「ウイルスバスターを解約しよう」と思って公式サポートのページを開いたら、「TrendLife」という見知らぬサイトに飛ばされた。ロゴも違う。聞いたこともない名前。……これは詐欺サイトなのでは?
そう思ってブラウザをそっと閉じたあなた。その判断、セキュリティ的にはほぼ満点です。満点なんですが、問題がひとつだけあります。解約は1ミリも進んでいません。
先に結論
ウイルスバスターの解約(あんしん自動更新の解除)は、TrendLife アカウントにログインし「自動更新を管理」→「解約する」で完了します。手続きの期限は課金予定日の前々日までです。
「TrendLife」はトレンドマイクロが2026年に変更した公式の新ブランド名で、詐欺ではありません。うっかり課金されてしまった場合も、課金後90日以内なら返金を申請できます。
「TrendLife」に飛ばされた。これは詐欺なのか
先に種明かしをすると、TrendLifeは詐欺ではありません。トレンドマイクロが2026年に個人向け事業のブランド名を変更したもので、飛ばされた先は正真正銘の公式サイトです。
ただ、この名称変更、解約したい人にとってはなかなかの罠になっています。考えてみてください。「セキュリティソフトの会社を名乗る、知らない名前のサイトを疑え」と私たちに教えてくれたのは、他ならぬセキュリティソフトの会社です。その教えの通りに疑った結果、正規の解約ページを閉じてしまう。私はこれを勝手に「正しく疑った人ほど解約できない問題」と呼んでいます。
店頭でも「このサイトが本物か見てほしい」という相談は定番中の定番です。そして、疑ってから確認しに来るその順番は、間違いなく正解です。責められるべきは疑った側ではなく、解約の入口で改名した側だと思う。
用語:TrendLifeとは
TrendLifeとは、トレンドマイクロが2026年に個人向け事業のブランド名として導入した新名称である。社名は「トレンドマイクロ株式会社」のまま変更されておらず、製品・サービス・契約内容にも変更はない。「トレンドマイクロアカウント」も「TrendLife アカウント」へ名称が変わったが、ログインの手順や機能は従来と同じ。
一次情報
トレンドマイクロは公式ヘルプセンターで、2026年にブランド名を「トレンドマイクロ」から「TrendLife」へ変更したこと、Webサイトやメールの表記は順次切り替え中のため新旧の名称が混在する期間があることを案内しています。
ここで少し意地悪な視点を足すと、表記が新旧で混在している移行期間というのは、本物の変更に便乗した偽メール・偽サイトが紛れ込みやすいタイミングでもあります。「本物が改名したらしい」という空気があると、偽物への警戒もつられて緩む。詐欺の手口の歴史を振り返ると、この手の「公式の変化に便乗する」パターンは……と、ブランド論と詐欺史をあと2000字ほど語りたくなってきましたが、私たちは今日、解約をしに来たのでした。手を動かします。
店長より
「怪しいと思ったら一度閉じて、別の経路で確認する」。この動きができる人は、それだけで詐欺被害のリスクがぐっと下がります。この記事も、その確認作業の一部として使ってください。
ウイルスバスターの解約手順(あんしん自動更新の解除)
ウイルスバスターの「解約」とは、実務的には「あんしん自動更新の解除」を指します。これをやらない限り、契約は毎年(または毎月)自動で更新され、課金が続きます。以下、トレンドマイクロ公式ヘルプセンター(2026年8月3日更新)の案内に沿った手順です。
1
TrendLife アカウントのログインページを開く
2
ログインする
旧「トレンドマイクロアカウント」のメールアドレスとパスワードがそのまま使えます。名称が変わっただけで、アカウント自体は同じものです。
3
対象製品の契約形態を確認する
シリアル番号の下に「年額/月額あんしん自動更新」と表示され、右側に「自動更新を管理」ボタンがあることを確認します。この表示がない場合は次のセクションへ。
4
「自動更新を管理」をクリックする
対象製品の右側にあるボタンをクリックします。
5
「解約する」(または「自動更新を解約する」)をクリックする
注意画面が表示された場合は、内容を確認して進みます。ボタンを押しても手続きが進まない場合は、ブラウザのキャッシュや拡張機能が影響していることがあり、シークレットモード(プライベートモード)で試すと完了できる場合があります。
6
アンケートに回答して完了する
解約理由を選んで「解約を完了する」(または「完了」)を押し、手続き完了のメッセージが表示されたら終了です。
ここ、見落としがちです:期限は「課金予定日の前々日」
解約手続きの期限は、課金予定日の当日でも前日でもなく前々日です。「引き落とし日の前日にやればいい」と考えていると間に合いません。課金予定日が近い方は、この記事を読み終えたその足で手続きすることをおすすめします。
「自動更新を管理」ボタンがない? 購入経路で窓口が違います
手順3で「あれ、そんなボタンない」となった方。故障でも操作ミスでもなく、契約の種類が違うだけです。画面の表示ごとに対応が分かれます。
「自動更新を設定」と表示されている場合
