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Vivaldiちらつきの原因はNVIDIA?試す順番と直し方

Vivaldiちらつきの原因はNVIDIA?試す順番と直し方

Vivaldi のちらつきで、グラボの故障を疑っていませんか。ブラウザを開くと画面がチカチカする。文字の縁がギザギザに崩れて、再読み込みすると戻る。ところが Chrome や Edge では何も起きない。NVIDIA のグラボを積んだパソコンで、この「Vivaldi だけ」の症状に当たる人がいます。

私はこれを勝手に「ひとりだけチカチカ問題」と呼んでいます。ほかのブラウザは平然としているのに、Vivaldi だけが落ち着かない。高いグラボを買った人ほど「まさか壊れた?」と青ざめるのですが、多くは描画の設定との相性で、部品を替える前に試せることがいくつもあります。この記事では、故障との見分け方と、試す順番を整理します。

先に結論:Vivaldi だけがちらつき、ほかのブラウザやアプリが正常なら、グラボの故障より「ハードウェアアクセラレーション」との相性を先に疑います。試す順番は、1. Vivaldi のハードウェアアクセラレーションを切る、2. NVIDIA の垂直同期の設定を見直し、ドライバと Vivaldi を更新する、3. 起動オプション「–disable-gpu-compositing」を試す、です。

ゲームやデスクトップの画面でも乱れるなら、ブラウザの話ではありません。その場合はモニター・ケーブル・ドライバ・グラボ本体の順に確かめます。

Vivaldi のちらつきは故障?まずブラウザだけの症状か見分ける

最初にやることは、修理でも設定変更でもなく「犯人の範囲を決める」ことです。画面のちらつきは、ブラウザ・ドライバ・ケーブル・モニター・グラボ本体のどこで起きても、見た目はほとんど同じになります。だから見た目で判断せず、条件を変えて比べます。

Chrome や Edge で同じページを開いてみる

Windows には Edge が最初から入っています。ちらついたページの URL をコピーして、Edge(入っていれば Chrome も)で開いてください。Vivaldi も Chrome も Edge も、中身は同じ Chromium というエンジンでできています。同じエンジンなのに Vivaldi だけで起きるなら、パソコン側の故障である可能性はぐっと下がります。

ちらつくのは特定のサイトか、画面全体か

次に、症状の出方を確かめます。帰ったら、次の項目を上から順に見てください。

  • Edge や Chrome で同じページを開くと、ちらつかないか
  • ちらつくのは特定のサイトだけか、どのページでも起きるか
  • 全画面表示(動画の全画面など)のときだけ起きるか
  • デスクトップ・エクスプローラー・ゲームの画面でも乱れるか
  • モニターを 2 台以上つないでいる場合、片方の画面だけで起きるか

1 つ目が「ちらつかない」、4 つ目が「乱れない」なら、この記事の対処がそのまま当てはまります。逆にデスクトップやゲームでも乱れるなら、Vivaldi の設定をいくら触っても直りません。その場合は最後の章に進んでください。

店長
店長
画面の不具合は、見た目が派手なわりに原因が地味なことが多いです。グラボを外す前に、ブラウザを 1 つ替えて比べる。これだけで、余計な出費を避けられることがあります。

Vivaldi のちらつきと NVIDIA・ハードウェアアクセラレーションの関係

では、なぜ Vivaldi だけなのか。ここで出てくるのが「ハードウェアアクセラレーション」という設定です。ブラウザの描画の仕方そのものに関わるので、名前だけ先に押さえておきます。

用語:ハードウェアアクセラレーションとは、ページの描画や動画の再生といった重い処理を、CPU ではなくグラボ(GPU)に任せて速くする仕組みのことです。速くなる代わりに、グラボのドライバの設定や癖の影響を受けやすくなります。

Vivaldi の公式フォーラムには、NVIDIA のグラボでこの設定が有効なときにちらつく、という報告がいくつかあります。中身を見ると、同じ「ちらつき」でも出方と原因が違います。代表的な 2 つを表にします。

項目報告 A報告 B
症状特定のサイトでちらつく、文字がギザギザ全画面表示で激しくちらつく
環境NVIDIA、Windows と LinuxGTX 1070 Ti、Windows 10、4K テレビに HDMI 接続
他のブラウザChrome・Chromium・Edge では出ない記載なし
止まった方法ハードウェアアクセラレーションを切るNVIDIA の垂直同期を「高速」から「オン」へ
残った問題動画の配信が見られなくなったなし(解決済み)
Vivaldi 公式フォーラムの 2 件の報告の要点

