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Windows11アップデート不具合【最新】緊急更新で直るもの

Windows11アップデート不具合【最新】緊急更新で直るもの

Windows11のアップデートで不具合が出ていないか、最新の状況を確かめに来た方へ。2026年9月の更新プログラムは、はっきり言って当たりの悪い回でした。修正された脆弱性は974件で過去最多。それだけ大きく手を入れたぶん、巻き込み事故も派手で、Microsoft自身が6日後に緊急の追加更新を出す羽目になっています。

ただ、ここで「じゃあ更新を止めよう」と考えるのは早すぎます。何が壊れて、どれが直って、どれがまだ直っていないのか。ごちゃ混ぜになっている情報を、いったん分けて並べ直します。

先に結論:2026年9月の更新プログラム(KB5124008)で複数の不具合が出ましたが、9月14日の緊急更新 KB5129195 で、リモートデスクトップとHyper-Vの共有フォルダーは解消しています。

いっぽうで、USB機器から音が出ない症状・ファイル履歴のバックアップ・AMD Radeon搭載機の黒画面は、まだ直っていません。更新そのものを止める必要はありません。

2026年9月のWindows11アップデート不具合、何が壊れたのか

問題の更新は、9月8日に配信されたKB5124008です。Windows 11の24H2と25H2が対象で、適用するとビルド番号が 26100.9445/26200.9445 になります。

この回がなぜ荒れたのか。理由は単純で、規模が異常だったからです。

2026年9月の月例更新で修正された脆弱性は974件。これは過去最多を大幅に更新する数字です。

出典:窓の杜「脆弱性974件、過去最多を大幅に更新」

974件です。多い月でも100件台、大きめでも200件を超えるかどうか、という世界だったところに、いきなり桁が変わった。これだけの範囲に同時に手を入れれば、どこかが引っかかるのは当然といえば当然でした。

そして実際に引っかかりました。Microsoftは9月14日、月例とは別枠で修正版を緊急配信しています。

用語:定例外更新とは、毎月第2火曜日に配信される定例の更新とは別に、緊急で臨時配信される更新プログラムのことです。英語では Out-of-band(OOB)と呼びます。「定例を待てないほど困ったことが起きた」という合図だと思ってください。

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直ったもの、まだ直っていないもの

緊急配信されたKB5129195(9月14日、ビルド 26100.9457/26200.9457)で、どこまで片づいたのか。Microsoftの公式ページで確認した内容を整理します。

症状公式見解状況
リモートデスクトップが不安定認めた解消
Hyper-Vの共有フォルダーが見えない認めた解消
USB機器から音が出ない認めた一部のみ
ドメイン参加PCの信頼関係が切れる認めた調査中
ログイン後に黒い画面なし未解決
ファイル履歴が動かないなし未解決
AMD Radeonで黒画面・フリーズなし未解決
2026年9月18日時点。「公式見解」はMicrosoftが既知の問題として認めているかどうか

この表でいちばん大事なのは、真ん中の列です。Microsoftが認めている不具合と、ユーザーの報告が集まっているだけの不具合は、全く別物として扱ってください。

認められていれば、いずれ直ります。認められていないものは、そもそも原因が更新ではない可能性も残っています。ネットの記事はこの2つを同じ顔で並べがちなので、そこだけは切り分けたほうがいいです。

そして未解決の3つ——音が出ない、バックアップが動かない、Radeonで黒画面。これを勝手に「直ってない三兄弟」と呼ぶことにしました。この記事の後半は、ほぼこの三兄弟の話です。

店長
店長
アップデート直後に何か変だなと思ったら、まず一度再起動して、2〜3日様子を見てください。裏でまだ処理が走っている最中に判断すると、放っておけば直るものまで壊しにいってしまいます。

自分のパソコンは対象? ビルド番号で30秒で分かります

そもそも自分のパソコンに問題の更新が入っているのか。修正版まで進んでいるのか。これはビルド番号を見れば一発で分かります。

  1. キーボードの「Windows」キーと「R」キーを同時に押す
  2. 出てきた小さな窓に「winver」と入力して Enter
  3. 「OS ビルド」の後ろの数字を見る

数字が 26100.9457 または 26200.9457 以上なら、修正版まで到達済みです。26100.9445/26200.9445 で止まっているなら、問題の更新だけが入っている状態なので、Windows Updateを実行してください。

KB5129195は累積更新なので、個別に探して手動で入れる必要はありません。Windows Updateを回せば自動で降りてきます。

メモ:今回の定例外更新はWindows 10にも配信されています。ビルド番号の数字はWindows 11とは別体系なので、Windows 10をお使いの方は数字の一致ではなく、Windows Updateの更新履歴に「2026年9月14日」以降の更新があるかで確認してください。

「直ってない三兄弟」に、いまできること

ここからが本題です。修正版を入れてもなお残る症状に、それぞれどう付き合うか。

長男:USB機器から音が出ない

USBスピーカー、USBヘッドセット、USB-DACなどで音が消えます。デバイスマネージャーを開くと「このデバイスを開始できません(コード10)」と出ているのが典型です。音量のつまみを動かしても反応しないこともあります。

Microsoftが案内している回避策は、音声の設定を2チャンネル(ステレオ)に切り替えること。サラウンドや3Dオーディオを有効にしていると引っかかります。それでも鳴らない場合は、Bluetoothか3.5mmのイヤホン端子に一時的に逃がすのが現実的です。

