令和6年11月14日(木)に発売が開始されたドラクエ3のHD2D版ですが、もちろん購入しました。なにせ46歳の私としては思い出深いRPGですから。
当初はお金がありませんでしたので購入は出来ず、近所のファミコンレンタルショップで貸出を試みましたがあまりの人気ぶりにレンタルは不可。なんと店内で30分間100円でプレイ出来るというRPGの根幹を揺るがすサービスまで横行していたありさまで、当初のドラクエ3人気を物語る出来事ではありました。
もちろん、一部の友人や親戚では購入していた方もいましたが、別のアドベンチャーゲームとの抱き合わせ販売で購入させられていた様子で、合計1万3000円程度したとの話を聞き、そんな値段で購入するなんてバカだなー、なんて思いつつも羨ましかった記憶があります。
当初、裕福であった人は十分に堪能されたと思うのですが、お金がなかった我が家ではテレビで特集される映像だけで脳内でゲームをするという特殊スキルを身につけ、辿り着いたのは布団の中で目を瞑って永遠とレベル上げの妄想を楽しんでいた私でした。
そんな妄想で遊んでいた私も数年後に中古でドラクエ3を手に入れる事が出来たのですが、なにせ感動が無いのです。もうお分かりでしょう、妄想の中で何千回もレベル上げをしてしまった事と既に最新のナンバリングタイトルが発売された事で、ドラクエ3が過去作のような感覚に陥ってしまっていたのです。
それからドラクエ3は私の中では名作とはならず、数十年を過ごしてきましたが、その後スーパーファミコン版が発売されたり、スマートフォン版の登場などのリメイク版を遊びましたが、イマイチ面白さを感じないままその後発売される最新タイトルに魅了を感じる日々となっておりました。
つまり、ゲームには鮮度があるという事、ただ、これは極端な例外です。当初ゲームに究極にハングリーだった時期を超えて期待値が極限までに高まった状態でのプレイであれば私の中でも名作と呼ばれたのでしょう。
そして今作のHD2D版、迷わず事前予約を行い発売日にプレイしてみたのですが、目が潤みました。これぞ最終体型となったドラクエ3の姿を崇める事が出来たようです。
感動したのは往年のRPGのレベル上げが出来る喜び、ぶっちゃけますと、最初は理不尽なほどに主人公となる勇者が雑魚なのです。それが、コツコツとレベル上げを行うことでギラやルーラを覚えた時、プレイヤーが覚醒するのです。
それがこのドラクエ3の最大の醍醐味でしょう、地味だけど着実に強くなれる、そして何故かこの世界は「勇者・盗賊・遊び人」などという職業ものがあるという理不尽な仕組みが現世と欠け名晴れているのもまた良い。
これをご覧になられた方でSteam版かニンテンドースイッチ版で悩まれている方は迷わず「Steam版の購入を強くオススメしたい」です。
是非キーボードで遊んでみてください。そもそもがコマンド操作なので単純な操作はキーボード入力が向いています。実行ボタンはスペースキーもしくはマウスの左クリックで行えますので非常に楽です。あとは公には出せない情報ではありますがキーボードをマクロ操作すれば自動でレベル上げも可能ですので、レベル上げが面倒な方はSteam版がオススメ。
序盤では「地底の底」というダンジョンでは回復の泉がありますのでその場所で放置プレイをすれば、レベルを上げながら自動で回復されます(こんな事を書いて良いものか考えものですが)。
因みにパソコンも低スペックでもサクサクと動作しますので、最近購入した中華製の激安ミニパソコンでも楽々動作していますので今更ドラクエ3なんかやることないでしょ?と思いがちですが、2024年で間違いなくベストバイに選ばれる作品となるほどまでにクオリティの高い仕上がりになっていますので騙されたと思って購入をしてみてください。
当初の良い思いでも、悪い思い出も、全部ひっくるめて思い出させてくれる作品です。