本文へスキップ

macOS 27 容量が減る原因|256GBのMacは要確認

macOS 27 容量が減る原因|256GBのMacは要確認

macOS 27 にしたら、容量の空きが 20GB 以上減っていた。そんな報告が 2026 年 9 月、海外の Mac 情報サイトから相次いで出ています。原因は、Apple Intelligence(Apple の AI 機能)のモデルが Mac の中に自動でダウンロードされることです。しかも macOS 27 では、それをまとめてオフにする切り替えが無くなったと報じられています。

私はこれを勝手に「居候問題」と呼んでいます。頼んでもいないのに上がり込み、家賃も払わず、出ていく気配も無い。256GB の Mac にとって、20〜30GB の居候はわりと大きいです。この記事では、自分の Mac でどれくらい使われているかの確かめ方と、更新する前にやっておきたいこと、更新を見送る場合の注意を順に書きます。

先に結論:macOS 27 では Apple Intelligence のモデルが自動で入り、Apple の説明で最大 14GB、実測では 20GB 台から 30GB 超の報告もあります。使用量は「システム設定 → 一般 → ストレージ」の macOS の情報ボタンで確かめられます。

256GB の Mac で空きが少ない方は、更新の前に 30GB ほど余分に空けておくと安心です。更新を見送るなら、macOS Tahoe のセキュリティ更新(26.7.1 など)は必ず当ててください。

macOS 27 で容量が減るのはなぜ? 公式は最大 14GB、実測は 20GB 超

まず、何が場所を取っているのかを整理します。Apple Intelligence は、文章の書き直しや要約、写真の整理などを Mac の中で処理する AI 機能です。処理をネットの向こうに投げるのではなく手元でこなすぶん、その「頭脳」にあたるモデルを Mac の SSD に置いておく必要があります。

用語:オンデバイスのモデルとは、AI が文章や画像を処理するための学習済みのデータ一式を、クラウドではなくその機器の中に保存して動かす方式のことです。通信が要らず、内容が外に出にくい反面、保存のための容量を機器の側で負担します。

Apple の案内では、M3 以降でメモリ 12GB 以上の Mac は最大 14GB、M1・M2 搭載機や MacBook Neo などそのほかの対応 Mac は最大 8GB とされています。ところが、実際に macOS 27 を入れた Mac で測った数字は、それを上回っていました。

機種Apple の案内報告された実測
M4 Pro Mac mini最大 14GB20.67GB
M3 MacBook Air最大 14GB22.42GB(ベータ版)
M3 Pro MacBook Pro最大 14GB24.35GB
M1 MacBook Air最大 8GB約 14GB
MacBook Neo最大 8GB約 14GB
機種不明―30.16GB(RC 版)
MacRumors・gazlog の報道より(2026 年 9 月時点)

表を見ると、どの機種も Apple の案内より 1.5 倍から 2 倍近く使っています。ベータ版や RC 版(正式版の直前の版)での数字も混じっているので、正式版で同じになるとは限りません。それでも、「最大 14GB」を信じて空きを 15GB だけ用意するのは危ない、ということは言えます。

macOS 27 と iOS 27 では Apple Intelligence を無効にする切り替えが取り除かれ、利用者はモデルのための容量を確保せざるを得なくなった。M4 Pro の Mac mini で 20.67GB、M3 の MacBook Air で 22.42GB という報告があり、RC 版では 30GB を超えた例もある。

出典:MacRumors「Apple Intelligence Taking up 30GB+ on Some Macs Running macOS 27」
店長
店長
メーカーの「最大」は、だいたい控えめに見ておくものです。容量の見積もりは、公式の数字の倍で考えておくと外れが少ないです。

macOS 27 の容量の内訳を確かめる手順と、消えた「オフ」

macOS 26 Tahoe までは、「システム設定 → Apple Intelligence と Siri」で機能ごとまとめてオフにし、モデルも消すことができました。使わない人は、居候にお引き取り願えたわけです。macOS 27 ではこの一括オフが無くなり、使っても使わなくても、モデルは入ってくる前提になりました。

