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Windows 10 ISO ダウンロード|公式入手と本物の確認

Windows 10 ISO ダウンロード|公式入手と本物の確認

Windows 10 ISO ダウンロードをしようと Microsoft のページを開いたら、出てくるのは「メディア作成ツール」のボタンだけ。ISO ファイルそのものはどこにあるのか、と検索した方は多いと思います。検索結果には非公式の配布サイトも混ざっていて、どれが本物か見分けがつきにくいのが厄介なところです。

この記事では、Microsoft の公式な仕組みで ISO を手に入れる 2 つの方法と、YouTube で紹介されている「ユーザーエージェントを変える」方法の中身、そしてダウンロードした ISO が本物かを自分で確かめる手順を順に書きます。入れ直したあとに忘れやすい ESU(拡張セキュリティ更新)の登録条件も最後にまとめました。

先に結論:Windows 10 の ISO は、今も Microsoft 公式から入手できます。Windows PC からはメディア作成ツールで「ISO ファイル」を選んで作り、Mac やスマホなどメディア作成ツールに対応しない環境では ISO の直接ダウンロードのページが表示されます。

直接ダウンロードした ISO は、PowerShell の Get-FileHash で SHA256 の値を出し、Microsoft のページの値と一致するかで本物か確かめられます。非公式サイトの ISO は使いません。

Windows 10 ISO ダウンロードの公式な方法は 2 つ

ISO が要る場面は、だいたい決まっています。調子の悪い Windows 10 を入れ直したいとき、いざという時のためにインストール用の USB メモリを作っておきたいとき、仮想マシンに Windows 10 を入れたいとき。どれも「Windows のインストール一式を 1 つのファイルで持っておきたい」という話です。

用語:ISO ファイルとは、DVD などのディスクの中身を丸ごと 1 つにまとめたファイルのことです。Windows の ISO があれば、USB メモリや DVD のインストールメディアを作ったり、仮想マシンに読み込ませたりできます。

Microsoft の公式な入手方法は 2 つあります。どちらで手に入れても、中身は Windows 10 の 2023 更新(バージョン 22H2)です。違うのは、ISO を「自分の PC で作る」か「そのままダウンロードする」かです。

メディア作成ツールで「ISO ファイル」を作る(Windows PC から)

Windows PC で Microsoft の「Windows 10 のダウンロード」ページを開くと、メディア作成ツールが案内されます。名前から USB メモリを作る道具だと思われがちですが、途中の画面で ISO ファイルを選べば、ISO だけを作って保存できます。

  1. Microsoft の「Windows 10 のダウンロード」ページからメディア作成ツールをダウンロードし、管理者として実行する。
  2. ライセンス条項に同意する。
  3. 「実行する操作を選んでください」で「別の PC のインストール メディアを作成する」を選び、次へ進む。
  4. 言語・エディション・アーキテクチャ(64 ビットか 32 ビット)を選ぶ。入れ直す PC の今の言語とエディションに合わせる。
  5. 「使用するメディアを選んでください」で「ISO ファイル」を選び、保存先を指定する。

Microsoft の案内では、インターネット接続とダウンロード先の十分な空き容量が要ります。あとで USB メモリに書き込むなら 8GB 以上の空き容量のあるものを用意します。64 ビットか 32 ビットかは、入れ直す PC の設定の「システムの種類」で確かめられます。

ISO の直接ダウンロードのページ(メディア作成ツールに対応しない環境で表示される)

もう 1 つは「Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード」というページです。Mac や Linux、スマホのように、メディア作成ツールが動かない環境から開くと、このページで ISO を直接ダウンロードできます。エディションの欄で Windows 10(マルチエディション ISO)を選び、言語を選ぶと、64 ビット版と 32 ビット版のダウンロードボタンが出ます。

このページは、使っている OS が Windows 10 のメディア作成ツールに対応していない場合に表示される。ダウンロードできるのは Windows 10 の 2023 更新(バージョン 22H2)で、Home と Pro の両方に使えるマルチエディション ISO。

出典:Microsoft「Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード」

メディア作成ツールそのものについては、以前にも書いています。USB メモリを作る流れを詳しく知りたい方はこちらのカードからどうぞ。

Windows10 OS
店長
店長
Windows PC が手元にあるなら、メディア作成ツールで作るのがいちばん素直です。検索で出てきた知らないサイトの「Windows 10 ISO」には手を出さない。ここだけは守ってください。

動画の「ユーザーエージェントを変える」方法で Windows 10 ISO ダウンロードはできる?

