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京セラのURBANO(V01)の起動ロゴから進まない問題を診断

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京セラのURBANO(V01)の起動ロゴから進まない問題を診断

昨日Androidの端末で「突然起動時のロゴから進まなくなった」との事で、正常に起動しなくなった京セラのURBANO V01の調査を行いました。当店としてはAndroid端末での修理はあまり行っていないことから開梱や原因を根本的にお調べする所から始まりました。今回は備忘録として行った事を残してゆきたいと思います。

URBANO V01の分解は容易でした

今回のロゴから先に進まず起動しないという問題はAndroidのOSの問題なのか、または物理的に劣化が原因であるのかが理解できない状況でしたので、まずは肝心な所から把握を行うべく「分解」を行ってみたいと思いました。

ですが開梱を行った事のない端末では分解の手順一つで傷を付けてしまう事から、慎重に下調べを行ってから開梱作業を行います。しかしURBANO V01では開梱後の写真はあっても分解の工程を記す内容が見つかりませんでした(私の検索能力が乏しいというのもありますが)。

お客様が「データが取り出せれば見た目を傷つけても問題はないです」と仰って頂いた事で、ありがたい事に開梱は思い切り行う事ができましたので一つ一つを鉄ベラで持ち上げてはネジを探すという作業はとても楽しい時間です。

詳細な写真は画像として残しておりませんがURBANO V01ではカメラを保護するプラスチックのフレームをヘラで「はく離」を行うことで内部が見え、Y型のネジで2本固定されており、これらをドライバーで外せば殆ど完了したようなものでした。

ラバー状のようなパッキンが周りに付着している事で、ヒートガンかドライヤーで温めて周りを丁寧に引き剥がせば蓋を開けるように簡単に開梱が行えました(ここまで理解するのに30分程かかりましたが)。

起動しない原因を考える

ここで改めて今回の問題を整理したいと思います。まず何が出来て何が出来ないのか、これを順番に整理する事で余計な確認作業を行うことが省け、検証する機器の負担を軽減させることも出来るため、予め理解できた事を一つずつ確認してみました。

・電源は入る
・画面が映るとき(ロゴが表示)としない時がある
・ロゴから先に進まない
・充電は行える様子
・USB充電コネクタも正常の様子
・バッテリーは3年利用している事で劣化の可能性あり
・現象が発生してからは一度も正常起動は行えない



この段階でAndroidOS側の問題であればセーフモードを考えるのですが、最近のAndroidOSでは正常起動時に行う処置として実装しているようで今回のような問題の場合では緊急時での対応が行えないという事。よって、現状で行えることとしてはバッテリーを一度取り外し通電を遮断して再度戻してみるという方法でしか行える事しか無い、と判断してバッテリケーブルを抜き、時間を置いてから戻してみました。

結果、何も改善されず変わらない状況でした・・・

基盤の経年劣化による損傷が原因

最後にバッテリーの充電を1時間ほど行い、通電確認を行いましたが結果として進展のある結果には繋がりませんでした。これは思った以上に基盤の劣化が感じ取られ、電源のランプも付いては消える現象を確認しました。ここまでの確認で作業を止め、お客様に連絡を行い現状のご報告を行いご返却の運びとなりました。短時間での診断とはなりましたがAndroid端末の知識不足から判断に遅延が生じたのも今回の反省点となります。

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その晩、ジャンクのAndroid端末をネットで数台購入しましたので今後の修理に役に立つノウハウを少しでも多くの知識を積み重ねてゆこうと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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