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AIで調べたあと、修理屋に無料で確認する時代になってきた話

AIで調べたあと、修理屋に無料で確認する時代になってきた話
AIで調べたあと、修理屋に無料で確認する時代になってきた話|ピシコブログ
# AI・パソコン # 修理屋のひとりごと # 雑記 # 相談について
最近、ちょっと気になっていることがあります。
「AIに聞いたんですけど、本当にそれで合ってますか?」
こういうお問い合わせが、ここ1〜2年でずいぶん増えた気がしています。

困っている方を責めたいわけじゃないんです。
ただ、この流れ自体を一度ちゃんと言葉にしておきたくて、今日はすこし正直に書いてみます。
店長 店長より
「修理を頼む前に、ちょっとだけ確認したい」という気持ちはよくわかります。でも、その「ちょっと」が積み重なると、修理屋の現場では思った以上に大変なことになっていて…正直に話しますね。

「ちょっとだけ聞きたい」が増えてきた
電話やLINEで、こういったご相談をいただくことがあります。
「AIに聞いたらこう言われたんですが、本当ですか?」
「ネットにはこう書いてあったんですが、これで合ってますか?」
「修理に出すほどじゃないと思うんで、ちょっとだけ教えてもらえますか?」
お気持ちはわかります。突然パソコンが動かなくなったり、見慣れない表示が出たりすれば、不安になるのは当然です。
ただ、パソコンの修理現場では、実際に本体を見ないと判断できないことがすごく多いんです。
画面の表示、内部の状態、ストレージの劣化具合、Windowsの破損状況、接続している機器の影響、過去の操作履歴……。こういった情報を実際に確認せずに、電話口だけで「これは○○ですね」と断言するのは、正直かなり難しいというか、無責任なことになってしまいます。
それでも、できる限り丁寧にお答えしようとすると、5分・10分、場合によってはそれ以上かかります。そして結果として、ご来店にはつながらず、相談だけで終わる、というケースも少なくありません。
病院に置き換えると、少しわかりやすいかもしれません
電話やAIだけでは判断しきれない理由
電話やAIだけでは判断しきれない理由
体調が悪くなったとき、ネットやAIで症状を調べることはあると思います。でも、それが不安になったからといって、病院に電話して「診察はしないんですが、症状だけ伝えるので判断してください」とお願いするのは、現実的ではないですよね。
たいていは「一度受診してください」「検査してみないとわかりません」という案内になるはずです。
パソコン修理も、それに近いところがあります。
見ていないものを断定することはできないし、無責任なことも言えない。
むしろ、電話だけで断言する方が危ない場合もあります。
ご来店をお願いすると、「教えてくれない」「不親切だ」と思われてしまうこともあります。でも、意地悪でお答えしないんじゃないんです。正確に判断できないものに、無責任には答えられないだけです。
修理屋の時間も、有限です
「ちょっとだけ相談」が積み重なると
「ちょっとだけ相談」が積み重なると、こうなります
1件5分の電話でも、1日に4〜5件続けば、それだけで20〜30分近くになります。その間、実際にご来店いただいているお客様の診断や作業が止まってしまうこともあります。
少し数字で見てみると:
1件あたり10分のやりとり × 1日5件 = 50分
月20日で換算すると、約16〜17時間が「相談だけ」に使われることになります。
これはざっくりした計算ですが、積み重なると現場にとって大きな負担になります。
当店は一人で対応しているお店です。電話中は作業が止まります。来店中の方に待っていただくことになります。それでも丁寧に対応しようとすれば、当然しわ寄せがどこかに来ます。
一番ショックだった出来事
これは実際にあったことです。
こちらとの会話を録音され、その内容をAIにかけて、さらにブログ記事の材料として使われてしまったことがありました。
しかも、その方は地元の方ではありませんでした。北海道にご来店される可能性のない、遠方の方が雑談のような形で電話をしてきて、その内容を情報として利用していたのです。
「ちょっとだけ」のつもりでも、こちらの知識・経験・時間がそのまま無償で持ち出されてしまう。そう感じてしまう場面が増えたのは、この出来事がきっかけでした。
それ以来、電話での技術的な回答には、かなり慎重にならざるを得なくなっています。
店長 店長より
正直、こういうことがあると「なんでこんなことに…」ってなりますよね。悪気がないのはわかるんですが、だからこそ難しい。
AIが答えてくれる時代だからこそ
今はChatGPT、Claude、Geminiなど、AIに質問すればかなり多くのことが調べられる時代になりました。パソコンの症状を伝えれば、それっぽい原因や対処法を教えてくれます。
でも、AIの回答には「あなたの目の前の、その機種の、その状態のパソコン」を見ることはできません。一般的な情報を返してくれるだけで、個別の状況への判断は、まだ人間の経験が必要な場面がたくさんあります。
ChatGPTに課金するのは、より便利な機能を使いたいからですよね。
では、なぜ修理屋への確認は「無料で当然」になってしまうのでしょうか。

