
WARHAMMER III 推奨スペックを、いまあらためて確かめたい人が増えています。Total War: WARHAMMER III が、2026 年 9 月 24 日の新 DLC「Lords of the End Times」と Ver.9.0 のアップデートをきっかけに、Steam の同時接続プレイヤー数でおよそ 4 年ぶりに 10 万人を超えました。「久しぶりにやるか」と思ってランチャーを開きかけた人、多いはずです。
ただ、このゲームは何千という兵が同じ画面で殴り合います。数年前に組んだ PC や、当時ぎりぎりで動かしていたノートだと、戦闘が始まった瞬間にスライドショーになることがある。兵の数だけ PC が払わされるコスト、これを私は「大軍税」と呼んでいます。この記事では、Steam に書かれている必要スペックを整理し、大軍税を払いきれる構成の目安と、起動する前に確かめておきたいことをまとめます。
先に結論:Steam の推奨は Intel i5/Ryzen 5 クラスの CPU、メモリ 8GB、GTX 1660 Ti/RX 5600 XT/Intel Arc A750、空き容量 120GB です。これを満たせば遊べます。
ただし大軍同士の戦闘では CPU とメモリの負担が大きくなるので、快適さを求めるならメモリ 16GB 以上と SSD への導入を目安にしてください。Windows 10 以降も必須です。
WARHAMMER III 推奨スペックが今また調べられている理由|4 年ぶりの同接 10 万人
発売は 2022 年 2 月 16 日。4 年半あまりたったゲームが、ここにきてまた人を集めています。きっかけは 9 月 24 日に配信された新 DLC「Lords of the End Times」と、同時に来た Ver.9.0 の大型アップデートです。
9 月 24 日に DLC「Lords of the End Times」が配信され、過去 24 時間の最大同時接続プレイヤー数が 10 万人を突破した。10 万人台は 2022 年 8 月以来、約 4 年ぶり。同時に配信されたメジャーアップデート 9.0 では、キャンペーンの AI の強化、新しいランドマークとバトルマップの追加、多くのバランス調整が行われた。
出典:AUTOMATON『Total War: WARHAMMER III』4年ぶりにSteam同接「10万人超え」
新 DLC「Lords of the End Times」と 4 人の新しい君主
今回の DLC で加わる君主は、ナガッシュ、グロットキン、サノックィル、ボリス・トッドブリンガーの 4 人です。Steam のストアでは、この 4 人が 1 人ずつ別々の DLC として並んでいて、欲しい君主だけを選んで買えます。死者の王ナガッシュの名前を見て「ついに来たか」と声が出た人は、たぶん私と同じ種類の人です。
用語:同時接続プレイヤー数(同接)とは、同じ瞬間にそのゲームを起動して遊んでいる人の数のことです。Steam では作品ごとに記録が公開されていて、発売から年数がたった作品で 10 万人を超えるのは、大きな話題が無いとなかなか起きません。
Ver.9.0 の大型アップデートで変わったところ
Ver.9.0 は、キャンペーンの AI が強くなり、ランドマークとバトルマップが増え、バランスがあちこち調整されました。遊ぶ側から見ると「前より賢い敵と、前より広い戦場で戦う」ということです。そして賢い AI も広い戦場も、動かすのはあなたの PC です。

WARHAMMER III 推奨スペックと最低スペック|Steam の表記を整理
ここからは事務的にいきます。Steam のストアページに書かれている Windows 版の要件を、そのまま表にしました。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 7 64-bit | Windows 10 64-bit |
| CPU | Intel i3/Ryzen 3 シリーズ | Intel i5/Ryzen 5 シリーズ |
| メモリ | 6GB | 8GB |
| グラフィック | GTX 900/RX 400 シリーズ、Intel Iris Xe Graphics | GTX 1660 Ti/RX 5600 XT/Intel Arc A750 |
| DirectX | 11 | 11 |
| 空き容量 | 120GB | 120GB |
推奨の追記事項には、内蔵 GPU で遊ぶ場合はメモリ 8GB と書かれている。またストアには、2024 年 1 月 1 日以降、Steam クライアントは Windows 10 以降だけをサポートするという案内がある。