では、自分の Mac ではどれだけ取られているのか。次の手順で見られます。

  1. 画面左上のアップルメニューから「システム設定」を開く。
  2. 左の一覧から「一般」を選び、右側の「ストレージ」を開く。
  3. 容量の一覧が出るまで少し待つ(計算に数十秒かかることがある)。
  4. 一覧の「macOS」の横にある情報ボタン(i のマーク)を押す。
  5. 内訳に出る「Apple Intelligence」の数字を見る。

同じ画面のいちばん上に、全体の空き容量も出ています。ここで見ておきたいのは Apple Intelligence の数字そのものより、残りの空きがどれだけあるかです。20GB 取られていても、空きが 100GB あれば日常では困りません。

ここ、見落としがちです:macOS 27 に上げる前の Mac では、この内訳にまだ数字が出ないか、小さい数字しか出ません。モデルは更新後に自動でダウンロードされるため、更新の直後は空いていても、数日たってから急に減ることがあります。「上げた日は大丈夫だった」で安心しないでください。

店長
店長
ストレージの画面は、開いてすぐの数字が正しくないことがよくあります。一度閉じて、もう一度開く。それから判断してください。

256GB の Mac は、更新する前に空きを作っておく

20〜30GB は、256GB の Mac にとってはおよそ 8〜12% にあたります。しかも OS の更新そのものにも、作業用の空きが要ります。空きがぎりぎりの Mac に macOS 27 を入れると、更新は通っても、その後のモデルのダウンロードで一気に窮屈になる、という順番で困ることになります。

空きを作るときは、効き目の大きい順に手を付けます。上から順に見てください。

空きを作る順番(効き目の大きい順)

  • 写真と動画:iCloud 写真の「ストレージを最適化」を使うか、外付けの SSD に移す。動画は 1 本で数 GB あることも
  • ダウンロードフォルダ:インストーラーの残り(.dmg)や、一度見たきりの PDF・動画を消す
  • 使っていないアプリ:大きなゲームや動画編集ソフトは数十 GB あることがある
  • iPhone のバックアップ:Mac に残した古いバックアップは、ストレージの画面から確かめて消せる
  • ゴミ箱:消したつもりのファイルは、ゴミ箱を空にするまで場所を取ったまま

「システムデータ」が妙に大きいこともあります。中身はキャッシュや一時ファイルなどの寄せ集めで、普通の操作では消しにくい領域です。こちらは別の記事で詳しく書いています。

注意:空きを作る前に、Time Machine などで必ずバックアップを取ってください。写真を外付けに移すつもりで消してしまう、ダウンロードフォルダに大事な書類が混じっていた、という事故は、容量に追われて急いでいるときほど起きます。消したものは、バックアップが無ければ戻せません。

店長
店長
空きが 10GB を切った Mac は、AI の話以前に動きが重くなりがちです。容量は「満タンの 2 割手前」を限界と思っておくくらいがちょうどいいです。

更新を見送る選択肢と、セキュリティ更新の当て方

「空きが作れないなら、macOS 27 に上げなければいい」。これは選択肢として成り立ちます。Apple は macOS 27 の公開後も、ひとつ前の macOS Tahoe 向けにセキュリティだけの更新を出しています。

2026 年 9 月 29 日、macOS Tahoe 26.7.1 と macOS Sequoia 15.8.1 が公開された。どちらもセキュリティの修正だけを含む更新で、macOS 27 に移行しない利用者向け。ソフトウェアアップデートの画面で「macOS 27」の案内の下にある「その他のアップデート」から入れられる。

出典:OSXDaily「MacOS Tahoe 26.7.1 & MacOS Sequoia 15.8.1 Security Updates Released」

ここで落とし穴になるのが、更新の画面のつくりです。いちばん目立つところには macOS 27 の大きな案内が出て、セキュリティ更新は「その他のアップデート」の中に控えめに置かれています。見送るつもりで画面を閉じると、セキュリティ更新まで一緒に見送ってしまう。これがいちばんまずいパターンです。

メモ:前の版へのセキュリティ更新は、いつまでも続くわけではありません。今回、macOS Sonoma 向けの更新は出ておらず、サポートが終わった形です。見送りは「時間を稼ぐ」手段と考え、その間に空きを作るか、買い替えの計画を立てるのが現実的です。

