
富士通のパソコンブランド FMV から、13.3 型のノートパソコン「FMV Note C」の新モデルが発表されました。発表は 2026 年 10 月 22 日で、店頭向けのモデルは 11 月 13 日から出荷される予定です。CPU は AMD の「Ryzen AI 7 445」になり、画面がタッチ操作に対応し、前のモデルには無かった HDMI 端子も付きました。
FMV Note C は、ホライゾンブルーとピンクゴールドの 2 色で、見た目で選ぶ人を意識したノートです。ただ、想定価格は税別で 28 万円弱。色と軽さに惹かれても、その値段に見合う中身かどうかは別に確かめたいところです。この記事では、発表された内容を整理し、家族用や自分用の 1 台として選ぶ前に見ておきたい点をまとめます。
先に結論:新しい FMV Note C は、Ryzen AI 7 445・メモリ 16GB・SSD 約 512GB・13.3 型タッチ画面の構成で、店頭向けモデルは 11 月 13 日から出荷、想定価格は税別 28 万円弱です。前のモデル(CZ-K1)より約 76g 軽くなり、バッテリーの駆動時間も延びました。
選ぶ前に確かめたいのは、メモリ 16GB で足りるか、Office が付いているか、手持ちの周辺機器をつなげるか、の 3 点です。どれも販売ページか店頭で確認できます。
FMV Note C の新モデル、いつ・いくらで出る?
今回の FMV Note C は、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)が発表した FMV の 2026 年冬モデルの 1 つです。冬モデル全体は 5 シリーズ 11 機種で、10 月 23 日から順に出ていきます。FMV Note C の店頭向けモデル(FMV C77-L3)は、11 月 13 日から出荷される予定です。
価格は、AKIBA PC Hotline! と BUSINESS INSIDER JAPAN の記事で「税別 28 万円弱」と報じられています。価格.com の新製品ニュースでは、ホライゾンブルー(C77-L3L)とピンクゴールド(C77-L3P)がどちらも税込 307,780 円で載っていました。実際の売値は販売店ごとに変わるので、ここに書いた数字は目安として見てください。
FMV Note C は、前のモデルで要望が多かったタッチパネルに対応し、HDMI 出力端子、冷却ファンと吸排気口、折りたためる小型の AC アダプターを新たに採用した。直販サイトの FMV Store では、Ryzen AI 5 か Ryzen AI 7、メモリ 16GB か 32GB、SSD 約 256GB〜約 1TB を選べるカスタムメイドモデル(FMV WC1-L3)も用意される。
出典:FCCL「FMV 2026年冬モデル新製品を発表」(PR TIMES)
カスタムメイドモデルは、10 月 22 日の 13 時から FMV Store で注文を受け付けていて、11 月中旬から順に出荷されると報じられています(こりゃいいね!の記事)。メモリや SSD を自分で決めたい人は、店頭のモデルより直販のほうが選択肢は広くなります。
長場雄さんのデザインのモデルとクリアカバー
FMV Store 限定で、イラストレーターの長場雄さんが手がけた「YU NAGABA モデル」も出ます。発表資料によると、天板にデザインを印刷したモデルで、専用ケースと購入者向けのオリジナル壁紙が付きます。販売は 1 年間の期間限定の予定で、販売状況によって変わることがあると書かれています。
メモ:天板に重ねて、ステッカーや写真をはさめる専用のクリアカバーも出ます。こちらは 2027 年 1 月から FMV Store で販売される予定で、本体と同時には買えません。
FMV Note C のスペックと、前のモデルから変わったところ
店頭向けモデルの主な仕様を表にしました。発表資料と報道の数字をもとにしています。カスタムメイドモデルは、メモリや SSD、OS の組み合わせが変わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI 7 445(NPU 最大 50TOPS) |
| メモリ | 16GB |
| SSD | 約 512GB |
| 画面 | 13.3 型 1920×1200、タッチ対応 |
| 端子 | USB Type-C×2、HDMI |
| 無線 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
| 重さ | 約 1,111g |
| 駆動時間 | 動画再生で約 18.6 時間(JEITA 3.0) |
| 大きさ | 297×210×14.6mm |
| OS | Windows 11 Home |
| 色 | ホライゾンブルー、ピンクゴールド |
USB Type-C の 2 つの端子は、ITmedia PC USER の記事では USB4 と書かれています。前のモデルは 2025 年春に出た「CZ-K1」です。そこから変わった点を並べると、次のとおりです。
- 画面がタッチ操作に対応した
- HDMI 端子が付き、変換アダプターなしでテレビやプロジェクターにつなげるようになった
- 重さが約 1,187g から約 1,111g になった
- バッテリーの駆動時間(公称値)が約 13.9 時間から約 18.6 時間に延びた
- 冷却ファンと吸排気口が付き、AC アダプターが折りたためる小型のものになった
- 本体の色と筐体のデザインが新しくなった
処理性能については、BUSINESS INSIDER JAPAN が「CZ-K1 と比べて 131% に向上した」と伝えています。ベンチマークの種類は CINEBENCH R23 のマルチスレッドとされています。数字は FCCL が示したもので、私が実機で測った値ではありません。
NPU 最大 50TOPS で、家での使い方は何が変わる?
Ryzen AI 7 445 には、AI の処理を受け持つ専用の回路が入っています。FMV Note C は、マイクロソフトの「Copilot+ PC」にも対応しました。
用語:NPU とは、AI の計算を専門に受け持つ処理装置のことです。CPU やグラフィックの回路に任せるより少ない電力で、AI の処理を進められます。TOPS は 1 秒間に何兆回の計算ができるかを表す単位で、数字が大きいほど処理が速いことを意味します。
ただし、NPU を使うのは Windows の一部の AI 機能と、NPU に対応したアプリだけです。文書を書く、ネットを見る、写真を整理する、といった普段の操作が NPU のおかげで速くなるわけではありません。普段の速さに効くのは、CPU そのものの性能とメモリ、SSD のほうです。

