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「前に話したこと」をどう覚える?ChatGPTのDreaming V3とは

ChatGPTの記憶が賢くなった、Dreaming V3って何?
ChatGPTの記憶がかしこくなった話──「Dreaming V3」って何? | ピシコ
AI・テクノロジー 2026.06.06
ChatGPTの記憶がかしこくなった話
──「Dreaming V3」って何?

「ChatGPTってなんか前に話したこと、ちゃんと覚えてるの?」──こういう質問、意外とよく聞かれます。答えを先に言うと、覚えてます。でも、これまでは”いつの話か”がわかっていなかったんです。

2026年6月4日、OpenAIがChatGPTの記憶システムを大幅に刷新したと発表しました。新しい仕組みの名前は「Dreaming V3」。今回はこれが何なのか、修理屋の店長視点でわかりやすく解説してみます。

そもそも「記憶機能」ってなに?

ChatGPTには「メモリ(Memory)」という機能があります。これは、あなたとの過去の会話から「この人はこういう人だ」「こういうことが好きだ」「今こういうことをしている」といった情報を記憶しておいて、次の会話でも活かしてくれる仕組みです。

要するに、毎回「私は苫小牧に住んでいて、パソコンが苦手で…」と一から説明しなくていいようにしてくれる機能です。地味に便利ですよね。

💡 メモリ機能はデフォルトでオンになっている場合があります。設定 → パーソナライゼーション → メモリから確認・オフにすることもできます。
記憶システムの進化をざっくり整理

ChatGPTの記憶機能、実はここ数年でかなり進化してきました。ざっとこんな流れです。

2024
保存型メモリ
「〇〇を覚えておいて」と自分で指示する方式。積極的に頼まないと記憶されないので、使い勝手はいまひとつ。
2025
Dreaming V0
バックグラウンドで会話履歴を自動分析して、大事なことを勝手に記憶してくれる仕組みに。「寝ている間に記憶を整理する」イメージで「Dreaming(夢を見る)」という名前がついた。
2026
Dreaming V3(今回)
時間の概念」が追加。記憶が古くなったら自動でアップデートされるようになった。
「時間の概念がない」ってどういう問題だったの?

V0の頃、実は困った問題がありました。それが「記憶に時制がない」こと。

わかりやすい例で説明します。たとえば「先月シンガポールに旅行した」という会話があったとします。そのあとしばらく経って「今夜のテイクアウトどこかいい?」と聞いたとき、旧システムは「この人はシンガポールにいる」という記憶を引きずったまま、シンガポールのお店を提案してしまうことがありました。

旧システムのズレのイメージ
過去の会話
「来週シンガポールに出張があって…」
数週間後
「今夜のテイクアウトどこかいいところある?」
❌ AIの返答「シンガポールならチキンライスが有名ですよ!」
→ もう帰ってきてるのに…
旧システムはなぜずれた?記憶に時制がない問題のイメージ図

▲ 旧システムが「いつの記憶か」を判断できなかった構造のイメージ

「おいおい、もう帰ってきてるよ…」ってなりますよね。記憶の内容は正確でも、それが「今も有効な情報かどうか」の判断ができていなかったことが問題でした。

V3で何が変わったのか
記憶が「時間とともに更新」されるようになった

Dreaming V3では、同じ旅行の例なら「以前シンガポールに行ったことがある(今は家にいるようだ)」というように、文脈から時間の流れを読んで記憶を自動更新するようになりました。過去の情報を参照しつつも、「今現在」に合った応答ができるようになっています。

記憶の中身を自分で確認・編集できるUIが追加

メモリ要約」という画面が新たに用意されました。ChatGPTが自分についてどんなことを覚えているか、一覧で確認できるようになります。「あ、これ覚えなくていいのに」と思ったら削除もできるし、間違いがあれば修正も可能です。これは結構ありがたい。

また、新しいシステムが気に入らなければ従来の記憶システムに戻す選択肢も用意されているようです。こういう「逃げ道」があるのは親切ですね。

ChatGPTのメモリ要約UI。何を覚えているか確認・編集できる画面

▲ 新しく追加された「メモリ要約」UI。何を覚えられているか一目でわかる

無料プランにも広がる予定

今回の改善で、記憶システムを動かすための計算コストが約5分の1に削減されました。これまでDreamingはPlus・Proの有料プランだけで使えていた機能でしたが、コストが下がったことでFreeプランへの開放が予定されています。

まずは米国のPlus・Proユーザーから順次展開が始まり、数週間以内に日本を含む他の国や無料プランへも広がる予定とのことです。Plus・Proでは記憶容量が従来の2倍に拡大するというおまけつき。

店長 店長より

「Dreaming(夢を見る)」ってネーミング、なかなかロマンチックですよね。人間が眠っている間に脳が記憶を整理・定着させることになぞらえているそうで、よく考えられてる名前だなと思います。
それにしても計算コストが1年で5分の1になるって、AIの進化スピードは本当に速い。修理屋として部品の価格変動には慣れてますが、それでも驚かされます。

プライバシー的に大丈夫なの?

「AIに自分のことをいろいろ覚えられるのって、ちょっと怖くない?」という気持ち、よくわかります。

今回メモリ要約UIが追加されたことで、「何を覚えられているか」が可視化されるようになりました。これは透明性という意味でかなり前進です。ただ一方で、「今まで何を記憶されていたかわからなかった」という事実が浮かび上がってもきます。

気になる方向けの確認ポイント
1 設定 → パーソナライゼーション → メモリで現在の記憶状況を確認できます
2 不要な記憶は個別に削除できます(「すべて消去」も可能)
3 メモリ機能ごとオフにすることもできます
4 シークレット(一時チャット)モードを使えばそもそも記憶されません

記憶機能は「便利さ」と「プライバシー」のトレードオフです。仕事でガッツリ使っている方は活かして、プライベートな話をするときはシークレットモードで、という使い分けが現実的かなと思います。

まとめ
今回のポイントをおさらい
ChatGPTの記憶システムが「Dreaming V3」に刷新された
「時間の概念」が加わり、古くなった情報を自動で更新するようになった
何を覚えられているか自分で確認・編集できるUIが追加
計算コスト削減で、無料プランへの展開が予定されている
プライバシーが気になる方は設定からメモリ機能をオフにできる

AIの記憶機能って、使い込むほど「こちらのことをわかってくれてる感」が出てくる部分なので、地味だけど使い勝手に直結する重要な機能です。今後さらに洗練されていくと、AIとのやりとりがもっと自然になっていくんだろうなと感じます。

「設定どこかわからない」「そもそもどのプラン使えばいいの?」という方は、お気軽にご相談ください。


📎 参考情報
窓の杜「OpenAI、「ChatGPT」の”記憶”システムを刷新。時間の概念をもつ「Dreaming V3」を展開」
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/2114686.html
OpenAI公式「Dreaming: Better memory for a more helpful ChatGPT」
https://openai.com/index/chatgpt-memory-dreaming/
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苫小牧でパソコン修理店「ピシコ」を16年経営。 毎日テックブログを更新しながら、 企業のAI導入・業務自動化を伴走支援しています。 自分の会社で実装した「自動化」: ✅ 予約システムの完全自動化 ✅ 見積書の自動生成 ✅ 請求書の自動発行 あなたの会社でも、同じ仕組みが作れます。 📞 初回30分無料オンライン相談実施中