Intel の Mac をお使いの方は、そもそも macOS 27 の対象外です。こちらはどの版まで使い続けられるかを、別の記事でまとめています。

Intel MacがmacOS 27に非対応となり、いつまで使えるかを解説する記事のアイキャッチ

GitHub の削除ツール RemoveMacAI を試す前に知っておきたいこと

オフの切り替えが消えたことで、有志が作った削除ツールも出てきました。GitHub で公開されている RemoveMacAI です。MacRumors は、これで 12GB 以上を取り戻せるという作者側の説明を紹介しています。

設定プロファイルで Apple Intelligence の制限をかけ、モデルは Apple のアセットの仕組みを通して削除する。システム整合性保護(SIP)は有効のままで、/System 以下のファイルを直接書き換えることはない。プロファイルを外すと、モデルは自動で再ダウンロードされる。対応は Apple シリコンの Mac と macOS 27 のみ。

出典:RemoveMacAI(GitHub)

説明を読む限り、システムのファイルを直接いじるような乱暴な作りではなく、Apple が企業向けに用意している「制限」の仕組みを使うものです。ここは作りとして丁寧だと思います。ただし、これは Apple の公式な方法ではなく、個人が公開している非公式のツールです。Apple が次の更新で仕組みを変えれば、思わぬ動きをする可能性は残ります。実際、作者は macOS 27.0.1 以降では新しい版(0.2.3 以降)が必要だと書いています。

試すなら、最低でも次のことは確かめてからにしてください。

  • Time Machine などでバックアップを取ってある
  • ツールの版が、自分の macOS の版に対応している
  • 会社や学校から支給された Mac ではない(管理者の設定とぶつかる)
  • 元に戻すときは、設定プロファイルを外せばよいと理解している

ここまで書いて少し考え込んだのは、「AI を使わない自由」がどこへ行ったのか、という点です。機能を使うかどうかは選べても、場所を空けるかどうかは選べない。これは容量の話というより、OS とは誰のものか、という話にも聞こえます。……と、修理屋が哲学を語り始めたところでブレーキをかけます。結論は「空きを確かめて、足りなければ作る」で十分です。

よくある質問

Apple Intelligence を使わないのに容量を取られるのですか?

はい、取られる可能性があります。MacRumors などの報道では、macOS 27 ではオンデバイスのモデルが自動でダウンロードされ、まとめてオフにする切り替えが無くなったとされています。使うかどうかに関わらず、容量を空けておく前提で考えてください。

自分の Mac で Apple Intelligence がどれくらい容量を使っているか、どこで見られますか?

「システム設定 → 一般 → ストレージ」を開き、macOS の横にある情報ボタンを押すと、内訳に Apple Intelligence の容量が出ます。モデルは更新後に自動でダウンロードされるため、数日たってからもう一度見ると確実です。

macOS 27 に上げずに macOS Tahoe のまま使っても大丈夫ですか?

当面は使えますが、セキュリティ更新は必ず入れてください。2026 年 9 月 29 日には macOS Tahoe 26.7.1 が公開されており、ソフトウェアアップデートの「その他のアップデート」から入れられます。前の版への更新はいずれ終わるため、その間に空きを作るか買い替えを考えておくのが現実的です。

まとめ

macOS 27 では Apple Intelligence のモデルが自動で入り、Apple の案内で最大 14GB、実測では 20GB 台から 30GB 超の報告があります。まとめてオフにする切り替えは無くなりました。使用量は「システム設定 → 一般 → ストレージ」の macOS の情報ボタンで確かめられます。

居候は追い出せなくても、部屋を広くしておくことはできます。256GB の Mac は、更新の前にバックアップを取り、写真やダウンロードの整理で余裕を作っておく。見送るなら、セキュリティ更新だけは忘れずに。容量の整理やバックアップの取り方に迷ったら、ご来店か出張のときに一緒に見ましょう。

この記事を書いた人

ホンダ ヒデユキ

ホンダ ヒデユキ

北海道苫小牧市でパソコン修理店「ピシコ」を運営しています。 パソコン修理・データ復旧・自作PCサポートなど、現場での対応を続けながら、毎日テックブログを更新しています。 近年は、企業向けのAI導入や業務自動化の支援にも力を入れており、予約・見積・請求など、日々の業務を効率化する仕組みを実際に構築・運用しています。 「難しいことを、できるだけわかりやすく」を大切に、修理の現場やAI活用で得た知識を発信しています。