出典:Steam「Total War: WARHAMMER III」ストアページ
最低:GTX 900/RX 400 系・メモリ 6GB、ただし Windows 10 以降が前提
表の最低 OS は Windows 7 のままですが、Steam のクライアント自体が 2024 年から Windows 10 以降しかサポートしていません。つまり実際の最低ラインは Windows 10 です。最低スペックは「起動して戦闘が始められる」ところまでの話で、画質は下げる前提と考えてください。
推奨:GTX 1660 Ti/RX 5600 XT/Arc A750・メモリ 8GB
GTX 1660 Ti は 2019 年発売のグラフィックボードで、いまのゲーミング PC の中ではかなり控えめなほうです。数年前に「ゲームもできる PC」として買ったものなら、グラフィックの面では届いていることが多いはずです。引っかかりやすいのは、むしろメモリ 8GB の行です。
ここ、見落としがちです:2026 年 9 月 28 日時点の Steam ストアでは、このゲームの対応言語に日本語が入っていません(英語・中国語・韓国語など 13 言語)。セールにつられて買う前に、英語の画面で遊べるかを考えておくと、あとで「思っていたのと違う」を避けられます。
容量は 120GB。HDD ではなく SSD に入れたい理由
120GB は、数年前の PC だと Cドライブの空きがそれだけで消える大きさです。しかも DLC とアップデートで少しずつ増えます。HDD に入れても動きはしますが、キャンペーンの読み込みや戦闘に入るまでの待ち時間が長くなり、ターンの合間に毎回お茶を淹れる羽目になります。空きのある SSD に入れるのが、いちばん安くて効く改善です。
推奨はあくまで「動く」の目安。大軍戦で重くなるのはなぜ?
推奨スペックを満たしているのに重い。この悩みの根っこは、たいていグラフィックではありません。Total War シリーズの戦闘は、兵士一人ひとりの位置・向き・当たり判定を計算し続けています。画面に映る兵が増えるほど、描く仕事(グラフィックボード)より先に、計算する仕事(CPU)とそれを置いておく場所(メモリ)が詰まりやすくなります。
深掘り:ボトルネックとは、PC の中でいちばん遅い部品が全体の速さを決めてしまう状態のことです。大軍戦で重いときは、グラフィックの設定を最低にしてもほとんど変わらないなら CPU かメモリ、設定を下げると軽くなるならグラフィックボードが詰まっている、と見分けられます。
CPU とメモリが効いてくる場面、メモリ 16GB 以上を考えたい理由
大軍税がいちばん重くかかるのは、軍勢を何部隊も並べた大規模な戦闘と、ターン終了時に AI の勢力がまとめて動く時間です。Ver.9.0 で AI が強くなったということは、考える量が増えたということでもあります。ここで効くのは CPU の性能と、メモリの余裕です。
メモリ 8GB は、ゲームを動かすだけなら足ります。ただ実際には、裏でブラウザーや Discord が開いていて、Windows 自体もメモリを使っています。8GB だと足りなくなった分を SSD や HDD に逃がし始め、そこで急に引っかかる。メモリ 16GB は「速くする」ためではなく「急に詰まらない」ための保険だと考えると分かりやすいです。
ここで少し考えたいのは、この種のゲームで「グラボを替えれば全部解決する」という思い込みが根強いことです。ゲームの重さの話になると、話題の中心はいつもグラフィックボードになる。でも兵の数で重くなるゲームでは、高いグラボに替えても大軍戦の重さがほとんど変わらない、ということが起こりえます。お金を払った場所と詰まっている場所が違うからです。……と、パーツ論を語りだすと止まらなくなるのでこのへんで。まずはタスクマネージャーで、戦闘中に CPU とメモリが何% になっているかを見てください。それがいちばん確かです。

久しぶりに起動する前に確かめたいこと
何年ぶりかに起動するなら、ゲームより先に PC の身支度です。Ver.9.0 のような大きなアップデートのあとは、以前の環境のまま起動して落ちる、ということが起きやすくなります。
メモ:MOD を入れた状態で進めていたキャンペーンのセーブは、MOD を外すと読み込めないことがあります。MOD を外して試すときは、新しいキャンペーンで起動できるかを先に確かめると、古いセーブとの切り分けがしやすくなります。