NVIDIA のグラボを使う環境で、特定のサイトがちらつき、文字が崩れて読めなくなる。Chrome・Chromium・Edge では起きない。ハードウェアアクセラレーションを切るとちらつきは止まったが、動画の配信が見られなくなった。モデレーターは、GPU を丸ごと止めずに合成の機能だけを止める起動オプションなどを試すよう案内している。

出典:Vivaldi Community「Flickering in the browser」

報告 B は、原因がブラウザではなく NVIDIA 側の設定にありました。垂直同期を「高速」にしていると、ハードウェアアクセラレーションを使う Chromium 系のアプリでちらつく、という話です。投稿者はゲーム用に全体の設定は「高速」のまま残し、Vivaldi だけを「オン」に変えて解決しています。

ここで少しだけ深掘りします。Vivaldi も Chrome も同じエンジンなのに、なぜ片方だけ症状が出るのか。ブラウザごとに描画の細かい設定や、使っている Chromium の版がずれていて、ドライバの特定の設定と噛み合わない組み合わせが生まれる、と考えるのが自然です。……と、ここまで推理したところでブレーキをかけます。フォーラムでも原因は 1 つに絞り切れていないので、読者がやることは「順番に試して、止まったところで終わる」で十分です。

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試す順番:設定を切る、垂直同期を見直す、起動オプション

ここからが実践です。手軽で元に戻しやすいものから並べました。1 つ試すごとにちらつきを確かめ、止まったらそこで終わりにしてください。

手順1:Vivaldi のハードウェアアクセラレーションを切る

いちばん効果が分かりやすいのがこれです。設定の場所は Vivaldi の公式ヘルプに書かれています。

「設定」の「パフォーマンス」で「Use Hardware Acceleration When Available(利用可能な場合はハードウェアアクセラレーションを使用)」をオフにし、ブラウザを再起動する。端末によっては、この機能が動画などの再生に問題を起こすことがある。

出典:Vivaldi Help「Performance Settings」

再起動は、ウィンドウを閉じるだけでなく Vivaldi を完全に終了してから開き直してください。これでちらつきが止まれば、原因は描画をグラボに任せる部分にあったと分かります。

ここ、見落としがちです:ハードウェアアクセラレーションを切ると、動画の再生やスクロールが重くなることがあります。フォーラムの報告 A でも、ちらつきは止まったものの動画の配信が見られなくなっています。切って困ったら、元に戻して手順 2・3 に進むのが遠回りに見えて近道です。

手順2:NVIDIA の垂直同期を見直し、ドライバと Vivaldi を更新する

全画面のときに激しくちらつくなら、報告 B と同じ垂直同期の設定を疑います。NVIDIA コントロールパネルで、Vivaldi だけに別の設定を当てます。

  1. デスクトップの何もない所を右クリックし、NVIDIA コントロールパネルを開く。
  2. 「3D 設定の管理」を開き、「プログラム設定」のタブで Vivaldi(vivaldi.exe)を追加する。
  3. Vivaldi の「垂直同期」が「高速」になっていたら「オン」に変えて、適用する。全体の設定は変えなくてよい。
  4. NVIDIA のグラフィックドライバを最新にする(NVIDIA App などから)。
  5. Vivaldi のメニューの「ヘルプ」から更新を確認し、最新版にしてから再起動する。

メモ:NVIDIA コントロールパネルの項目名や並びは、ドライバの版や日本語訳で少し違うことがあります。「垂直同期」が見つからないときは、Vertical sync の表記も探してください。全体の設定を「高速」にしている人は、ゲームのためにそうしていることが多いので、Vivaldi だけを変える形にしておくとゲーム側に影響しません。

手順3:起動オプション「--disable-gpu-compositing」を試す

ハードウェアアクセラレーションを切ると動画が重くて困る、という人の次の手です。フォーラムのモデレーターは、この起動オプションについて「GPU を丸ごと止めるのではなく、合成の機能だけを止める」と説明しています。つまり、手順 1 より止める範囲が狭いので、動画の再生には GPU を使ったまま、ちらつきだけを抑えられる見込みがあります。

深掘り:合成(コンポジット)とは、ページの文字・画像・動画などを別々の層で描いて、最後に 1 枚の画面に重ね合わせる処理のことです。この重ね合わせをグラボに任せる部分で描画が乱れると、ちらつきや文字の崩れとして見えることがあります。

