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Windows11 26H2の不具合|家庭で気にするのは音の2件

Windows11 26H2の不具合|家庭で気にするのは音の2件

Windows11 26H2の不具合が気になって、更新の通知を前に手が止まっている方へ。2026年9月29日に配信が始まった Windows 11 バージョン 26H2 について、Microsoft が公式ページで認めている既知の問題は、10月2日の時点で4件あります。数字だけ聞くと身構えますが、中身を見ると、うち2件は会社のネットワーク向けの話です。

家庭のパソコンに関係しそうなのは、どちらも「音」にまつわる2件。USB でつなぐヘッドセットやスピーカーが鳴らなくなるものと、ドルビーデジタル(AC-3)の音を扱う一部のアプリが突然落ちるものです。4件のうち、あなたが気にするべきは音の2件だけ、というのがこの記事の入口です。

先に結論:Windows11 26H2 の既知の不具合のうち、家庭のPCに関係するのは「USBオーディオ機器の音が出ない(コード10)」と「AC-3音声を使う一部のアプリが突然終了する(KB5124010以降)」の2件です。どちらも 24H2・25H2 にも出る問題で、26H2 を入れなければ避けられるものではありません。

今のPCが安定しているなら急ぐ必要はなく、配信が届いてから、データを保存したうえで更新すれば十分です。USBの音やアプリの終了に心当たりがある人は、更新を戻す前に切り分けから始めてください。

Windows11 26H2の不具合は4件。家庭に関係するのは音の2件

Microsoft には「リリース正常性」という、Windows の既知の問題をまとめた公式ページがあります。26H2 のページを開くと、10月2日(米太平洋時間)の更新で4件が並んでいました。まずは全体を表にします。状態の欄はページの表記どおりです。

問題状態家庭のPC
USBオーディオ機器が起動しない・音が出ない(コード10)軽減関係あり
AC-3音声のデコードが要るアプリが突然終了する確認済み関係あり
ドメイン参加PCが信頼関係を失いサインインできない軽減ほぼ無関係
仮想デスクトップでサインイン後に黒い画面軽減ほぼ無関係
Windows 11 26H2 の既知の問題(2026年10月2日更新時点)

下の2件は、会社のサーバー(Active Directory)に参加しているPCや、Azure Virtual Desktop という企業向けの仮想デスクトップで起きるものです。家で買って家で使っているパソコンなら、まず当てはまりません。気にするのは上の2行だけで足ります。

2026年9月22日(KB5124010)以降の更新を入れると、AC-3(ドルビーデジタル)音声のデコードを必要とする一部のアプリが予期せず終了することがある。起動できない場合も、音楽の再生など特定の機能を使ったときに落ちる場合もあり、ゲーム・メディアプレーヤー・一部の仕事用アプリが含まれうる。古いアプリで起きやすく、多くの新しいアプリは自前のデコーダーを持つため起きにくい。

出典:Microsoft Learn「Windows 11 バージョン 26H2 の既知の問題と通知」

USB オーディオのほうは、一部の USB オーディオ クラス 1.0 の機器で起きます。デバイスマネージャーに「このデバイスを起動できません(コード 10)」と出る、音が出ない、音量の調整が効かないかゼロのまま、サウンドの設定が反応しない、といった症状です。マルチチャンネル(サラウンド)の動作で失敗するとも書かれています。

メモ:「軽減」は、回避の手段や部分的な対処が出ている状態を指し、完全に直ったという意味ではありません。USB オーディオの問題について Microsoft は、今後の Windows 更新で対処するとしています。AC-3 の問題は10月2日に「確認済み」として追加されたばかりで、こちらも修正は今後の更新を待つ段階です。

Windows11 26H2は段階配信。入れても入れなくても同じ問題が出る理由

26H2 は、9月29日から 24H2・25H2 のPCに向けて配信が始まりました。ただし段階的なロールアウトで、Microsoft は「今後数か月にわたって拡大する」としています。最初に届くのは、Windows Update の設定で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしている人です。オフにしている人のところへは、まだ来ていなくても普通です。

用語:イネーブルメントパッケージとは、すでにPCの中に入っている新機能のスイッチを入れ、バージョン番号を切り替えるだけの小さな更新のことです。26H2 は 24H2・25H2 と同じ土台の上にあり、この仕組みで届くため、ダウンロードが小さく、再起動も1回で終わります。

ここで大事なのは「同じ土台」という部分です。中身がほぼ共通なので、26H2 で出る問題は 25H2 や 24H2 でも出ます。実際、AC-3 の問題の対象には 26H2・25H2・24H2 の3つが並び、USB オーディオの問題に至っては Windows 10 や Windows Server まで対象に入っています。

