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【NASデータ復旧】初心者向けのNASデータ復旧方法と注意点|Tenorshare 4DDiGを検証

【NASデータ復旧】初心者向けのNASデータ復旧方法と注意点|Tenorshare 4DDiGを検証

修理屋をやっていると、NASのトラブル相談は珍しくありません。「突然アクセスできなくなった」「誤ってファイルを消してしまった」——そういったご相談が、個人の方からも企業・学校・公共機関の担当者の方からも届きます。

NASのデータ復旧といえば、専門業者に依頼するしかないイメージがありますよね。費用は数万〜数十万円、しかも機器を郵送しなければならない。「機密情報が入っているから外部に出せない」「郵送できる状況ではない」という現場も少なくないはずです。

そこで今回は、Tenorshare社から提供いただいた4DDiG(フォーディーディーグ)というデータ復旧ソフトのNAS対応機能を、修理屋目線でレビューします。すべての状況に使えるわけではありませんが、「まず試してみる」という選択肢として、かなり有効だと感じました。

⚠️ この記事を読む前に確認してほしいこと

本記事で紹介するソフトウェアによる復旧は、「論理障害」のケースに限られます。異音がする・焦げ臭い・水没したなど、物理的な損傷がある場合はソフトでは対応できません。その場合は無理な操作を避け、専門業者にご相談ください。


4DDiGってどんなソフト?

まずソフトの外観を見てみましょう。「データ復旧ソフト」と聞くと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実際の画面はかなりシンプルです。

Tenorshare 4DDiG 公式サイト ダウンロードページ

▲ 公式サイトのダウンロードページ。無料版からすぐに試せる

4DDiG 起動直後のトップ画面

▲ 起動直後の画面。復元したいデバイスを選ぶだけ

4DDiG NASデバイスの選択画面

▲ NASデバイスの選択肢も一目でわかる構成

操作の流れは「デバイスを選ぶ→スキャン→プレビュー→復元」の4ステップ。専門知識がなくても進められる設計になっています。

💡 無料でここまでできます

NASへのSSH接続・スキャン

検出されたファイルのプレビュー確認

復元できそうかどうかの事前確認

ファイルの実際の復元にはライセンス購入が必要です

データが残っているか、まず無料で確認できます

スキャン・プレビューは無料。復元が必要なければ費用はかかりません。

まず無料でスキャンしてみる

Windows / Mac 対応 ※ 公式サイト(外部リンク)に移動します


NASってそもそも何?

NAS(ナス)は「Network Attached Storage」の略で、ネットワークにつながった共有ストレージのことです。わかりやすく言うと、「家や会社のWi-Fiにつながった大容量の共有HDDボックス」です。

🏠 自宅での使われ方

家族の写真・動画を一か所にまとめて保管。スマートフォンの自動バックアップ先や、テレビの録画先として使うケースも多いです。

🏢 職場・学校での使われ方

社内・校内の共有ファイルサーバーとして活用。複数人が同時にアクセスできるため、書類・データの一元管理に欠かせない存在です。

便利な反面、NASに保存されたデータが突然消えたりアクセスできなくなると、被害が大きくなりやすいのも特徴です。


NASのデータが消える・アクセスできない原因

まず大切なのは、「論理障害」と「物理障害」を見極めることです。ここを間違えると、ソフトで復旧しようとして状況を悪化させてしまうことがあります。

障害の種類 主な原因 ソフト復旧の可否
論理障害 誤削除・誤フォーマット・ファイルシステム破損・停電による異常終了 ◎ 可能性あり
物理障害 HDD物理損傷・落下・水没・異音・焦げ臭い ✕ 不可・業者へ
ネットワーク障害 IPアドレス変更・設定ミス・ルーター不具合 △ 設定で解決
🔴 こんな症状は物理障害のサインかもしれません

「カチカチ」「ガリガリ」などの異音がする、焦げ臭いにおいがする、NAS本体が熱を持っている——こうした場合はソフトによる作業を一切行わず、電源を切って専門業者にご相談ください。無理に操作すると、復旧できたはずのデータが完全に失われます。

