
Chrome 最新バージョンはいくつで、自分のパソコンはそれになっているのか。「Chrome の欠陥が 405 件」という話を聞いて、自分のパソコンは大丈夫かと気になった方は多いと思います。2026 年 10 月 20 日に Chrome 156 が出て、その 1 週間後の 10 月 27 日には追加の修正版(156.0.8078.73/.74)が出ました。2 回分の修正を合わせると約 405 件です。
数字は大きいのですが、やることは多くありません。Chrome のバージョンを確かめて、「再起動」が出ていたら押す。これで終わりです。ただ、更新が自動で届いていても、Chrome を開きっぱなしにしていると古いまま動いていることがあります。この記事では、確かめる場所、数字の読み方、偽の更新画面の見分け方を順番にまとめます。
先に結論:パソコン版 Chrome の最新は、2026 年 10 月 30 日時点で 156.0.8078.73(Windows・Mac は .74 の場合もあり)です。右上の ︙ →[ヘルプ]→[Google Chrome について]を開き、「156.0.8078.73」以上で「最新の状態です」と出ていれば、今回の修正は入っています。
「再起動」ボタンが出ていたら、押すまで新しいバージョンに切り替わりません。Google の告知に、今回の欠陥が攻撃に使われたという記載はありません。
Chrome 最新バージョンは 156。10 日で合計約 405 件の修正
今回の 405 件は、1 回の更新の数ではありません。10 月 20 日の Chrome 156 と、10 月 27 日の追加の修正版、2 回分を足した数です。まず、それぞれの中身を表にします。
| 公開日 | バージョン | 修正の数 |
|---|---|---|
| 2026 年 10 月 20 日 | 156.0.8078.47/.48 | 353 件(うち最も深刻な「Critical」6 件) |
| 2026 年 10 月 27 日 | 156.0.8078.73/.74 | 52 件(うち Critical 4 件) |
| 合計 | — | 405 件 |
10 月 20 日の 353 件は、セキュリティ系のニュースサイト SecurityOnline の Chrome 156 の記事がまとめた数です。10 月 27 日の 52 件は、Google が Chrome の更新を告知するブログに載っています。
安定版は Windows と Mac 向けに 156.0.8078.73/.74、Linux 向けに 156.0.8078.73 へ更新され、今後数日から数週間かけて順に配信される。この更新には 52 件のセキュリティ修正が含まれる。
出典:Chrome Releases「Stable Channel Update for Desktop」(2026 年 10 月 27 日)
Chrome は、ページの中で動くプログラムを読み込んで動かすソフトです。欠陥が残っていると、細工されたページを開いただけで、想定外の動きをさせられるおそれがあります。ただし今回は、Google の告知に「攻撃に使われているのを確認した」という記載がありません。SecurityOnline も、Chrome 156 の欠陥に悪用が確認されたものは無いと伝えています。
慌てる話ではありません。かといって、後回しにする理由もありません。修正が公開されると、どこに穴があったかの手がかりも世に出ます。古いまま使い続ける期間は短いほうがいい、というのが今回の話の芯です。
この 405 件という数字と「開きっぱなしの人は要注意」という点は、YouTube のチャンネル「10分でわかる」の動画「【至急】Chromeの欠陥405件…”開きっぱなし”の人は要注意|無料1分の確認方法【パソコン】」でも取り上げられています。動画の中では、次のように説明しています。
修正は自動で届くが、効き目が出るのは Chrome を一度終わらせて開き直したとき。何日も開きっぱなしの人や、蓋を閉じるだけで電源を切らない人は、中身が古いままのことがある。