26H2 はイネーブルメントパッケージとして届き、24H2・25H2 と同じコードを共有している。Microsoft は、26H2 に影響する問題は 25H2 にも影響し、その逆も同じだと説明しており、26H2 を見送ることは勧めていない。

出典:Windows Latest「Microsoft explains if Windows 11 26H2 has issues and whether you should skip the update」

つまり「26H2 を入れなければ安全」という話にはなりません。不具合の入口は 26H2 そのものより、毎月の更新(今回なら9月22日の KB5124010 以降)の側にあります。怖がる相手はバージョンの数字ではなく、毎月の更新の中身です。

Windows11 26H2で何が変わる?|実は先に来てた話
店長
店長
大型アップデートと聞くと身構えますが、26H2 は中身の入れ替えではなくスイッチの切り替えです。バージョン名に振り回されないのがいちばん楽です。

自分のPCが当てはまるか確かめる手順

「音が出ない」「アプリが落ちる」は、原因の候補がとにかく多い症状です。いきなり更新のせいだと決めずに、まず今のバージョンと、最近どの更新が入ったかを見ます。5分もかかりません。

  1. 設定 → システム → バージョン情報 を開き、「Windows の仕様」のバージョンが 26H2・25H2・24H2 のどれかを確かめる。
  2. 設定 → Windows Update → 更新の履歴 を開き、「品質更新プログラム」に KB5124010 か、それより新しい更新が入っているかを見る。
  3. USB の音が出ないときは、スタートボタンを右クリック → デバイス マネージャー を開き、「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」に黄色い印の付いた機器が無いかを探す。
  4. 黄色い印があれば、その機器をダブルクリックし、「デバイスの状態」に「コード 10」と出ているかを確かめる。
  5. アプリが落ちるときは、落ちるのが「起動した瞬間」か「音や動画を再生した瞬間」かを、何度か試して記録する。

USBオーディオ機器の音が出ない(コード10)に当てはまる条件

対象は USB でつなぐ音の機器のうち、USB オーディオ クラス 1.0 という古めの規格で動く一部の機器です。イヤホン端子につなぐヘッドホンや、Bluetooth のイヤホンは、この問題の対象には書かれていません。同じヘッドセットを別のパソコンにつないで鳴るなら、機器そのものの故障ではない、という見当がつきます。

AC-3アプリが突然終了する(KB5124010以降)に当てはまる条件

こちらは、KB5124010(9月22日)以降の更新が入っていて、なおかつ古めのゲームやプレーヤーで、ドルビーデジタルの音を鳴らす場面で落ちる、という組み合わせが目印です。最近のアプリは自前で音を処理するものが多く、Microsoft も起きにくいとしています。

ここ、見落としがちです:アプリが落ちる原因は、この問題以外にもたくさんあります。更新の日付と症状が出始めた日が合わない、音と関係ない場面でも落ちる、という場合は別の原因を疑ったほうが早く片づきます。日付が合うかどうかを最初に見てください。

音が出ない・アプリが落ちるとき、更新を戻す前にやること

困ったときにまず浮かぶのは「更新を戻せば直るのでは」という考えです。ただ、さっき書いたとおり、26H2 から 25H2 に戻しても、AC-3 の問題は 25H2 でも出ます。戻しても同じ問題の中にいる可能性が高いので、先に試す価値のある順番があります。

更新を戻す前に試すこと

  • パソコンを再起動する(シャットダウンではなく「再起動」を選ぶ)
  • USB の音の機器を、別の USB ポートに挿し直す
  • 別の機器(内蔵スピーカー・イヤホン端子・Bluetooth)で音が出るか試す
  • サウンドの設定で、サラウンドなどの多チャンネルではなく通常の出力にして試す
  • Windows Update を開き、新しい更新が来ていれば入れる
  • 落ちるアプリは、そのアプリ自体の更新が出ていないかを確かめる

USB オーディオの問題について、Microsoft のページには「帯域外(OOB)の更新でまだ対処されていない症状」という書き方があり、一部はすでに臨時の更新で手当てされていることがうかがえます。最新の更新を入れるだけで落ち着く人もいるはずです。

それでもだめで、どうしても更新を外したいときは、設定の「更新の履歴」にある「更新プログラムをアンインストールする」から外すことになります。ここで手を動かす前に、ひとつだけ守ってほしいことがあります。

注意:更新のアンインストールや元のバージョンへの戻しは、途中で電源が切れたり失敗したりすると、Windows が起動しなくなることがあります。写真や書類は、先に USB メモリや外付けの機器へコピーしてから操作してください。起動しなくなってからでは、データを取り出す作業が別に必要になります。