店長 店長より

「NASにアクセスできない=データが消えた」とは限りません。ネットワーク設定の変更やIPアドレスの変動が原因のことも多いです。まずは落ち着いて、異音や焦げ臭いがないかを確認してから次のステップに進みましょう。


まずやるべき応急処置

ソフトを使う前に、必ずこの順番で確認してください。特に①は最重要です。

1
NASへの書き込みをすぐ止める

削除されたデータは、上書きされるまでは復旧できる可能性があります。NASへのアクセスや書き込みを続けると、その領域に新しいデータが上書きされ、復旧が難しくなります。トラブルに気づいたら、まずNASへの書き込みを止めることが最優先です。

2
エラーメッセージを記録する

画面に表示されているエラーコードやメッセージをスマートフォンで撮影しておきましょう。業者に相談する際にも役立ちます。

3
ゴミ箱・バックアップを確認する

NASの管理画面にゴミ箱機能があれば、そこに残っている可能性があります。また、クラウドバックアップや別のバックアップ先もあわせて確認しましょう。

4
物理障害の兆候があれば即業者へ

異音・焦げ臭い・過熱などがある場合は、迷わず専門業者に相談してください。この場合、ソフトでの作業はNGです。


4DDiGのNAS復旧機能を実際に使ってみた

応急処置が済んで「論理障害の可能性が高い」という状況なら、次は4DDiGを試してみましょう。Tenorshare社より提供いただいたスクリーンショットをもとに、実際の操作の流れを紹介します。

📋 接続できる環境について

Synology・QNAP・Buffalo・Asustorなどの専用NAS機器はそのまま接続しやすい構成です。UbuntuサーバーやRaspberry Pi(Samba環境)でも、ポートの使用状況を確認して設定を整えることで接続・スキャン・復元が可能です。接続でつまずいた場合は、Step 2内の「接続できない場合」の手順をご参照ください。

Step 1|4DDiGを起動してNASデバイスを選択

ソフトを起動すると、復元したいデバイスの選択画面が表示されます。通常のドライブのほか、「NASデバイス」という選択肢があるので、そちらを選びます。詳細な操作手順は公式ガイドも参照してください。

4DDiG NASデバイスをスキャンする画面

▲ NASデバイスの選択・スキャン開始画面

Step 2|SSH接続情報を入力してNASに接続

NASのIPアドレス・ポート番号・ユーザー名・パスワードを入力してSSH接続します。NAS側でSSHが有効になっていることを事前に確認しておきましょう。

4DDiG NASに接続する画面

▲ SSH接続情報の入力画面。IPアドレス・ユーザー名・パスワードを入力する

💡 接続できない場合——まずこれを確認してください

接続できない場合、NAS側のポートが他のサービスに占有されている可能性があります。実際に当店でもこのケースが発生しました。以下の手順で自分で確認・解消できることがあります。それでもダメな場合は、ご自身のネットワーク環境を見直してみてください。

なぜSSHで入れるのにアプリがエラーになるのか

「SSHでは正常にログインできるのに、4DDiGからNASへの接続だけネットワークエラーになる」——実はこれ、よくあるパターンです。理由はシンプルで、SSHの22番ポートとアプリ専用のポートは別物だからです。

ポートの役割をざっくり整理するとこうなります。

SSHログイン / SFTP接続 22番
Windows共有 / Samba 445番・139番
NASアプリ独自の通信 27016番(例)

22番が通っているからといって、アプリ側の通信まで正常とは限りません。アプリによっては、SSHとは別の独自ポートを使って通信しています。

① Windows側から22番の疎通を確認する

まずWindowsのPowerShellで、NASのSSHポートまで正常に到達できているか確認します。

Test-NetConnection 192.168.0.50 -Port 22

TcpTestSucceeded : True と表示されればSSHの22番は通っています。ただしこれだけでは不十分で、アプリ専用ポートの確認が別途必要です。

② Ubuntu側で待ち受けポートを確認する

NAS側(Ubuntu)で、どのポートがどのプロセスに使われているかを確認します。

sudo ss -tulnp

全ポートの一覧が出ます。特定のポートを絞り込むにはこちら。

sudo ss -tulnp | grep 27016 sudo lsof -i :27016

もし以下のような結果が出た場合、27016番を別のプロセスが占有しています。

tcp LISTEN 0 8 0.0.0.0:27016 users:(("NASSever",pid=39251,fd=3))
③ UFWでSSHとSambaを許可する