その契約に、あんしん自動更新はそもそも付いていません。追加の手続きをしなくても次回の課金は発生せず、契約期限が来れば保護が終了するだけです。解約したつもりで探し回る必要はありません。
ボタン自体が表示されない場合
ライセンス形態に「自動更新」と書かれているのにボタンがない場合、TrendLife以外で自動更新を契約しているパターンです。Google Play や App Store で契約したモバイル版は各ストアの定期購入(サブスクリプション)画面から、プロバイダ経由などの月額版は契約元での手続きになります。トレンドマイクロのアカウント画面をいくら探しても、解約ボタンはそこにはありません。
「有効な製品・サービスはありません」と表示される場合
別のメールアドレスで作ったアカウントにライセンスが登録されている可能性があります。昔使っていたアドレスに心当たりがあれば、そちらでのログインを試してください。
店長より
家電量販店のレジで勧められた月額版や、ネット回線とセットのオプション版は、トレンドマイクロ側では解約できません。「いつ・どこで契約したか」を思い出すことが、実は解約の最初の一歩です。
うっかり課金されても、90日以内なら返金申請できます
「気づいたらもう引き落とされていた」。この場合も、まだ終わっていません。公式の案内では、あんしん自動更新の課金後90日以内であれば返金を受け付けるとされています。窓口はトレンドマイクロ(TrendLife)のお問い合わせページです。
90日を過ぎると対応は難しくなります。明細を見て気づいた時点で、早めに連絡してください。「もう引き落とされたから」と諦めるのが、一番もったいないパターンです。
一次情報
公式ヘルプセンターは、あんしん自動更新の解除は課金予定日の前々日までに手続きすること、課金後90日以内であれば返金を受け付けること、解約後も有効期限までは製品を利用できることを明記しています(2026年8月3日更新)。
解約しても、期限まではウイルスバスターは動きます
意外と知られていませんが、あんしん自動更新を解約しても、その瞬間にパソコンが無防備になるわけではありません。契約の有効期限までは、製品はそのまま動き続けます。解約は「次回の課金を止める」手続きであって、「保護を今すぐ切る」手続きではないからです。
危ないのは、期限が切れた後です。乗り換えるつもりのまま忘れて期限切れ、そのまま無防備で数か月。店頭で状態を見せていただくと、これが一番よくある事故です。順番だけ、先に決めておきましょう。
帰ったらやることリスト
✓
TrendLife アカウントで契約の有効期限(課金予定日)を確認する
✓
課金予定日の前々日より前に、あんしん自動更新を解約する
✓
有効期限が切れる前に、乗り換え先のセキュリティ対策を決めておく
✓
新しいソフトの導入は、ウイルスバスターのアンインストールとセットで行う(セキュリティソフトの同時稼働は不具合のもと)
店長より
乗り換え先に迷ったら、Windows標準のMicrosoft Defenderで様子を見るという選択肢もあります。どれが合うかは使い方次第なので、決めかねたら店頭で気軽に聞いてください。
よくある質問
Q
ウイルスバスターを解約したら、支払った料金は返金されますか?
A
解約手続きだけでは返金されません。ただし、あんしん自動更新で課金された後でも、課金日から90日以内であればお問い合わせ窓口への連絡で返金を申請できます。90日を過ぎると対応が難しくなるため、早めの連絡をおすすめします。
Q
解約したら、ウイルスバスターはすぐに使えなくなりますか?
A
すぐには使えなくなりません。解約後も契約の有効期限までは製品を利用でき、保護も継続します。解約は次回の自動課金を止める手続きで、保護が終了するのは有効期限が切れた時点です。
Q
解約しようとしたら「TrendLife」というサイトに飛ばされました。本物ですか?
A
本物です。TrendLifeは、トレンドマイクロが2026年に導入した個人向け事業の新ブランド名で、公式サイトが自動的に転送されています。ただし名称変更の移行期間は便乗した偽サイトや偽メールが紛れやすいため、メール内のリンクではなく公式ページからアクセスするのが安全です。
最後に、「正しく疑った人ほど解約できない問題」の答え合わせです。疑うのをやめる必要はありません。むしろ疑い続けてください。変えるのは一点だけ。確認する場所を「なんとなくの検索結果」から「公式ページと、裏取りされた情報」に変えることです。疑う力に確認先の正しさが加われば、それはもう立派なセキュリティ対策です。伝えたいことは書きました。あとは、課金予定日の前々日が来る前に。
この記事を書いた人
ピシコ店長
苫小牧市のパソコン・スマホ修理店「ピシコ」店長。PC・スマホ修理歴16年。店頭での実際の修理・サポート事例をもとに、地域の方に役立つ情報を発信しています。
プロフィール詳細
疑う力は、そのままでいい。
解約も乗り換えも、順番さえ間違えなければ怖くありません。手続きの画面を一緒に確認しながら進めたい方は、お気軽にどうぞ。
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