税別 28 万円弱は高い? 買う前に確かめたい 3 つのこと
高いか安いかは、何に使うか次第です。13.3 型で約 1.1kg、動画再生で約 18.6 時間という持ち運びやすさに価値を感じるなら、比べる相手は同じくらいの大きさと重さのノートになります。そのうえで、値段とは別に、買ってから困りやすい点が 3 つあります。
メモリ 16GB は足りるか、後から増やせるか
ネット、メール、文書作成、写真の整理、動画を見るくらいの使い方なら、16GB で困る場面は少ないはずです。写真や動画の編集をよくする、たくさんのタブを開いたまま作業する、といった使い方なら、カスタムメイドで 32GB を選ぶ手があります。
ここ、見落としがちです:FMV Note C のメモリが後から増やせるかどうかは、今回読んだ発表資料や報道には書かれていませんでした。薄型のノートでは、メモリが基板に直接付いていて増やせない機種も多くあります。増やせない前提で、買う時点の容量を決めるほうが安全です。
Office が付いているか
カスタムメイドモデルは Office の有無を選べると報じられていますが、店頭向けモデルに Office が付くかどうかは、今回読んだ資料では確かめられませんでした。Word や Excel を使う予定があるなら、販売ページの「ソフトウェア」の欄か店頭の表示で確かめてください。今のパソコンで使っている Office をそのまま移せるかは、Office の種類によって変わります。
手持ちの周辺機器をつなげるか
USB の端子は USB Type-C の 2 つです。今使っている USB メモリやマウスの受信機、プリンターのケーブルが四角い USB(Type-A)なら、変換アダプターかハブが要ります。有線 LAN の端子は、今回読んだ資料では確かめられませんでした。家で有線でつないでいる人は、販売ページの仕様表で確かめてください。

ほかのメーカーの Ryzen 搭載ノートと迷っている人は、CPU の世代より、上の 3 点と重さ・画面の大きさで比べると、自分に合う 1 台を決めやすくなります。
古いノートパソコンから乗り換えるときの準備
新しいパソコンを買うと、つい本体のほうに目が行きます。けれど、乗り換えで手間がかかるのは、たいてい古いパソコンの中身を移す作業です。古いパソコンが動くうちに、次の順で進めておくと慌てずに済みます。
注意:古いパソコンの初期化や処分は、新しいパソコンで写真や書類が開けることを確かめてからにしてください。初期化すると、中のデータは元に戻せなくなります。移し忘れに気づいても、そのときには取り出す先が残っていません。
- 古いパソコンの写真・書類・デスクトップのファイルを、外付けの SSD や HDD、USB メモリにコピーする。
- メールのアカウント情報、ブラウザーに保存したパスワード、よく使うサイトのログイン情報を書き出しておく。
- Office やはがき作成ソフトなど、使っているソフトのライセンスやプロダクトキーを確かめる。
- 新しいパソコンにデータを移し、写真や書類が開けるか、メールが送受信できるかを確かめる。
- 確かめが済んでから、古いパソコンを初期化するか、データを消して処分する。
手順 2 と 3 は、移したあとで「パスワードがわからない」「ソフトが入れ直せない」となりやすいところです。古いパソコンが動かなくなってからでは、確かめる方法が限られます。
ピシコの Google のクチコミ(139 件・平均 4.9、2026-10 時点)にも、パソコンの購入でお世話になり、セットアップが済んだ状態で持ち帰ってすぐに使えた、という声があります。データ移行や初期設定を自分でやるのが不安な方は、ご来店か出張で一緒に進めることもできます。

よくある質問
新しい FMV Note C はいつ、いくらで買えますか?
店頭向けモデルは 2026 年 11 月 13 日から出荷される予定で、想定価格は税別 28 万円弱と報じられています。直販サイト FMV Store のカスタムメイドモデルは 10 月 22 日から注文を受け付けています。実際の売値は販売店や構成によって変わるので、購入前に販売ページで確かめてください。
FMV Note C の「AI 機能」で、具体的に何ができますか?
NPU(最大 50TOPS)を使う Windows の一部の AI 機能や、NPU に対応したアプリの処理を、少ない電力でこなせます。FMV Note C は Copilot+ PC に対応しています。ただし NPU が働くのは対応した機能やアプリだけで、ネットや文書作成といった普段の操作が NPU で速くなるわけではありません。
今のパソコンのデータは新しい FMV Note C に移せますか?
写真や書類、メールのデータは移せます。Office などのソフトのライセンスや、ブラウザーに保存したパスワードは、個別の手続きが要るものがあります。古いパソコンが動くうちに書き出しておき、新しいパソコンで開けることを確かめてから、古いほうを初期化してください。
まとめ
新しい FMV Note C は、Ryzen AI 7 445 を載せた 13.3 型のノートで、店頭向けモデルは 11 月 13 日から出荷、想定価格は税別 28 万円弱です。タッチ対応の画面と HDMI 端子が加わり、前のモデルより軽く、バッテリーも長く持つようになりました。
この値段に見合うかどうかは、私はまだ決めていません。実機を触っていないので、キーボードの打ちやすさや冷却ファンの音は確かめようがないからです。買うと決めた方は、メモリ・Office・端子の 3 つを仕様表で見ておくことと、古いパソコンのデータを移し終えるまで消さないことの 2 つを、覚えておいてください。