設定は、Vivaldi を起動するショートカットに 1 語足すだけです。先に Vivaldi を完全に終了してから始めてください。

  1. デスクトップの Vivaldi のアイコンを右クリックし、「プロパティ」を開く。
  2. 「リンク先」の欄の内容を、メモ帳などにそのまま控えておく。
  3. 「リンク先」の末尾(vivaldi.exe の後ろ)に半角スペースを 1 つ入れ、--disable-gpu-compositing と書き足して OK を押す。
  4. そのアイコンから Vivaldi を起動し、ちらつきを確かめる。元に戻すときは、書き足した部分を消す。

タスクバーにピン留めしたアイコンやスタートメニューは、デスクトップのアイコンとは別のショートカットです。そこから起動すると、書き足したオプションは効きません。試すときは、書き足したアイコンから起動してください。フォーラムでは、ほかに --disable-gpu(GPU をまとめて止める)などの名前も挙がっていますが、効果は手順 1 とほぼ同じ方向なので、まずは合成だけを止めるこちらからで足ります。

店長
店長
起動オプションは怖そうに見えますが、元の文をメモしておけば、いつでも戻せます。怖いのは、何を変えたか覚えていないことのほうです。1 回に 1 つだけ変えて、効いたかを見てください。

それでも直らないとき、Chrome 系への乗り換えは要る?

手順 3 まで試しても止まらないとき、もう一度 1 章目のチェックに戻ってください。Edge でも同じページがちらつく、デスクトップでも乱れる、という結果が出ているなら、話はブラウザの外に移っています。

ブラウザの外を疑うときに見る所

  • モニターのケーブルを挿し直す。可能なら別のケーブルや別の端子(HDMI と DisplayPort など)に替える
  • モニターを 2 台つないでいるなら、1 台だけにして比べる
  • Windows の画面設定で、リフレッシュレートがモニターに合った値になっているか見る
  • ゲームや動画プレイヤーでも乱れるなら、グラフィックドライバの入れ直しを考える
  • 画面に線やブロック状のノイズが出る、固まる、落ちるなら、グラボ本体の不調も視野に入れる

高性能なグラボを積んだパソコンほど、ドライバや設定の組み合わせで症状が出やすく、どこから手を付けるかで遠回りになりがちです。設定の見直しの考え方は、次の記事でも扱っています。

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では、Vivaldi をやめて Chrome や Edge に乗り換えるべきか。ブラウザの中だけの症状で、手順 1〜3 のどれかで止まったなら、乗り換える理由はありません。止まらず、しかも Edge では問題なく使えるなら、仕事や調べものの間だけ Edge を使い、Vivaldi はドライバや本体の更新を待つ、という分け方が現実的です。ブックマークを移す手間より、毎日チカチカを我慢する手間のほうが大きいので、そこは割り切ってかまいません。

店長
店長
ブラウザを替えても画面が乱れるなら、そこから先はご自分で設定を触り続けるより、パソコンごと見せていただいたほうが早いです。ご来店か出張で、ケーブルからグラボまで順に確かめます。

よくある質問

Vivaldi だけちらつくのは、グラボが壊れたからですか?

Vivaldi だけでちらつき、Chrome や Edge、ほかのアプリでは正常なら、グラボの故障の可能性は低いです。まずブラウザの描画設定との相性を疑います。ゲームやデスクトップの画面でも乱れる場合は、ケーブル・ドライバ・グラボ本体の確認が必要です。

ハードウェアアクセラレーションを切っても問題ありませんか?

ちらつきが止まることがありますが、動画の再生などが重くなる場合があります。Vivaldi の公式フォーラムでも、切ったら動画の配信が見られなくなったという報告があります。まず切って様子を見て、困るなら元に戻し、垂直同期の見直しや起動オプションを試してください。

起動オプションは初心者が触っても大丈夫ですか?

ショートカットのプロパティにある「リンク先」の末尾に 1 語足すだけで、消せば元に戻ります。変更前に元の内容をメモ帳などに控えておくと安心です。タスクバーにピン留めしたアイコンは別のショートカットなので、そこから起動するとオプションは効きません。

まとめ

Vivaldi のちらつきは、Chrome や Edge で起きないなら、グラボの故障よりハードウェアアクセラレーションや NVIDIA の垂直同期の設定との相性を先に疑う症状です。試す順番は、ハードウェアアクセラレーションを切る、垂直同期を「オン」にしてドライバと Vivaldi を更新する、起動オプション --disable-gpu-compositing を試す、の 3 つです。

「ひとりだけチカチカ問題」は、ほかのブラウザと比べた時点で半分は解けています。デスクトップやゲームでも乱れるなら、そこから先はブラウザの外の話です。どこまでが設定で、どこからが故障か分からないときは、ご来店か出張で一緒に確かめましょう。