起動する前に、これだけ確かめてください。
- グラフィックドライバーを最新にする(NVIDIA・AMD・Intel それぞれの公式アプリから)
- Windows Update を済ませ、一度再起動しておく
- ゲームを入れるドライブに、アップデート分も含めて余裕のある空きがあるか見る
- 昔入れた MOD は、起動時のランチャーでいったん全部オフにする
- それでも落ちるときは、Steam のライブラリから「ゲームファイルの整合性を確認」を実行する
MOD は、アップデートのたびに作者の対応を待つことになります。久しぶりに戻るなら、まずは MOD なしで Ver.9.0 の新しい AI と戦ってみて、落ち着いてから好きな MOD を戻す順番がおすすめです。
上の手順をすべて試しても、戦闘中に PC ごと落ちる、画面が真っ暗になる、再起動がかかる。こうなると話はゲームから PC 本体へ移ります。長時間の大軍戦は CPU とグラフィックボードに負荷をかけ続けるので、ホコリで冷えにくくなった PC や、弱ってきた電源ユニットが先に音を上げることがあります。

買い替え・増設を考えるときの順番
今の PC で足りないと分かったとき、いきなり全部買い替える必要はありません。大軍税の払い方には順番があります。安くて効くものから並べると、こうなります。
- ゲームを HDD に入れているなら、SSD に移す。読み込みの待ち時間が短くなる。
- メモリが 8GB なら、16GB に増やす。デスクトップなら空きスロットに足せることが多い。
- 戦闘中に CPU が張り付いているなら、CPU を見直す。世代によってはマザーボードごとの交換になる。
- 画質を下げると軽くなるなら、グラフィックボードを見直す。推奨の GTX 1660 Ti より上のクラスが目安。
3 と 4 に進むなら、電源ユニットの容量とケースの大きさも一緒に確かめてください。ここを飛ばすと、買ったグラフィックボードが入らない、入っても電源が足りない、ということになります。一式で組み直すなら、ほかのゲームで考えた構成も参考になります。
ここ、見落としがちです:ノートパソコンは、メモリがはんだ付けで増やせない機種が多く、グラフィックも交換できません。ノートで推奨に届いていないなら、部品を足すより、遊び方(画質や部隊の規模)を合わせるほうが現実的です。
よくある質問
推奨スペックを満たしていれば快適に遊べますか?
遊べますが、大軍同士の戦闘では重くなることがあります。Steam の推奨は Intel i5/Ryzen 5 クラス、メモリ 8GB、GTX 1660 Ti 級です。大規模な戦闘では CPU とメモリの負担が大きくなるため、快適さを求めるならメモリ 16GB 以上と SSD への導入を目安にしてください。
Windows 7 の PC でも WARHAMMER III は動きますか?
動かないと考えてください。ストアの最低要件には Windows 7 と書かれていますが、同じページに、2024 年 1 月 1 日以降の Steam クライアントは Windows 10 以降だけをサポートすると案内されています。遊ぶには Windows 10 以降の PC が必要です。
久しぶりに起動したら落ちるようになりました。故障ですか?
故障とは限りません。Ver.9.0 のような大きなアップデートの後は、古い MOD が合わなくなって落ちることがあります。まず MOD をすべてオフにして起動できるか試し、グラフィックドライバーの更新とゲームファイルの整合性の確認も行ってください。それでも PC ごと落ちる場合は、熱や電源などパーツの不調が考えられます。
まとめ
Total War: WARHAMMER III の推奨スペックは、Intel i5/Ryzen 5 クラスの CPU、メモリ 8GB、GTX 1660 Ti/RX 5600 XT/Arc A750、空き容量 120GB で、Windows 10 以降が前提です。数字だけ見れば控えめですが、新 DLC「Lords of the End Times」と Ver.9.0 で戦場も AI も賑やかになったぶん、大軍戦では CPU とメモリに大軍税がかかります。
払い方の順番は、SSD、メモリ 16GB、それでも足りなければ CPU かグラフィックボード。起動する前にはドライバーの更新と MOD のオフを忘れずに。4 年ぶりの賑わいに乗り遅れないよう、戦場より先に PC の準備を整えておいてください。PC ごと落ちるような症状は、ご来店か出張で見せていただければ一緒に原因を探します。










