
EU5 推奨スペックを見て、手元のパソコンで足りるのか気になっている方へ。『Europa Universalis V(EU5)』は、国が大きくなり年代が進むほど時間の進みが遅くなりやすく、終盤はパソコンの性能が試されるゲームです。2026 年 10 月 29 日、その EU5 に無料の大型アップデート 1.4「Rio Salado」が配信されました。
今回のアップデートでは、世界一周の遠征や関税といった新要素に加えて、ゲーム内時間の刻みが見直され、終盤の負荷が軽くなったと報じられています。これは久しぶりに再開する人にはうれしい話です。ただ、アップデートで軽くなることと、自分のパソコンで快適に遊べることは別の話なので、この記事では新要素を簡単に整理したうえで、Steam の公式要件と、重いと感じたときにどこを見ればよいかをまとめます。
先に結論:EU5 の推奨スペックは、CPU が Core i7-14700K か Ryzen 7 7800X3D、メモリ 32GB、グラフィックボードが RTX 3060 Ti か Radeon RX 6700 XT です(Steam のストアページ、2026 年 10 月 30 日時点)。最低要件はメモリ 16GB・GTX 1060 で、最低と推奨の差はグラボよりも CPU とメモリのほうが大きくなっています。
1.4「Rio Salado」で終盤の負荷が軽くなったと報じられていますが、パソコンの中身が同じなら上限は変わりません。終盤が重いときは、部品を買う前にタスクマネージャーで CPU とメモリのどちらが詰まっているかを確かめてください。
1.4「Rio Salado」で何が増えた? EU5 推奨スペックの前に押さえたいこと
EU5 は、パラドックス・インタラクティブの歴史グランドストラテジーです。1337 年から約 500 年にわたって一つの国を導いていくゲームで、Steam のストアページによると発売日は 2025 年 11 月 4 日。発売からほぼ 1 年のタイミングで、今回の 1.4「Rio Salado」が届きました。
AUTOMATON の報道をもとに、追加された要素を並べるとこうなります。
- 遠征:キャラクターを選んで探検に送り出す仕組み。キリスト教国なら聖地巡礼や大西洋の探検など。イベントは自動で進み、選択によって結果が変わる
- 世界周航:遠征の高難度版。世界で最初に達成した国が大きなボーナスを得る
- 関税:特定の生産物に関税や補助金をかけて、輸出入の量を調整する。関税は市場中心地を持つ国に支払われる
- 産業振興:指定した地域で、家具や織物など特定の分野の生産にボーナスが付く
- 政治的影響力:法律の施行や閣僚の任命に使う新しいリソース。統治者の能力や国の安定度に左右され、日々少しずつ変動する
政治的影響力は、これまで安定度や正統性を直接削って行っていた政府のアクションに、専用のリソースを用意したものだそうです。遊び方が少し変わる部分なので、久しぶりに再開する人は最初の数年をゆっくり進めて、感覚をつかみ直すとよさそうです。
2026 年 10 月 29 日に無料アップデート 1.4「Rio Salado」が配信され、同日に DLC「Across the Pillars」も配信が始まった。ゲーム時間の最小単位が 1 時間から 1 日に変わり、ゲームスピードが全体的に増して、特に終盤の負荷が軽減しているという。
出典:AUTOMATON「パラドックス近世ストラテジー『Europa Universalis V(EU5)』無料大型アプデで“世界一周探検”ができるように」
同時に出た DLC「Across the Pillars」は、ジブラルタル海峡をめぐる争いが題材です。カスティーリャ・モロッコ・グラナダの 3 国が中心で、イベリア半島とマグリブの国々に専用のイベントや政策が多数追加されます。こちらは無料アップデートとは別の有料コンテンツです。
メモ:「Across the Pillars」の価格は、Steam のストアページで 2,690 円と表示されていました(2026 年 10 月 30 日時点、割引の表示なし)。セールなどで変わることがあるので、買う前にストアページで確かめてください。新要素の遠征・関税などは無料の 1.4 側に入っています。
同じように「大型アップデートをきっかけに復帰するけれど、今の PC で足りるか」という視点でまとめた記事もあります。
EU5 推奨スペックは CPU とメモリが一段重い(Steam の公式要件)
Steam のストアページに載っている要件を、そのまま表にしました。ストレージはどちらも 20GB の空き容量で、64bit の CPU と OS が必要です。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 Home 64bit | Windows 11 |