Ubuntu側のファイアウォール(UFW)でSSHとSambaが許可されているかも確認しましょう。

sudo ufw allow 22/tcp sudo ufw allow Samba
それでも解決しない場合は

上記を試してもエラーが続く場合は、ご自身のネットワーク環境(ルーター設定・ポート転送・VLANなど)を見直すことをおすすめします。環境によってはアプリが使うポートをルーター側でブロックしているケースもあります。それでも原因がわからない場合は、アプリの開発元サポートへ問い合わせると、ログ解析で具体的な原因を教えてもらえることがあります。

Step 3|スキャン結果からファイルをプレビュー

接続が完了するとスキャンが始まり、検出されたファイルの一覧が表示されます。復元前にファイルの中身をプレビューで確認できるため、必要なファイルだけを選んで復元できるのが便利なポイントです。

4DDiG ファイルプレビュー画面

▲ スキャン結果のプレビュー画面。復元前に中身を確認できる

Step 4|復元先を指定してローカルに保存

復元したいファイルを選択して、保存先(NASとは別のドライブ)を指定すれば完了です。復元先は必ずNASとは別の場所を指定してください。同じ場所に保存しようとすると、データが上書きされるリスクがあります。

4DDiG NASのデータをローカルに保存する画面

▲ 復元先の選択・保存画面。NASとは別のドライブに保存する


修理屋目線で見たメリット・デメリット

PRレビューですが、正直に書きます。

✅ メリット

NASを分解しなくていい
SSH経由でネットワーク接続するため、HDDを取り出すリスクがない

現場から動かせない機器に有効
学校・公共機関・機密情報を扱う環境など、郵送できない状況でも対応できる

スキャン・プレビューは無料
まず試してから判断できる。復元が必要なければ費用ゼロ。技術仕様の詳細はこちら

サポートが迅速・具体的
接続トラブルの際、ログを解析した上で原因を具体的に回答してもらえた

⚠️ デメリット・注意点

物理障害には対応不可
異音・水没・物理損傷があるケースはソフトでは復旧できない

接続にはポート設定の確認が必要なことがある
Synology・QNAP・Buffalo等の専用NAS機器はそのまま接続しやすい。UbuntuサーバーやRaspberry Pi(Samba環境)でも、ポート設定を正しく行えば接続・スキャン・復元が可能

復元実行は有料
スキャン・プレビューは無料だが、ファイルを実際に復元するにはライセンス購入が必要

店長 店長より

業者に頼む前に「まず試せる手段がある」というのは、修理屋としても推奨できます。特に機密情報を含むNASを外部に出せない環境——学校や行政機関、医療機関など——では、このソフトの価値はかなり高いと思います。UbuntuサーバーやRaspberry Pi環境でもポート設定を整えれば使えますし、スキャンまで無料なのでとりあえず試してみるだけでも十分意味があります。


専門業者への依頼と比較してみると

NASデータ復旧の専門業者は、物理障害にも対応できる一方で費用・時間・手間がかかります。状況に応じて使い分けるのがベストです。

項目 4DDiG(ソフト) 専門業者
費用 数千〜数万円程度 数万〜数十万円以上
対応障害 論理障害のみ 論理・物理両対応
機器の移動 不要(SSH接続) 郵送または持込が必要
作業場所 現場のPCで完結 業者の設備で実施
所要時間 スキャン次第(数十分〜) 数日〜数週間
機密情報の取扱い 外部に出ない 業者に預ける必要あり
おすすめの場面 論理障害・まず試したいとき・機器を外部に出せない環境 物理障害・異音・水没・ソフトで復旧できなかった場合

「まずソフトで試してみて、ダメなら業者へ」という順番が、コスト・リスクの両面でおすすめです。ただし物理障害の疑いがある場合はソフトを試さずに業者へ直行してください。

📖 関連記事

NASデータ復旧についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。

▶ NASのデータ復旧方法|Tenorshare 4DDiG公式ガイド

よくある質問
Q.NASのHDDを取り出す必要はありますか?