次男:ファイル履歴が外付けドライブを見つけない

Windows標準のバックアップ機能「ファイル履歴」が、つないである外付けHDDやSSDを認識しなくなる、という報告です。エクスプローラーではちゃんと見えているのに、ファイル履歴の画面からだけ消えます。

これは公式に認められていないため、待っていれば直るという保証がありません。バックアップが止まっていることに気づかないまま数週間過ぎるのが、いちばん怖いパターンです。心当たりのある方は、いま一度ファイル履歴の画面を開いて、最後にバックアップされた日付を見てください。

三男:AMD Radeonで黒画面・フリーズ

RX 6600、RX 7700 XT、RX 7800 XT、RX 7900 GRE/XTX、RX 9070 XT といったRadeon搭載機で、ドライバのタイムアウト、画面が真っ黒になる、完全に固まる、といった報告が出ています。ゲーム中に落ちるという声が目立ちます。

厄介なのは、9月の更新を削除しても直らなかったという報告が複数あることです。ドライバを古いバージョンに戻しても、再インストールしても戻らない。ここまでくると、原因が本当に更新なのかも怪しくなってきます。

注意:更新プログラムの削除(アンインストール)は、最後の手段にしてください。削除すると974件ぶんの脆弱性修正が丸ごと外れます。しかも今回は、削除しても症状が戻らなかったという報告が出ています。守りを捨てたうえに直らない、がいちばん損です。

店長
店長
「更新を消せば直る」は、最近あまり通用しなくなりました。消しても戻らないという時点で、原因は別のところにあると疑ったほうが早いです。

なお、ログイン後に画面が真っ黒でマウスだけ動く、という症状も今回報告に挙がっています。ただしこれは主に企業の仮想デスクトップ環境で起きているもので、原因は毎回まちまちです。

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それでも、更新を止めないほうがいい

ここまで散々な話を並べておいて何ですが、結論は「更新は入れてください」です。

今回の更新が塞いだ穴は974件。そのなかには、すでに攻撃に使われているものも含まれます。不具合で困るのは「音が出ない」「バックアップが止まる」ですが、更新を止めて困るのは「気づかないうちに入られる」です。どちらが取り返しがつかないかという話になります。

どうしても様子を見たい、という場合は、削除ではなく一時停止を使ってください。

  • 設定 → Windows Update →「更新プログラムを一時停止する」で最大5週間まで止められる
  • 止めたら、カレンダーに再開予定日を書いておく(止めっぱなしがいちばん危ない)
  • 止めている間に、大事なデータを外付けかクラウドにコピーしておく

削除は「元に戻す」操作に見えて、実際には「守りを外す」操作です。一時停止なら守りは外れません。

店長
店長
音が出ない、画面が真っ黒。これだけで「壊れた」と決めないでください。更新が原因なら、本体はどこも傷んでいません。判断に迷ったら、触る前に一度ご相談いただくのがいちばん安全です。

よくある質問

2026年9月のWindows Updateは、今すぐ入れても大丈夫ですか?

入れて問題ありません。9月14日に配信されたKB5129195は、9月の更新で起きたリモートデスクトップとHyper-Vの不具合を修正した累積更新です。Windows Updateを実行すれば、9月8日の更新とまとめて適用されます。

KB5129195が入っているか確認する方法は?

「Windows」キーと「R」キーを同時に押し、winver と入力してEnterを押してください。表示された「OS ビルド」の数字が 26100.9457 または 26200.9457 以上であれば、適用済みです。

アップデート後にスピーカーから音が出なくなりました。直りますか?

USB接続の機器であれば、2026年9月18日の時点でまだ完全には直っていません。Microsoftは音声を2チャンネル(ステレオ)設定に切り替える回避策を案内しています。当面はBluetoothか3.5mmのイヤホン端子に切り替えて使うのが現実的です。

不具合が怖いので、Windows Updateを止めてもいいですか?

おすすめしません。2026年9月の更新では974件の脆弱性が修正されており、止めるリスクのほうが大きいためです。どうしても様子を見たい場合は、設定のWindows Updateから最大5週間まで一時停止できます。

「直ってない三兄弟」は、9月18日の時点ではまだ三兄弟のままです。長男の音だけは回避策があり、次男と三男は待ちの状態。このページは状況が動いたタイミングで書き換えていきますので、また覗きに来てください。

毎月このやりとりを繰り返していると、Windows Updateというのは薬に似ているなと思います。飲まないと病気になる。飲むと副作用が出る回もある。それでも飲まない選択肢はない。副作用が出たときに、慌てて薬をゴミ箱に捨てないことだけ、覚えて帰ってください。

この記事を書いた人

ホンダ ヒデユキ

ホンダ ヒデユキ

北海道苫小牧市でパソコン修理店「ピシコ」を運営しています。 パソコン修理・データ復旧・自作PCサポートなど、現場での対応を続けながら、毎日テックブログを更新しています。 近年は、企業向けのAI導入や業務自動化の支援にも力を入れており、予約・見積・請求など、日々の業務を効率化する仕組みを実際に構築・運用しています。 「難しいことを、できるだけわかりやすく」を大切に、修理の現場やAI活用で得た知識を発信しています。