ここで少しだけ深掘りすると、今回の2件はどちらも「古い仕組みを、新しい Windows がまだ抱えている」ところで起きています。USB オーディオ クラス 1.0 も、Windows 内蔵の AC-3 デコードも、長年使われてきた古い部品です。Windows は過去の機器やアプリを動かし続けるために古い部品を残していて、そこを触る更新が入ると、思わぬ所が転ぶ。……と、ここで止めます。家庭で覚えておくのは「古いアプリや古い機器ほど、更新の直後は様子を見る」で十分です。

Windows11アップデート不具合【最新】緊急更新で直るもの
店長
店長
音が出ないだけでパソコンを初期化してしまう方がいますが、それは最後の手段にしてください。機器を差し替えて鳴るかどうかを見るだけで、原因の半分は絞れます。

今すぐ上げるか、待つか。判断の目安

ここまでの話をまとめると、26H2 を入れるかどうかで悩むより、「いま自分のPCで何が困っているか」を見るほうが大事です。10月2日時点の公式ページには、家庭のPCへの配信を止めるような記載は見当たりません。目安を並べます。

  • 今のPCが安定していて困りごとが無い → 自分から急いで入れなくてよい。配信が届いたら入れる
  • USB ヘッドセットやUSBスピーカーを仕事・会議で毎日使う → 予備の音の手段(イヤホン端子など)を用意してから入れる
  • 古いゲームや古い再生ソフトをよく使う → 26H2 かどうかより、KB5124010 以降の更新の後に落ちないかを見る
  • しばらく様子を見たい → Windows Update の「更新の一時停止」を使い、再開を忘れない
  • どの場合でも → 更新の前に写真・書類・メールの保存先を確かめ、別の場所にコピーしておく

一時停止は便利ですが、毎月の更新にはセキュリティの修正も入っています。止めっぱなしにすると、音の不具合を避けたつもりで、もっと大きな穴を開けたままになります。止めるなら期限を決めて、が条件です。

店長
店長
更新そのものより、更新の前にデータを逃がしていないことのほうが、後で大きな差になります。保存だけは先に。これは 26H2 に限りません。

よくある質問

Windows 11 26H2は今すぐ更新したほうがいいですか?

今のPCが安定しているなら、急いで自分から入れる必要はありません。26H2 は 24H2・25H2 と同じ土台で、いま認められている問題は上げても上げなくても同じように出るとされています。配信が自分のPCに届いてから、データを別の場所にコピーしたうえで更新すれば十分です。

更新したらUSBヘッドセットの音が出ないのは、26H2の不具合ですか?

USB オーディオ クラス 1.0 の一部の機器で、音が出ない・デバイスマネージャーに「コード 10」と出る問題を、Microsoft が既知の問題として認めています。今後の Windows 更新で対処するとしています。まず再起動、別の USB ポートへの挿し直し、別の機器で音が出るかの確認から試してください。

ゲームや動画プレーヤーが突然落ちるのも、この問題ですか?

KB5124010(9月22日)以降の更新の後に、AC-3(ドルビーデジタル)音声を使う古めのアプリが落ちているなら、その可能性があります。ただしアプリが落ちる原因はほかにも多いため、断定はできません。更新の履歴の日付と、落ちるのが音を再生した瞬間かどうかを確かめてください。

まとめ

Windows11 26H2 の既知の不具合は10月2日時点で4件あり、家庭のPCに関係するのは USB オーディオ機器の音が出ない問題と、AC-3 音声を使う一部のアプリが突然終了する問題の2件です。どちらも 24H2・25H2 でも出るため、26H2 を避ければ済む話ではありません。

怖がる相手はバージョンの数字ではなく、毎月の更新の中身です。困っていなければ配信を待ち、困っていれば日付を見て切り分け、更新を外すならデータを逃がしてから。それでも分からないときは、パソコンごと店頭へお持ちいただくか、出張でご相談ください。

この記事を書いた人

ホンダ ヒデユキ

ホンダ ヒデユキ

北海道苫小牧市でパソコン修理店「ピシコ」を運営しています。 パソコン修理・データ復旧・自作PCサポートなど、現場での対応を続けながら、毎日テックブログを更新しています。 近年は、企業向けのAI導入や業務自動化の支援にも力を入れており、予約・見積・請求など、日々の業務を効率化する仕組みを実際に構築・運用しています。 「難しいことを、できるだけわかりやすく」を大切に、修理の現場やAI活用で得た知識を発信しています。