出典:【至急】Chromeの欠陥405件…”開きっぱなし”の人は要注意|無料1分の確認方法【パソコン】(10分でわかる)
なぜここまで数が多いのかは、Chrome だけの話ではありません。欠陥を探す側に AI が加わり、見つかる数そのものが増えています。その背景は、Windows の更新を例に別の記事で書きました。
Chrome 最新バージョンになっているか、1 分で確かめる
確かめる場所は 1 か所だけです。パソコン版の Chrome なら、Windows でも Mac でも同じ手順です。
- Chrome を開き、画面右上の縦に点が 3 つ並んだボタン(︙)を押す。
- 一覧の下のほうにある[ヘルプ]にマウスを合わせ、横に出る[Google Chrome について]を押す。
- 開いた画面で Chrome が自動で更新を確かめる。「再起動」ボタンが出たら押す。
- 再起動のあと、もう一度同じ画面を開き、「Chrome は最新の状態です」の表示と、その下のバージョンの数字を見る。
メニューを探すのが面倒なら、アドレスバー(URL を入れる欄)に chrome://settings/help と入れて Enter を押しても、同じ画面が開きます。
用語:バージョン番号とは、ソフトがどの版かを示す数字の並びです。Chrome は「156.0.8078.73」のように 4 つの数字を点でつないでいて、最初の数字(156)が大きな版、最後の数字(73)がその中の細かな修正の回を表します。今回は「最初が 156、最後が 73 以上」なら修正が入っています。
最後の数字が 47 や 48 のままなら、10 月 20 日の版で止まっていて、27 日の 52 件の修正はまだ入っていません。逆に最初の数字が 157 以上になっていれば、それより新しい版を受け取っているので、「最新の状態です」と出ていれば問題ありません。
見るのは「最新の状態です」の一文と、最初と最後の数字の 2 か所だけです。真ん中の 0 や 8078 は気にしなくて大丈夫です。以前の Chrome 153 のときも、確かめ方は同じでした。
更新が届いても「再起動」しないと効かない理由
Chrome は、新しい版を裏で自動的にダウンロードします。ここまでは何もしなくても進みます。ところが、動いている Chrome は起動したときの古い版のままで、新しい版に入れ替わるのは Chrome を一度終わらせて開き直したときです。
つまり、何日も Chrome を閉じずに使っている人ほど、修正が届いているのに古いままという状態になりやすい。ノートパソコンの蓋を閉じるだけで電源を切らない使い方も、同じことが起きます。蓋を閉じるのはスリープで、Chrome は終わっていないからです。
更新が待っているとき、Chrome の右上には「更新」や「再起動して更新」といった表示が出ます。動画「10分でわかる」では、︙ のボタンの色が変わるのも合図で、色が赤に近いほど長く放置しているサインだと説明しています。見慣れない表示が右上にあったら、それは Chrome からの「開き直して」というお願いです。
ここ、見落としがちです:Mac では、窓の左上の赤い丸を押しても、窓が閉じるだけで Chrome そのものは動き続けます。画面下の Dock の Chrome のアイコンに小さな点が付いていたら、まだ動いています。メニューの[Chrome]→[Google Chrome を終了]か、Command+Q で終わらせてください。
再起動の前に気にしてほしいのは、開いているタブより「書きかけのもの」です。[Google Chrome について]の画面から再起動すると、開いていたタブは基本的に元に戻ります。ただし、シークレットウィンドウは戻りません。メールの下書き、入力途中のフォーム、Web 上の書類の未保存の変更は、先に保存か送信を済ませてから押してください。

「Chrome の更新が必要です」と出るページは本物?