YouTube のチャンネル Tech Infokart の動画「How to Download Windows 10 ISO Directly from Microsoft (Official Method)」では、Windows PC のブラウザーからでも ISO の直接ダウンロードのページを出す方法が紹介されています。やっていることは、ブラウザーに「自分はスマホのブラウザーです」と名乗らせることです。

F12 キーで開発者ツールを開き、「ネットワーク条件」でユーザーエージェントを Android の Chrome などに切り替えてページを更新すると、メディア作成ツールの代わりに ISO のダウンロードの選択肢が表示される、と動画では説明している。

出典:How to Download Windows 10 ISO Directly from Microsoft (Official Method)(Tech Infokart)

仕組みはこうです。Microsoft のサイトは、ブラウザーが送ってくる「ユーザーエージェント」という自己紹介の文字列を見て、Windows からのアクセスかどうかを判断しています。そこをスマホのものに差し替えると、サイトは「メディア作成ツールが使えない環境だ」と受け取り、前の章で書いた直接ダウンロードのページを出します。ダウンロード先は Microsoft のサーバーなので、ファイルの出どころは公式のままです。

動画の題名には「Official Method」とありますが、ユーザーエージェントを差し替える操作そのものは、Microsoft が手順として案内しているものではありません。私はここを分けて考えています。ファイルは公式、たどり着き方は非公式です。Windows PC があるならメディア作成ツールで足りますし、直接のページを使いたいなら Mac やスマホから開けば、設定をいじらずに同じページが出ます。

ここ、見落としがちです:直接ダウンロードのページで作られるリンクは、作成時点から 24 時間しか使えません。ボタンを出したまま翌日にダウンロードしようとしても失敗するので、そのときはページを開き直してリンクを作り直します。

この方法を使った場合は、ダウンロードが済んだら、外した「ブラウザのデフォルトを選択」のチェックを元に戻しておいてください。ほかのサイトの表示がおかしいと感じたときも、まずこの設定を確かめます。

店長
店長
開発者ツールは、慣れていない方が触ると「どこを変えたか」が分からなくなりやすい画面です。Windows PC があるなら、無理に使わなくていい方法だと私は考えています。

ダウンロードした ISO が本物か、SHA256 のハッシュ値で確かめる

公式から落としたつもりでも、途中で壊れていないか、本当に Microsoft のファイルか、を確かめる方法があります。それがハッシュ値の照合です。ファイルの中身から計算した「指紋」のような値で、1 文字でも中身が違えば値が変わります。

ダウンロードした ISO の SHA256 を PowerShell の Get-FileHash で計算し、ページの表にある同じ製品・言語の値と一致すれば、ファイルが元の状態から破損・改ざん・変更されていないことが確かめられる。

出典:Microsoft「Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード」

手順は 4 つです。PowerShell は Windows に最初から入っています。

SHA256 を確かめる手順

  1. スタートボタンを右クリックし、「Windows PowerShell」(Windows 11 では「ターミナル」)を開く
  2. Get-FileHash と半角スペースを打ち、ダウンロードした ISO ファイルをウィンドウへドラッグしてファイルの場所を入れる
  3. Enter キーを押すと、Algorithm に SHA256、Hash に長い英数字が表示される
  4. Hash の値を、ダウンロードのページの表にある同じ言語・同じビット数(64 ビットか 32 ビット)の値と見比べる

Get-FileHash は、何も指定しなければ SHA256 で計算します。値は長いので、目で全部を追うより、先頭と末尾の数文字ずつを見比べ、念のため真ん中も見る、くらいが現実的です。一致すれば、そのファイルは Microsoft が配っているものと同じです。

メモ:ページの表にある値は、そのページで直接ダウンロードする ISO の値です。メディア作成ツールは ISO を自分の PC の中で作るため、作った ISO がこの表の値と一致するとは、Microsoft のページには書かれていません。ハッシュ値で照合するのは、直接ダウンロードした ISO だと考えてください。

非公式サイトの ISO を避けたいのは、まさにこの照合ができない、またはしても合わないからです。インストール用の ISO は、パソコンのいちばん深いところに入るものです。誰かが中身に手を加えていたら、入れ直した直後から、その手を加えた誰かのパソコンになりかねません。「公式と同じです」と書いてあるサイトでも、ハッシュ値が合わなければ同じではありません。

注意:ISO を USB メモリに書き込むと、USB メモリの中身はすべて消えます。Microsoft も空の USB メモリを使うよう案内しています。写真や書類が入っている USB メモリを使う前に、中身をほかの場所へ移してください。

