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Windows Update後に再起動が止まらない?KB5083769で起きた症状と対処法

Windows Update後に再起動が止まらない?KB5083769で起きた症状と対処法

先日の4月のWindows Update(KB5083769)を適用したあと、「何度もパソコンが再起動した」とか「起動したらBitLockerという見慣れない画面が出てきた」という声を聞くようになりました。

パニックになって電源を切ってしまった方もいるかもしれませんが、結論から言うとほとんどのケースでは壊れていません。今回は、何が起きているのかを整理しつつ、もし画面が出たときの対処法をお伝えします。

infoこの記事のポイント

KB5083769(2026年4月 Patch Tuesday)で報告されている「複数回再起動」と「BitLocker回復画面」の2つの問題について、初心者の方にもわかるように解説します。

まず「2つの問題」が起きていることを知っておいてください

今回のWindows Updateでは、同時期に2種類のトラブルが報告されています。似ているようで、原因も対象者も違うので分けて考えるのが大事です。

問題 症状 影響範囲
① 複数回再起動 更新中に再起動が3〜4回繰り返される ホーム・法人問わず広く発生
② BitLocker回復画面 起動時に回復キー入力を求められる 主に企業・特定設定のPC

それぞれ見ていきましょう。

① 更新中に何度も再起動した場合

「更新が72%で止まった」「その後また再起動した……また再起動した……」という経験をした方、いると思います。

通常、Windows Updateの再起動は1回で終わります。ところが今回は3〜4回繰り返すケースが多く報告されていて、海外のWindows専門メディアでも筆者自身のPCで再現したと書かれていました。

warningやってはいけないこと

「壊れた!」と思って再起動中に強制的に電源を切るのは危険です。更新ファイルの書き込み途中に電源が落ちると、本当に起動しなくなる可能性があります。画面が動いている限り、10〜15分は待ちましょう。

なぜ複数回再起動になるのか

原因は完全には特定されていませんが、今回のOS更新と同じ日に.NET Framework(ドットネット フレームワーク)という別の更新プログラムも一緒に配信されていました。2つの更新がそれぞれ再起動を要求するため、合計で複数回になっているのではないかと見られています。

Microsoftも「調査中」としており、バグなのか仕様なのかはまだ確定していません。いずれにせよ、待てば終わります

task_alt対応方法

特別な操作は不要です。画面が動いているうちは放置してください。電源ランプが点灯・点滅している状態なら更新処理は動いています。通常10〜15分で完了します。

② 起動したらBitLocker回復画面が出た場合

こちらの方が「怖い」と感じる方が多いと思います。見慣れない黒い画面に「回復キーを入力してください」と出てきたら、さすがに焦りますよね。

そもそもBitLockerって何?

BitLockerはWindowsに標準搭載されているディスク暗号化機能です。もしパソコンを盗まれたとしても、中のデータを読めなくするためのセキュリティ機構です。Windows 11ではPro版だけでなくHome版でも自動的に有効になっているケースがあります。

BitLockerは「このパソコンで正常に起動した」という証明として、PC内のTPMチップという専用のセキュリティ部品に記録を残しています。Windows Updateでシステムの構成が変わると、TPMが「あれ、前回と違う」と判断して、本当に正規の起動かどうかを確認するために回復キーを求めることがあります。

誰に起きるのか

Microsoftの公式発表では、特定のグループポリシー設定が有効になっているPCで発生するとされています。具体的には企業などで管理されているパソコンの一部が対象で、一般の家庭用PCでは「ほぼ起きない」とMicrosoft自身が認めています。

とはいえ実際に報告が出ているのも事実なので、もし画面が出た場合の対処法は知っておいてください。

warning半年で3回目の繰り返し

実はこのBitLocker誤作動、2025年10月・2026年1月・そして今回4月と、直近半年で3回目の発生です。Microsoftはそのたびに修正していますが、同じパターンが繰り返されていることは少し気になります。

回復キーはどこで確認できるのか

BitLockerの回復キーは、Microsoftアカウントに自動的に保存されている場合がほとんどです。別のデバイス(スマホなど)から以下の手順で確認できます。

  1. 1
    スマホやタブレットでブラウザを開く Safariや ChromeなどのブラウザでOKです。
  2. 2
    Microsoftアカウントにログインする account.microsoft.com にアクセスして、パソコンに登録しているMicrosoftアカウントでログインします。
  3. 3
    「デバイス」→「BitLocker回復キーを表示」を選ぶ 48桁の数字が表示されます。それをパソコンの画面に入力すれば起動できます。
lightbulb回復キーが見つからない場合

MicrosoftアカウントではなくローカルアカウントでWindowsを使っている場合は、回復キーが自動保存されていない可能性があります。以前に印刷・保存したキーが手元にない場合は、ご相談ください。

Windows 11 Pro ユーザーへ:グループポリシーの確認手順

Windows 11 ProまたはEnterpriseをお使いで、自分のPCの設定が気になる方向けに、Microsoftが推奨している確認・修正手順を紹介します。Home版の方はこの操作はできません(また、ほぼ影響がないので不要です)。

  1. 1
    グループポリシーエディターを開く 「Windowsキー+R」を押して「gpedit.msc」と入力し、Enterを押します。
  2. 2
    BitLockerのポリシー画面に移動する 左のツリーから「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「BitLocker ドライブ暗号化」と進みます。
  3. 3
    「オペレーティングシステムのドライブ」を開く その中の「ネイティブ UEFIファームウェア構成の TPMプラットフォーム検証プロファイルを構成する」をダブルクリックします。
  4. 4
    「未構成」になっているか確認する 「未構成」であれば問題ありません。もし「有効」になっていたら「未構成」に変更して「OK」を押します。
  5. 5
    コマンドプロンプトでポリシーを反映させる 管理者権限のコマンドプロンプトを開き、以下を順番に実行します。 gpupdate /force manage-bde -protectors -disable C: manage-bde -protectors -enable C:
rule自信がない場合は無理にやらないでください

コマンドプロンプトの操作に不慣れな方が無理に実行すると、逆にBitLockerの状態がおかしくなる可能性があります。Pro版をお使いで気になる場合は、お気軽にご相談ください。

今回の問題、まとめるとこうなります

  • check_circle 複数回再起動は待てば終わる。強制電源オフだけはしないこと。
  • check_circle BitLocker画面はMicrosoftアカウントの回復キーで解除できる。
  • check_circle 家庭用PCへの影響はほぼない。主に企業の特定設定PCが対象。
  • check_circle Microsoftはすでに修正を展開中。しばらく待てば自然に解消する見込み。
  • do_not_disturb_on 回復キーが見つからない・コマンド操作が不安な場合は自己判断で触らないのが正解。

「更新したらパソコンがおかしくなった気がする」という感覚はあながち間違いではありませんが、今回に関してはほとんどのケースで自然に回復します。心配な方、回復キーが出てきて困っている方はご相談ください。


link参考
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ピシコ
苫小牧でパソコン修理店「ピシコ」を16年経営。 毎日テックブログを更新しながら、 企業のAI導入・業務自動化を伴走支援しています。 自分の会社で実装した「自動化」: ✅ 予約システムの完全自動化 ✅ 見積書の自動生成 ✅ 請求書の自動発行 あなたの会社でも、同じ仕組みが作れます。 📞 初回30分無料オンライン相談実施中