SSH接続に対応しているため、HDDを取り出さずにネットワーク経由でスキャンできます。分解によるリスクを避けられるのが大きなメリットです。

Q.無料で使える範囲はどこまでですか?

スキャンとファイルのプレビューまでは無料で利用できます。実際にファイルを復元する場合はライセンスの購入が必要です。まず検出されるかどうかを無料で確認できるので、購入前に判断できます。

Q.Macでも使えますか?

Windows・Mac両対応です。お使いのOSに合ったバージョンをダウンロードしてください。

Q.Ubuntu等のLinuxサーバーやRaspberry Piでも使えますか?

ポート設定を正しく行えば、UbuntuサーバーやRaspberry Pi(Samba構成)でも接続・スキャン・復元が可能です。デフォルトのまま接続しようとするとポートの競合でエラーになるケースがありますが、Step 2の「接続できない場合」の手順でポートの使用状況を確認・整理することで解消できます。Synology・QNAP・Buffaloなどの専用NAS機器はそのまま接続しやすい構成になっているため、比較的スムーズです。

Q.ソフトで復旧できなかった場合はどうすればいいですか?

物理障害の可能性が高いため、専門業者への相談をおすすめします。その際、これ以上NASを操作せずにそのままの状態で持ち込むか送付するようにしてください。

Q.接続でつまずいた場合はどうすればいいですか?

まずUbuntu側で sudo ss -tulnp を実行してポートの使用状況を確認し、アプリが使うポートが別のプロセスに占有されていないかを調べてください。次にWindowsのPowerShellで Test-NetConnection を使って疎通確認を行います。詳しい手順はStep 2の「接続できない場合」の項目をご覧ください。それでも解決しない場合はネットワーク環境の見直し、または開発元サポートへの問い合わせをおすすめします。


まとめ

今回は「Tenorshare 4DDiG」のNASデータ復旧機能を修理屋目線でレビューしました。

📌 この記事のポイント

論理障害(誤削除・フォーマット等)なら、ソフトで自力復旧できる可能性がある

NASを分解せずSSH接続でスキャンできるため、機器を外部に出せない環境でも使える

スキャン・プレビューは無料なので、まず試してから判断できる

物理障害・異音・水没のケースはソフトでは対応不可。迷わず業者へ

UbuntuサーバーやRaspberry Pi(Samba)でもポート設定を整えれば接続可能。専用NAS機器はそのまま接続しやすい

「まず試してみて、ダメなら業者へ」——この順番で動くことで、NASデータ復旧の料金・コストを大幅に節約できる場合があります。専門業者への依頼は数万〜数十万円かかることも珍しくないため、論理障害であれば自力での復旧を先に試す価値は十分あります。特に機密情報を扱う学校・公共機関・医療機関など、機器を外部に出せない環境での活用価値は高いと感じました。

ただし、大切なデータを守る根本的な対策は日頃からのバックアップです。「バックアップをどう組めばいいかわからない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

NASデータ復旧まとめイラスト
NASのトラブル、まずはご相談から

「異音はないけどアクセスできない」「大切なデータが消えてしまった」——状況を教えていただければ、復旧できる可能性があるかどうかをお伝えします。

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苫小牧でパソコン修理店「ピシコ」を16年経営。 毎日テックブログを更新しながら、 企業のAI導入・業務自動化を伴走支援しています。 自分の会社で実装した「自動化」: ✅ 予約システムの完全自動化 ✅ 見積書の自動生成 ✅ 請求書の自動発行 あなたの会社でも、同じ仕組みが作れます。 📞 初回30分無料オンライン相談実施中