修理屋の返答ひとつにも、過去の修理事例・失敗例・判断基準・リスクの見極めがあります。
そこには、ちゃんと技術があるんです。
もちろん、「ちょっと聞いてみたい」という気持ちを否定したいわけじゃありません。ただ、その確認には本来、時間と経験が使われているということを、少し知っておいてもらえると嬉しいです。
これから当店がどうするか
今後、電話やLINEだけでの技術的な判断については、すべてにお答えすることが難しくなっていくと思います。
冷たくしたいわけじゃありません。
責任を持って対応したいから、です。
当店の対応方針(今後)

・電話・LINEでのご相談は、症状のヒアリングと来店案内が中心になります
・「これで合ってますか?」という技術的な判断は、実際にお持ち込みいただいてから
・遠方の方で来店が難しい場合は、正式なリモートサポート依頼としてご相談ください

ご来店後の診断・見積もりは、もちろんきちんとご説明します。
「せめてこれだけ教えてください」というお気持ちもわかります。ただ、その「これだけ」が積み重なった結果、本当に修理を必要としている方への対応が遅れてしまうことになれば、それは当店としても避けなければなりません。
店長 店長より
この記事を読んで「じゃあ相談しにくいな」と思った方、そんなつもりじゃないんです。「まずはご相談から」は今後も変わりません。ただ、実際に確認してからでないとわからないことは多い、ということを知ってもらえると、お互いにとってスムーズになると思っています。
最後に:時間は誰にとっても有限です
この話を読んで「それはひどいですね」と思う方もいるかもしれません。一方で「少しくらい教えてあげれば」と思う方もいるかもしれません。どちらの気持ちも、わかります。
ただ、ひとつだけお伝えしたいのは、誰にとっても時間は有限だということです。修理屋の時間も、経験も、判断も、無料で無限に使えるものではありません。
AIで調べる時代だからこそ、最後に人間へ確認することの価値は、むしろ高くなっていると思います。だからこそ、その確認には、きちんとした形が必要だと感じています。
当店としても、これからはご来店・正式なご依頼という形をより大切にしていきます。どうかご理解いただけますと幸いです。

📎 参考情報
▶ AIと人間の専門家の違いについて(総務省 情報通信白書)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/nd247310.html
▶ ChatGPT・生成AIの限界と注意点(IPA 独立行政法人情報処理推進機構)
https://www.ipa.go.jp/digital/ai/genai_risk.html
パソコンのことで気になることがあれば
「相談だけでも」というお気持ち、全然OKです。
ただ、実際に見てからでないとわからないことも多いので、
できればお持ち込みいただけると、より正確にお答えできます。
まずはLINEでご連絡ください。
💬 LINEでまずはご相談から
LINE返信対応時間:月〜土 9:30〜19:00
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ピシコ
苫小牧でパソコン修理店「ピシコ」を16年経営。 毎日テックブログを更新しながら、 企業のAI導入・業務自動化を伴走支援しています。 自分の会社で実装した「自動化」: ✅ 予約システムの完全自動化 ✅ 見積書の自動生成 ✅ 請求書の自動発行 あなたの会社でも、同じ仕組みが作れます。 📞 初回30分無料オンライン相談実施中