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10年前に作成したホームページとお別れすることになりました

10年前に作成したホームページとお別れすることになりました

感慨深いもので、当店にご依頼して下さり、懸命に制作したホームページがもうすぐ10年が経ちます。当初は今の様なスマートフォン向けの環境で構築する必要はありませんでしたので、自由度は高め。しかしその自由度が高いホームページが制作出来た事から「手作り感の強いホームページにしてほしい」とのご依頼があり、その手直しを4ヶ月間繰り返しました。

繰り返し作り直しているものですから、最後はやけくそになった記憶がありかなり破天荒なデザインにしたものをお見せしたところ「これだよ!これこれ!」との事で、意味が分からないまま完成してしまいました。

今回、その制作をしたホームページとお別れをする事になりそうです。

理由は10年前から現在に至り、当初の熱量と更新頻度の継続が困難になったこと、またデザインがスマートフォン向けにデザインする気合いが現在の私にはありませんでした。先方様との打ち合わせを行うにも時期とタイミングが一致出来ない事から、アップグレードという継続をお断りされたのです。

当初はデジタルに関わる「何でも屋」でありましたから、当初の事を思い出しながらも社長様と思い出話が始まりました。

その際、社長様が仰っていた事で印象的だったのは「貧乏ってなんでもやるもんなんだよ」と。これはかみ砕いて説明をすると、「北の国から」というドラマが当初あったのですが、その時に主演の田中邦衛さん演じる黒板五郎が、お金が無い事から水や電気を引き込み、自給自足で全てをやってのける内容の一部の話題を切り取ったもの。

私は「お金が無いからホームページは安価なソフトを使って四苦八苦し、現代ではそのお陰で全て自社でホームページが作る事が出来たのですが、こういうことですかね?」と言うと、首を横に振られました。

社長は、実際にはこの「貧乏だからなんでもやるものなんだよ」はそういう意味ではなく、冬の雪の中で水道管が破裂したら修理を行うというのは、他人から観れば命がけ。でもお金がない人は命がけなんて思ってもいなくて、普通に修理をしてしまう・・・だってお金がないんだから、と言う。

周りにとって大変だと思われている事は、本人は大変に思ってないの、お金も知識も経験もないのは愚かかもしれないけど、それが人に愛される存在になるのかもね」と。

つまり、当初の私が必死で作ったホームページにはその熱量があったのか、という事なのでしょう。つまり最後はやけくそになった記憶がありかなり破天荒なデザインを社長が見て、これだよ!と言ったのはそういうことらしい。

つまり今の私は認められつつも、あの時のようなコンテンツを作る事は無理だと言われたようなものだと悟られたんです。

そのホームページは今もひっそりと稼働しており、それがどのホームページなのかをお伝えしようとも思っていません。当初も今も、そのホームページは会社様のものであり10年間もその会社を支えてくれたんですから。

そのホームページが、本年新しく生まれ変わり、もうすぐ幕を閉じようとしています。

今も、感謝しかありませんね。

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