
2026年5月 | ピシコ店長
─ 2026年4月アップデートで何が変わったのか
Excelを仕事で使っている方なら、ここ最近こんな経験はありませんか。「Copilotに頼んだら、どこかのセルが書き変わってて焦った」「何をやってくれたのか、よくわからなかった」。
そういう声に、Microsoftがちゃんと答えてきました。2026年4月のアップデートで、ExcelのCopilotがかなり「見える」ようになっています。初心者の方でも「ああ、そういうことか」と思える話なので、ざっくり整理してみます。
ExcelのCopilotは、チャットでお願いするとスプレッドシートを直接書き換えてくれる機能です。「この列の合計を出して」「売上をグラフにして」といった指示を日本語でできます。
ただ、スプレッドシートって「あちこちが数式でつながっている」ことが多いですよね。1か所変えると、別のシートの集計が変わる、グラフが崩れる、という連鎖が起きやすい。
Copilotに任せたまま「あとで見たら何かがおかしい」という状況は、十分起こりえます。テキストの誤字と違って、セルの書き換えはジワジワ影響が広がりやすいんです。
「AIが勝手に変えた」と感じたとき、実際には「自分が指示した通りにやってくれた」んです。ただ、何を変えたかが見えなかっただけ。これ、信頼の問題なんですよね。
Copilotのチャット画面に、モードを切り替えるスイッチが追加されました。「チャットのみ」にしておけば、Copilotは提案・アドバイスだけして、ファイルには一切触れません。「編集を許可する」にしたときだけ、実際に書き換えが行われます。
「提案はしてほしいけど、勝手に変えないで」という使い方ができるようになりました。
「編集を許可する」モードでも、いきなり変えてほしくない場合に使えるのが計画モード(Plan Mode)です。「この作業をこの手順でやります」という工程表をまず出してくれるので、内容を確認してから「OK、やって」と言えます。
「やってみて、あとで直す」のを繰り返すより、最初にすり合わせる方が結果的に速い。そういう考え方のモードです。
Copilotが編集したセルが緑色でハイライトされるようになりました。「どこが変わったのか見えない」という声への対応です。シートのタブにも目印が付きます。
Copilotのセッションが終わると自動で消えるので、作業の邪魔にもなりません。
少し技術的な話ですが、CopilotがPythonというプログラミング言語を使えるようになりました。といっても、自分でPythonを書く必要は一切ありません。「データをもっと細かく分析して」「グラフをきれいに作って」とお願いすると、Copilotが必要に応じてPythonを使って処理してくれます。
いままでExcelの関数では難しかった複雑な集計や可視化が、チャットの指示だけでできるようになる、くらいのイメージで大丈夫です。
今回のアップデートを全部並べると、ひとつの方向性が見えます。「AIを速くする」じゃなくて、「AIを見えるようにする」という方向です。
計画を事前に確認できる。変更箇所が色で分かる。編集するかしないかを自分で選べる。これ全部、「AIが何をしているか、人間がちゃんと把握できること」を重視した設計です。
AIツールって最初は「全部やってくれる便利さ」で売り出されました。でも実際に使い始めると「何をしたか追えない」「戻しにくい」という壁にぶつかる。今回のアップデートは、そのフィードバックを正直に受け止めた結果だと思います。「AIへの信頼は、透明性で作られる」という話ですね。
「Excelに勝手に触られるのが嫌」という方、今回の計画モードと編集ハイライトは、かなり安心感が違うと思います。ぜひ一度試してみてください。Microsoft 365のサブスクリプションがあれば、追加費用なく使えます。
- 「Copilotを試したけど怖くて使えなかった」方──計画モードと編集ハイライトで、安心して使い始めるタイミングかもしれません。
- 「Excelで集計や分析をよくやる」方──PythonをCopilotが使えるようになったことで、複雑な処理を指示だけで頼める幅が広がります。
- 「会社でMicrosoft 365を使っている」方──Copilotが自動で書き換えていないか、今一度設定を確認しておくと安心です。「チャットのみ」モードを基本にしておくのも手です。
「自分のパソコン、Microsoft 365が入っているかわからない」「CopilotがONになっているか確認したい」という方は、お気軽にご相談ください。設定を一緒に確認します。
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Microsoft Community Hub(英語)|
What’s New in Excel (April 2026) -
窓の杜|
「Microsoft Excel」に計画モード、エージェントは「Python」を使いこなすように/2026年4月アップデート