| CPU | Core i7-8700K/Ryzen 5 3600 | Core i7-14700K/Ryzen 7 7800X3D |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| グラボ | GTX 1060(6GB)/RX 580(8GB)/Arc A380(6GB)/Arc 140V | RTX 3060 Ti(8GB)/RX 6700 XT(12GB) |
| ストレージ | 空き 20GB | 空き 20GB |
表を見比べると、グラフィックボードは GTX 1060 から RTX 3060 Ti へ、数世代分の差です。一方で CPU は Core i7-8700K から Core i7-14700K へ、メモリは 16GB から倍の 32GB へと上がっています。推奨の側で特に重く見られているのは、描画よりも計算と記憶の部分だと読めます。
これは、たくさんの国・地域・人口・交易を同時に計算し続ける大戦略ゲームの性質と合っています。画面に映る地図の描画より、裏で回っている計算の量が年代とともに増えていくからです。グラフィックの設定を下げても終盤の進みがあまり変わらない、という場合はこの計算側が限界に来ていると考えられます。
用語:3D V-Cache とは、AMD が一部の Ryzen に採用している、CPU の上に追加のキャッシュメモリを積み重ねる技術のことです。推奨に挙がっている Ryzen 7 7800X3D がこの方式で、CPU のすぐそばに置ける一時保存の領域が大きく、同じデータを何度も読み書きする処理で速さが出やすいとされています。
推奨の CPU が 2 つとも、発売時点の上位寄りのモデルなのも目を引きます。最低要件の Core i7-8700K や Ryzen 5 3600 は数年前の世代なので、そのあたりの CPU を使っている人は「起動して遊べる」ことと「終盤まで快適」の間に差があると考えておくと、がっかりせずに済みます。

ほかのストラテジーゲームの推奨スペックも、同じような見方で整理しています。
時間の刻みが 1 時間から 1 日に。終盤の重さはどこまで変わるか
今回いちばん気になるのは、ゲーム時間の最小単位が 1 時間から 1 日に変わった点です。AUTOMATON は、この変更でゲームスピードが全体的に増し、特に終盤の負荷が軽くなったと伝えています。
仕組みとして考えると、刻みが細かいほど、同じ 1 日を進めるのに必要な更新の回数が増えます。刻みを 1 日にまとめれば、そのぶん計算の回数を減らせる可能性があります。ただし、どの処理がどれだけ減ったのか、終盤で何割速くなったのかといった数字は、今回読んだ報道には出ていませんでした。
メモ:軽くなったと感じるかどうかは、プレイしている国の大きさ、年代、パソコンの構成で変わります。アップデート後に「速くなった」「変わらない」と両方の声が出るのはよくあることなので、自分の環境で同じ年代のセーブを動かして比べるのが確実です。
もう一つ押さえておきたいのは、アップデートで軽くなっても、パソコンが出せる力そのものは変わらないことです。ゲーム側の計算が減れば同じ構成でも速く進むようになりますが、終盤に国が大きくなれば計算はまた増えていきます。アップデートは「余裕を少し取り戻す」ものと考えておくと、期待しすぎずに済みます。
アップデートを入れたら、次の順で確かめると判断しやすくなります。
- Steam でゲームが 1.4 に更新されているか(ライブラリのゲーム名の横に更新待ちの表示が無いか)
- 終盤の同じような場面で、ゲーム内の 1 年が進むのにかかる時間を、アップデート前と比べてどう感じるか
- それでも重いなら、次の章のタスクマネージャーでどこが詰まっているかを見る

EU5 が重いときに見るところ。グラボより先に CPU とメモリ
終盤のカクつきや、時間の進みの遅さが気になるとき、すぐにグラフィックボードを買い替えるのはおすすめしません。前の章までで見たとおり、EU5 の推奨要件は CPU とメモリの比重が大きいからです。まずは Windows に最初から入っているタスクマネージャーで、どこが詰まっているかを確かめます。
タスクマネージャーで CPU とメモリの使用率を確かめる
ゲームを終盤のセーブで動かしたまま、次の手順で見てください。ウィンドウモードにしておくと切り替えが楽です。
- EU5 を終盤のセーブで起動し、ゲーム内の時間を最高速で進める。
