっと洗練されたサービスもあるでしょう。
でも、自分が本当に見たい項目だけが、自分の順番で並んでいて、自分に都合のいい通知が飛んでくる。そういう道具って、結局いちばん強いんですよね。

今年の目標100本に向けて、なかなかいいペースです

今年は「100本アプリを作る」と言っていたんですが、細かいものまで数えていけば、今回のアプリも内部的には3つくらいの構成に分かれています。なので、それを含めれば、現時点で大まかに15個前後までは来ています。

なかなかいい調子です。

以前作った塗装管理アプリも、思ったよりしっかり動いてくれていて、売り上げもそこそこ出ています。見積もり請求ソフト、オンライン予約、健康管理、体重管理、帳簿関係など、気づけばかなりの数になってきました。

2月から一気にクラウド系の環境を契約してから、流れが完全に変わりましたね。正直、ここまで一気に進むとは思っていませんでした。

AIを使うと、「思いつき」が本当に形になる

僕はアプリ開発会社でも何でもありません、ただのパソコン修理屋です。でも、AIを使うことで、頭の中にある「これがあったら便利なんだけどな」が、ちゃんと形になっていく。この感覚はかなり大きいです。

昔だったら、思いついてもそこで終わっていたものが、今は少しずつでも現実になる、しかも、自分の仕事に本当に使えるものとして残っていく。

これはやっぱり面白いです。

今後も細かい修正をしながら、こういう自分専用の道具はどんどん増やしていきたいと思っています。気がつけば、修理の仕事の周りが、ほとんど自作ツールで固まり始めています。

ここまで来ると、もはや趣味なのか仕事なのか、自分でもよくわかりません。でも、その曖昧さが一番面白いのかもしれませんね。