入れ直したあとにすること:ライセンス認証と ESU の登録

ISO が手に入っても、Windows 10 を使い続けられるかは別の話です。1 つはライセンス認証、もう 1 つは ESU です。

ライセンス認証は、ISO には含まれていません。Microsoft のライセンス認証の案内では、デジタル ライセンスのある PC に同じエディションを入れ直せば、プロダクト キーを入れなくても、インストール後にオンラインで自動的に認証される仕組みになっています。入れ直すときは、今と同じエディション(Home なら Home)を選ぶことが前提です。

もう 1 つが ESU(拡張セキュリティ更新)です。Windows 10 の無料のサポートは 2025 年 10 月 14 日に終わりましたが、個人向けの ESU に登録した PC は、2027 年 10 月 12 日まで重要なセキュリティ更新を受けられます。条件は次のとおりです。

項目内容
期限2027 年 10 月 12 日まで
バージョンWindows 10 バージョン 22H2
エディションHome・Pro など(個人向け)
更新最新の Windows Update を適用済み
アカウント管理者の Microsoft アカウント(子どものアカウントは不可)
登録方法設定の同期・Microsoft Rewards 1,000 ポイント・1 回限りの購入のどれか
対象外ドメイン参加・MDM 管理・キオスクの PC
個人向け Windows 10 ESU の条件(2026 年 10 月 26 日時点)

個人向けの ESU は 2027 年 10 月 12 日まで登録でき、すでに登録済みの PC は同じ日まで自動的に補償が続く。登録は、設定の Windows Update の画面から行う。

出典:Microsoft「Windows 10 Extended Security Updates」

ここで ISO の話とつながります。公式の ISO で入れ直せば、中身はバージョン 22H2 なので、ESU の条件のうちバージョンは満たします。そのあと Windows Update を最後まで当て、Microsoft アカウントでサインインして登録する、という順番です。入れ直したあとは、Windows Update の画面で ESU の登録の状態を確かめてください。

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Windows 11 の要件を満たす PC なら、入れ直すついでに Windows 11 へ移ることも考えてよい時期です。ESU は 2027 年 10 月 12 日で終わり、その先は延びる保証がありません。

店長
店長
入れ直しで消えるのは Windows だけではありません。写真や書類のバックアップを先に取ってから始めてください。ISO を用意するより、こちらのほうが大事です。

よくある質問

サポートが終わった Windows 10 を今から入れ直しても意味はありますか?

あります。個人で使う Windows 10(バージョン 22H2)は、ESU に登録すれば 2027 年 10 月 12 日まで重要なセキュリティ更新を受けられると Microsoft が案内しています。入れ直したあとに Windows Update を済ませ、ESU の登録の状態を確かめてください。

ユーザーエージェントを変えて Windows 10 の ISO をダウンロードしても大丈夫ですか?

ダウンロード先は Microsoft のサーバーなので、ファイルそのものは公式のものです。ただし、ユーザーエージェントを変える操作は Microsoft が案内している手順ではないので、Windows PC があるならメディア作成ツールで ISO を作るほうが確実です。直接ダウンロードした ISO は、SHA256 のハッシュ値で照合するとさらに安心です。

Windows 10 の ISO があれば、ライセンスが無くても使えますか?

使い続けることはできません。ISO にライセンスは含まれていないので、有効なプロダクト キーかデジタル ライセンスが要ります。以前に正規に認証されていた PC に同じエディションを入れ直す場合は、デジタル ライセンスで自動的に認証される仕組みです。

まとめ

Windows 10 の ISO は、今も Microsoft 公式から手に入ります。Windows PC ならメディア作成ツールで「ISO ファイル」を選んで作り、Mac やスマホからなら直接ダウンロードのページが出ます。動画で紹介されているユーザーエージェントを変える方法は、ファイルは公式でも、たどり着き方は Microsoft が案内しているものではありません。

直接ダウンロードした ISO は Get-FileHash で SHA256 を出し、ページの値と照らし合わせる。入れ直したあとは、同じエディションでの認証と、ESU の登録の状態を確かめる。公式から入手することと、入れ直したあとの 2 つの確認は、セットで考えてください。入れ直しやバックアップに不安がある方は、ご来店か出張で一緒に進めることもできます。

この記事を書いた人

ホンダ ヒデユキ

ホンダ ヒデユキ

北海道苫小牧市でパソコン修理店「ピシコ」を運営しています。 パソコン修理・データ復旧・自作PCサポートなど、現場での対応を続けながら、毎日テックブログを更新しています。 近年は、企業向けのAI導入や業務自動化の支援にも力を入れており、予約・見積・請求など、日々の業務を効率化する仕組みを実際に構築・運用しています。 「難しいことを、できるだけわかりやすく」を大切に、修理の現場やAI活用で得た知識を発信しています。