こういうニュースが出ると、決まって増えるのが偽の更新画面です。Web ページを開いた途端、「Chrome を今すぐ更新してください」「このままでは表示できません」といった画面が出て、ダウンロードのボタンを押させようとします。
見分け方は単純です。本物の Chrome の更新は、Chrome の右上の表示か、[Google Chrome について]の画面からしか行われません。Web ページの中に出てきた更新ボタンは、どれだけ本物そっくりでも Chrome の更新ではありません。
注意:ページの中の「更新」ボタンを押すと、更新ファイルに見せかけた別のプログラムがダウンロードされることがあります。ダウンロードされたファイル(.exe や .zip など)は開かずに削除し、そのページは閉じてください。開いてしまうと、パソコンに不正なプログラムが入り、保存したパスワードなどを抜き取られるおそれがあります。
迷ったら、出てきた画面には一切触らずにタブを閉じ、自分で ︙ →[ヘルプ]→[Google Chrome について]を開いてください。そこで「最新の状態です」と出れば、さっきの画面は更新とは関係のないものだったと分かります。ページが閉じられない、画面いっぱいに警告が出て音が鳴る、という場合は、サポート詐欺の画面の可能性があります。

数字が変わらないとき・スマホや Edge を使っている人は
[Google Chrome について]を開いても、数字が 156.0.8078.47 のままで「再起動」も出ない。そういうときは、まだ自分の番が来ていないだけのことがあります。Google の告知にあるとおり、配信は数日から数週間かけて少しずつ行われます。
数日たっても変わらないときは、次を上から確かめてください。
- Chrome を完全に終わらせてから開き直す(Mac は Command+Q)。それでもだめならパソコンごと再起動する
- [Google Chrome について]の画面に「お使いのブラウザは組織によって管理されています」と出ていないか見る。出ていれば、会社や学校の管理者が更新を決めている
- 画面にエラーの文が出ていたら、その文をそのまま控えておく
- Windows 7・8.1 など古い OS ではないか確かめる。こうした OS は Chrome の対象から外れていて、新しい版が届かない
最後の項目に当たる場合は、Chrome の問題ではなく、パソコンの OS そのものが古いという話になります。Chrome だけでなく、ほかのソフトの修正も届いていない可能性が高いので、使い方を見直す時期です。
メモ:Android スマホの Chrome にも、同じ 10 月 27 日に 156.0.8078.73 が配信され、同じ 52 件の修正が入っています(Deskmodder の報道)。スマホの Chrome は Google Play ストアから更新します。iPhone・iPad の Chrome は App Store からの更新です。
Microsoft Edge を使っている人も、確かめ方はほぼ同じです。Edge は Chrome と同じ Chromium という土台で作られていますが、配信は Microsoft が別に行っています。Edge の右上の「…」→[ヘルプとフィードバック]→[Microsoft Edge について]を開くと、更新の確認と「再起動」のボタンが出ます。Edge の版の数字は Chrome とは別なので、ここでは「最新の状態です」と出ているかを見てください。

よくある質問
Chrome は自動で更新されるのに、自分で何かする必要はありますか?
Chrome を一度閉じて開き直す必要があります。更新のファイルは自動で届きますが、動いている Chrome は開き直すまで古い版のままです。[Google Chrome について]の画面で「再起動」ボタンが出ていたら押してください。開いていたタブは再起動後に戻ります。
Chrome のバージョンがいくつなら大丈夫ですか?
パソコン版は 156.0.8078.73 以上なら、2026 年 10 月 27 日の修正まで入っています。Windows と Mac では 156.0.8078.74 の場合もあります。配信は数日から数週間かけて行われるので、まだ届いていなければ少し日をおいて同じ画面をもう一度開いてください。
「Chrome の更新が必要です」と Web ページに出ました。押しても大丈夫ですか?
押さないでください。本物の Chrome の更新は、Chrome の右上の表示か[Google Chrome について]の画面からだけ行われ、Web ページの中のボタンから更新することはありません。ページを閉じ、メニューから自分で確かめるのが安全です。
まとめ
Chrome 156 では、10 月 20 日に 353 件、10 月 27 日に 52 件、合わせて約 405 件の欠陥が直されました。パソコン版の最新は 156.0.8078.73(Windows・Mac は .74 の場合もあり)で、攻撃に使われたという報告はありません。
やることは、︙ →[ヘルプ]→[Google Chrome について]を開いて数字を見ることと、「再起動」が出ていたら押すことの 2 つです。更新を名乗る画面が Web ページの中に出てきたら、押さずに閉じる。数字が変わらない、自分で確かめるのが不安という場合は、ご来店か出張でパソコンを見せていただければ、一緒に確かめます。