- キーボードの Ctrl+Shift+Esc を押して、タスクマネージャーを開く。
- 「パフォーマンス」を開き、「メモリ」の使用量が搭載量の何割になっているかを見る。
- 「CPU」を開き、グラフを右クリックして「グラフの変更」から「論理プロセッサ」を選び、コアごとの動きを見る。
- 「GPU」も開き、使用率がずっと高いままかどうかを見る。
見方のポイントは、CPU 全体の使用率だけで判断しないことです。全体では 30〜40% 程度に見えても、コアごとに見ると 1〜2 本だけが張り付いている、ということがあります。こういう状態なら、コアの数よりも 1 コアあたりの速さが効いている可能性が高いと考えられます。メモリの使用量がいつも 9 割を超えているなら、メモリ不足を疑う目安になります。GPU だけが高く、CPU とメモリに余裕があるときに初めて、グラボの出番です。
メモリ 16GB から 32GB への増設は効くか
メモリの使用量が常に高く、ブラウザや通話アプリを閉じても下がらないなら、16GB から 32GB への増設は検討する価値があります。推奨要件そのものが 32GB なので、方向としては間違っていません。逆に、ゲーム中でもメモリに余裕があるなら、増やしても終盤の進みはほとんど変わらないはずです。
ここ、見落としがちです:今付いている 8GB×2 枚に、別の型番の 8GB×2 枚を足して 32GB にする方法は、規格や相性で速度が下がったり、不安定になったりすることがあります。16GB×2 枚の組み合わせで買って入れ替えるほうが、手戻りが少なく済みます。メモリの値段は時期によって大きく動くので、買う前に今の価格を確かめてください。
CPU が張り付いている場合は、CPU の交換になります。ただ、CPU はマザーボードの対応範囲に縛られ、世代によってはマザーボードやメモリまで替えることになります。部品 1 つの話では済まないことが多いので、今の構成で何ができて何ができないかを先に整理しておくと、無駄な買い物を避けられます。
- タスクマネージャーで、CPU・メモリ・GPU のどれが張り付いているか
- メモリが何 GB で、何枚刺さっているか(「パフォーマンス」→「メモリ」の「使用中のスロット」)
- CPU の型番と、マザーボードの型番
- 電源ユニットの容量(グラボを替えるときに効いてくる)
- ゲームが SSD に入っているか
ここまで確かめても判断がつかないときは、パソコンを持ち込んでいただくか出張で、構成を一緒に見ることもできます。Google のクチコミ(140 件・平均 4.9、2026 年 10 月時点)には、オーダーメイドの PC を作ったときに、状況に合わせた提案と説明があって任せられたという声もいただいています。

よくある質問
メモリ16GBでもEU5は遊べますか?
遊べます。Steam の最低要件が 16GB なので、起動してプレイすることはできます。ただし推奨は 32GB で、終盤や大きな国でのプレイでは余裕が少なくなりやすいです。ゲーム中にタスクマネージャーでメモリの使用量が常に 9 割を超えているなら、増設を考える目安になります。
グラボを新しくすればEU5の終盤は軽くなりますか?
軽くならない場合があります。EU5 の推奨要件は、最低要件に比べて CPU とメモリの上がり方が大きく、終盤の重さは CPU の計算やメモリが原因になっていることが考えられます。タスクマネージャーで CPU・メモリ・GPU のどれが張り付いているかを確かめてから、替える部品を決めてください。
EU5のアップデート1.4「Rio Salado」は無料ですか?
無料です。1.4「Rio Salado」は 2026 年 10 月 29 日に配信された無料アップデートです。同じ日に出た DLC「Across the Pillars」は別売りで、Steam のストアページでは 2,690 円と表示されていました(2026 年 10 月 30 日時点)。
まとめ
EU5 の推奨スペックは Core i7-14700K か Ryzen 7 7800X3D、メモリ 32GB、RTX 3060 Ti か RX 6700 XT です。最低要件との差は CPU とメモリで大きく、終盤の重さもこの 2 つが鍵になります。1.4「Rio Salado」ではゲーム時間の刻みが 1 日になり、終盤の負荷が軽くなったと報じられているので、まずはアップデートを入れて自分の環境で試してみてください。
それでも重いと感じたら、タスクマネージャーで CPU・メモリ・GPU のどこが詰まっているかを見てから、替える部品を考えます。順番を守れば、遠征や世界周航を楽しむためのお金を、効く場所に使えます。










