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結局みんなドラゴンボールが好きだった

みんなドラゴンボールが 好きだった

鳥山明さんが亡くなられて数日が経ち、こんな偉人はきっともう現れない。と、思うのですが今の人たちならば『尾田栄一郎さんの方が偉人でしょ』と仰る人が多いと思います。うんうん、そだよね。でも・・・おじさん達はね、昭和生まれの人ならば鳥山明さんを色々な意味で「偉人」や「天才」と思うんだよ?と言いたい。

それは、一般人が到底理解できない程までの「異常なまでの非効率な作画」を行っていた事に偉人っぷりを感じるんですよ。

例えば、有名なエピソードとして、当初はアシスタントを雇わなかった事。これはアシスタントという仕組みを教えて貰っていなかったとの事で、当時の編集者は酷いですよねぇ(笑)。まず現代ならば完全にアウトです。

この局面をどう突破していたかは一部のファンであれば知っている事だと思うのですが、建物などの描写を極限までに避けた場所にキャラクターを配置していたそうで、悟空が「場所を変えねぇか?」というシーンはあえて岩山を選ばせて出来るだけ背景をシンプルにする事を試みていたとか。確かに、ナメック星も草木しか生えていませんでしたもんね。

そんな鳥山明さんの全盛期は一週間の累計睡眠時間が4時間だったそうです、死にますよね。ご本人様曰く、原稿を郵送しに車を走らせたとき「信号機の色が見えなくなって、隣の車が発進したのを見て、青になったんだ」と知ったとか、どれだけ追い込まれていた生活かがよく分かるエピソードです。

そして、評論家のオタキングこと岡田斗司夫さんが述べていた内容ですが、彼は本当のファンとしての立場からの言葉を代弁していました。

鳥山先生の不幸は本当にショックでしたよね。

なぜでしょうね。あの、なんか自分の若い頃というか、価値観を作った時代のクリエーターがお亡くなりになると、ショック受けちゃうんですけども。

ただ、ネットを見たりしても「あの鳥山先生が亡くなったのは悲しい」とかですね。ま、それは同じなんですけども「生き返ってほしい」とか、そういうのがあって、生き返ってほしいというのはね、どうも僕には、あの納得できなくて。なんでかというと、ご本人がもっともっと漫画を描きたかったというタイプじゃないんですね。

おっしゃってたんですけども、遊ぶのが好きでですね、漫画を書くのも好きだったんですけども『ドラゴンボール』の後半から、もう絵を描くと気持ちが悪くなって、吐き気がするっていう状態になっちゃったんですね。それであの『ドラゴンボール』の豪華版出た時に本人が描いてらしたのが「Macで絵を描くようになって救われた」って話をしてるんですね。

それよりは、アシスタントの人が来たらとにかく手を動かしながらですけども、遊びの話をしたり雑談をしたりとかそういうのが大好きな人なんで、あんまりですね、描くのが大好き、働くのが大好きというよりは、そういう遊び好きの方だったので、残された僕らがですね「もっと作品見たかった」とかいうのは成仏する邪魔になるんじゃないのかなと僕は思っちゃうんですね。本人が・・・なんだろうなぁ・・・ほっとしてるところも絶対あると思うので、だから十分に面白いものを書いてくれたし働いてくれたから、安らかに眠ってください。で、もう十分だと思うんです。

YouTube「僕は鳥山先生に生き返って欲しいとは思いません」サイコパス発言のその意外な理由。より動画内セリフから抜粋

これも一人の意見として捉えて頂ければ思うのですが、一ファンの私としても同意見でしたね。これだけ頑張ったんですから、ゆっくりと休んでほしいです。

そんなファンになってしまった私の話を書かせて頂きますが、このドラゴンボールに魅了されたのは9歳の時、父が出張で戻ってきたときに売店で購入した雑誌の週刊少年ジャンプを読んだ時に「面白いなぁ」と夢中になって読んでからが始まりでした。

毎日30分のマッサージをする事で30円のおこづかいを頂いていた私が、その貯めたお金で月曜日の朝2時半に起床して冬でも雪道の中でコンビニに週刊少年ジャンプを買いに行く。これほどまでに魅力があったんですよ。まさにジャンプ黄金時代を毎週目の辺りにしたのはとても幸せな時代でした。

よく考えてみると、9歳の子供が深夜にコンビニに行く、という行動をしてしまう程までの魅力のあるマンガってもう現れないんじゃないかな?と思うのです。今はスマホで無料で見られるマンガは星の数ほどありますが、生き甲斐になるほどまでのマンガはそう多くはないんじゃないかな?と思います。

その唯一無二となれた鳥山明さんの作画の魅力はご本人曰く「マンガを描くまではマンガを見たことがあまりなかった」と仰っており、若い頃に広告代理店で働いていた経験から作中の「擬音」が生まれたんでしょう。

才能という努力の塊の様な人。職種こそ違いますがその職人のような働き方には尊敬しかありませんね。

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